約 2,181,709 件
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/3720.html
漢字表記のひらがなへの変換などの細かい編集を繰り返している方へ 記事内容に直接かかわらない細かな編集を複数の記事で1度に行う場合、掲示板での事前の相談が必須です。 注意を無視して編集を続行する場合は規制も視野に入りますのでご注意ください。 テイルズ オブ シンフォニア 概要 特徴 評価点 賛否両論点 問題点 戦闘 ストーリー システム その他 総評 テイルズ オブ シンフォニア(PS2版) 変更・追加要素一例(PS2) 賛否両論点(PS2) 問題点(PS2) 総評(PS2) その後・余談 テイルズ オブ シンフォニア 【ているず おぶ しんふぉにあ】 ジャンル ロールプレイングゲーム(シリーズ内ジャンル名 君と響きあうRPG) 対応機種 ニンテンドーゲームキューブ メディア 8cm光ディスク 2枚組 発売元 ナムコ 開発元 ナムコ・テイルズスタジオ 発売日 2003年8月29日 定価 通常版:6,800円(税別)限定版(*1):28,000円(税別) プレイ人数 1人※戦闘のみ1~4人 セーブデータ 3ブロック(1ファイル) レーティング CERO 全年齢対象 判定 良作 テイルズ オブ シリーズ関連作品リンク 概要 「テイルズ オブ シリーズ」の1作で、略称は「TOS」「シンフォニア」。 キャラクターデザインは藤島康介が『テイルズ オブ ファンタジア なりきりダンジョン』以来久々に担当している。 「ナムコ・テイルズスタジオ」初の据え置きハード作品(デビューそのものはGBA版『ファンタジア』)で、シリーズ初の3D戦闘システム「マルチライン・リニアモーションバトルシステム(以下ML-LMBS)」を採用。 なお、要所要所でシリーズ第1作『テイルズ オブ ファンタジア』との関連を匂わせる設定などが見受けられ、ファンの間では「『ファンタジア』と何か関係のある物語なのか?」と話題となった。 後に吉積プロデューサーの発言により本作が公式に「『ファンタジア』へと繋がる過去の物語」であるとされ、続編に本作の2年後の物語である『テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士-』がある。 氏は「『シンフォニア』からテイルズに深いテーマを入れる」と公言し、本作は「差別」という重いテーマに沿って物語が進む。 特徴 新戦闘システム「ML-LMBS(マルチライン・リニアモーションバトルシステム)」 今までのシリーズでは一般的な格闘ゲームのように平面上で敵と向かい合った形での戦闘となっていたが、本作の戦闘システムは360全方位に展開するフィールドを舞台にターゲットに指定した敵との間に見えないラインが引かれ、そのライン上で戦うことになる。 一直線上での戦いではなくなったためにキャラクターの前後だけではなく脇からの敵の攻撃などにも気を使う必要が出た。 360度全方向が戦闘エリアになるために今までの作品では無かった戦略性が生まれ、ハードルが高すぎると批判が強かった『デスティニー2』と違ってシステムに馴染みやすくなり、多くのプレイヤーから受け入れられた。シリーズに新機軸を開いたとも言える画期的なシステムである。 GCのマシンスペックを活かした戦闘は60fpsで動くので非常になめらかで、処理落ちも一部の重い処理を要する術以外ではほとんど起こらなかったこともユーザーに好印象を持たれた。 「ユニゾン・アタック」 攻撃を当てることで画面下の「ユニゾン・アタックゲージ」が貯まり、最大の時にユニゾン・アタック始動技(以下「始動技」)のボタンを押すと繰り出すもので、始動技を当てた敵単体に戦闘参加の仲間全員で集中攻撃を浴びせることができるというもの。 隊列番号ごとにボタンが割り振られており、事前にプレイヤーの特技同様に方向ごとに繰り出す技を設定することになり、始動技を当てた後はその設定に基づいて技を繰り出していくことになる。 慣れればキャラクターごとに最大4つの技を状況に応じて使い分けることもできるが、慣れない内はニュートラルで出す技に強力なもの・後述の複合特技を見据えたものを設定しておいて隊列に対応したボタンを押すだけですぐに繰り出せるようにした方が確実で、ゲーム中でもそのように勧められている。 なお、プレイヤーで操作するキャラクターは通常の術技と使用設定を共有しているため、どちらかの設定を変更するともう一方もセットで設定が自動的に変更される。 戦闘参加キャラクター1人につき1つの技を連続で繰り出して通常は終了するが、繰り出した技の中に特定の組み合わせがあった場合は更に「複合特技」が発生して追撃することができる(*2)。 パターンは豊富で、状況によっては複数の複合特技の発生条件を満たしてしまうことがあるが、複合特技には優先順位が設定されているのでそのうちの優先順位が最も高い技を1つ出して終了する。 始動技は後述の秘奥義以外の全ての攻撃から繋げることができ、更に一部例外を除いて敵の攻撃を受けて怯んでいる状態でもキャンセルして繰り出すことができる。 ユニゾン・アタック使用時はTPを消費しないので、仮にTPが0であったとしても問題なく技を繰り出すことが可能。 始動技を当てた時点で戦闘不能、麻痺、石化、気絶、封印のいずれかのステータス異常になっているキャラクターは技を繰り出すことができない。 更に始動技は相手が鋼体(*3)を纏っていようがガード状態だろうが当てさえすればユニゾン・アタックは成立する。ただし始動技を外してしまうとゲージは0になる上にその時点で終了してしまう。 ユニゾン・アタックは術も使用でき、この場合の術の詠唱時間は大幅に短縮される。 あくまで詠唱時間が0になる訳ではなく、短縮されるだけなので、元々の詠唱時間が長い術を複数指定してしまうと、術の詠唱が完了あるいは術の効果が発揮される前にユニゾン・アタックが終わってしまうこともありうる。 「オーバーリミッツ(以下「OVL」)」 マスク値の「テンション」の値がキャラクターごとに設定されている上限値に到達すると自動的に発動するもので、この効果中は敵から受けるダメージが半減し、敵の攻撃を受けても怯まずに行動が継続できるといった効果がある。前作「デスティニー2」の「スピリッツブラスター」の改変版と言える。 更に、終盤で使えるようになる一部の「秘奥義」の発動条件に関わっていることもある重要なシステムである。 このテンションを上げるための条件は主に敵からの攻撃を受ける(ガードはNG)というものになる。あくまで攻撃を受けることなので、属性の耐性を上げてダメージは受けないようにしてもテンションは蓄積されていく。それ以外にも後述の料理を実行したり、ロイドの場合は後述する好感度が一定以上のキャラクターの戦闘不能で、ロイド以外は逆に好感度が一定以上ある時にロイドが戦闘不能になることで上がる。 ただし、戦闘不能になったキャラクターのテンションは0になってしまう。 一度本編をクリアした後のグレードショップ(*4)の中にある「感情度上昇」を購入することで、OVLになるために必要なテンション値が3割減される。 「EXスキル」 キャラクターに「EXジェム」と呼ばれるアイテム(最大4つ)を装備させることで戦闘中やフィールドマップ上などで特殊な効果の恩恵を受けられるというもので、このジェムには全てキャラクターの方向性を決定付ける2種類のキャラクタータイプのいずれかが設定されている(*5)。 タイプはテクニカルタイプ(Tタイプ)とストライクタイプ(Sタイプ)の2つで、つけたスキルに設定されているタイプの合計によってキャラクターのタイプが2つのうちのどちらかに引っ張られる形となる。 つまり、Sタイプスキルを多くつけていれば戦闘終了毎にSタイプの方に、Tタイプであればその逆となり、どちらも同数であればそこから変動しなくなる。 また、特定の装飾品を装備することでキャラクタータイプを対応した方に変動させやすくすることもできる。 もちろん、後述するようにジェム(スキル)そのものの効果で様々な恩恵を得られるのだが、それ以外にもキャラクタータイプによってキャラクターが覚えられる特技が異なるという効果がある。 Tタイプに寄っていれば特技なら「リーチが長めで多段ヒットする技」を、術ならば「効果そのものは弱めだが、広範囲に影響を及ぼす術」を覚える傾向にある。 逆にSタイプに寄っていれば「技の威力が高めで、敵を吹っ飛ばしたりダウンさせる技」を、術ならば「効果が高い反面、範囲は単体(もしくは狭い)の術」を覚える傾向にある。 なお、本作での多くの術技は基本的にレベルアップ時に習得するのではなく、レベルやベースとなる術技の使用回数等の修得条件を満たしている状態で戦闘中に術や技を「閃いて」修得する形となっている。ちなみに閃いた時に発動した術技はTPを消費しない。 ジェムにはそれぞれ1~4までのレベルが設定されており、そのレベルに該当するスキルを選択して付けることになる。また、1~4までの全てのレベルのスキルから選択することができるレベルMAXのジェムもある。 一度つけたジェムは剥がすことができないが、上から違うジェムを付け替えることはできる。ただし、付け替え前のジェムはそのまま無くなってしまうのでスキルの装備は慎重に行う必要がある。 また、付け替えではなく既に付けているジェムのスキル入れ替えはMAX以外は同じレベルに設定されている4つの中からという制約はあるものの、自由に可能となっている。ただし、同じスキルは1つしか装着できないので、同じレベルのジェムを2個付けてそれぞれに同じスキルを付けるということはできない。 上では慎重にと書いたものの、ジェムの数は有限という訳ではなく、街などにいる「ジェムねこにん」からかなり高額ではあるが一定のグレードポイントを支払うことで購入できる上、それを利用しなくともそれなりの数のジェムは手に入るようになっている。 特定のスキルの組み合わせで、元々のスキルの効果に加えて「複合EXスキル」が発現し、その効果の恩恵も受けることができる(例:ロイド Lv1「ストレングス(*6)」+Lv1「ディフェンド(*7)」=複合EXスキル「EXアタック(*8)」)。 複合EXスキルは対応するスキルの組み合わせで戦闘に突入、終了した時に発現するものでこれにはタイプの設定がない。 ただし複合スキルが強力であるために終盤はそれに合わせて装着する場合が多く、最終的にはどのプレイヤーも似通ったカスタマイズになりがち。 特に多くのプレイヤーはロイドの「パーソナル(*9)」を装着するため、やはり選択の幅が狭まる。 周回前提のゲーム性であるゆえ、移動速度上昇はRTA以外でも幅広く利用しやすいので外しにくい点で悔やまれる。 前述の通り、タイプによって技の派生に影響を及ぼしていくのだが、一度どちらかのタイプの技を習得した場合はその後でタイプを逆方向に寄せてももう1つのタイプの派生技は習得することができず、一旦技を忘れさせて再度修得させ直す必要がある(*10)。 一例として、ゲーム開始時から覚えておりベースになる技である「魔神剣」でその派生を見てみると下の通りとなる。Tタイプは飛び道具として技が強化されていくが、Sタイプは飛び道具ではなく目の前の敵を攻撃する技として強化される(*11)。 余談だが、GC版ではバグ(*12)により1つの系統で両タイプの奥義を習得させることができたが、PS2版では修正されている。 タイプ 特技 秘技 奥義 Tタイプ 魔神剣(*13) → 魔神剣・双牙(*14) → 魔神連牙斬(*15) Sタイプ → 剛・魔神剣(*16) → 魔皇刃(*17) 3Dで表現されたグラフィック 戦闘システムでも挙げたように、今までは2Dで2~3頭身のキャラクターで描かれていたものが本作ではフル3Dになったことで、より臨場感のある表現ができるようになった。 キャラクターデザインを手がけた藤島康介氏の描いたキャラクターの雰囲気は十分に再現されていたこともあり、これもまたおおむね受け入れられた。 また、後の『アビス』や『ヴェスペリア』、『グレイセス』にも受け継がれることになる名乗ることで該当キャラクターの服装などが替わる称号(通称「コスチューム称号」)をシリーズで最初に取り入れたのも本作であり、これもまたキャラクターを3DCGで描写できるようになった恩恵であると言えよう。 コスチューム称号はかなりネタに走っているものも見受けられる上、名乗っている間はイベントシーンでもその服装のままとなってしまうため、付け換えるタイミングを誤ると「海パン姿で武器としてハリセンを携えて世界の命運を賭けた決戦に臨む」というシュールな事態になりかねないので注意しておきたい(*18)。キャラクターのコスチュームチェンジ自体は『エターニア』の時点で既に存在しているが、そちらでは移動中かつ特定のダンジョンのみだったのに対して、本作では戦闘中でもコスチュームの変化が反映されるようになったため、プレイヤーにコスチュームの変化が認知されるようになったと言えよう。 あらすじ 長編RPGなどではありがちだった「前回のプレイから間が開いてしまったために今の状況がどうなっているのか忘れてしまい、どうしたら良いのか解らない」という状況に陥らないよう、序盤から現在に至るまでのプレイヤーが歩んだ物語を場面場面ごとに記録し、それをいつでも読み返すことができるようになった。 現在進行中のものはあらすじのタイトルが黄色文字で強調されるので解りやすくなっている。 現在進行中のあらすじも完了前から進捗に合わせて文章も増えていくので、まだやってもいないことが先に表示されてネタばらしされるというようなことはない。 本作のあらすじは第三者視点での文章で書かれているが、以降の作品では登場人物達の日記という形で書かれたりと個性豊かになっていく。 なお、テイルズ オブ シリーズにおいては「今の状況がどうなっているのか忘れてしまった」というプレイヤーの悩みは『デスティニー』の頃から「スキット」(*19)によって解消されていたため、そういったプレイヤーへの配慮に限っては『シンフォニア』が初出という訳ではない。 お馴染みのスキットは本作にも存在する。目的を知らせる役目があらすじ機能に移ったことにより、本作のスキットは雑談に特化された。 好感度 本作においてはゲーム中で表示こそされないがロイド以外のキャラクターにはロイドに対する「好感度」というパラメータがあり、これはゲーム中の選択肢に対する答え方やアクションによって対応したキャラクターの好感度が上下するようになっている。 基本ストーリーの大枠で変化が起こる訳ではないのだが、一部のイベントやエンディングにおいて僅かな変化が起こる。 たとえば人間たちがとらわれたダンジョンに突入する際「正面突破だ!」「一度町に戻る」という選択肢があり、前者を選ぶと人情を重んじるコレットやジーニアスの好感度が上がり、あくまで合理的な判断をよしとするリフィルやクラトスの好感度が下がり即座にダンジョン攻略開始、という具合。後者だと好感度の上下が逆になり、一度町に戻って策を練って再突入する流れになる。 前述の通り、基本的にはおまけといった趣だが、ストーリーの特定部分で起きるストーリー分岐に関してはこの好感度が影響を及ぼしており、これによって登場キャラクターのうちのゼロスとクラトスの2名のどちらが最終的にパーティに加わるかが決定され、それに伴って見られるサブイベントなどももちろん異なってくる。 クラトスが最終的に仲間になるルート(以下クラトスルートと表記)はストーリー分岐にかかる所で彼自身のイベントを見なければ分岐せず、それ以外のキャラクターを選んでいればゼロスが加わることになる。 GC版では分岐イベント時点の好感度の上位3名+クラトスがイベントを起こせる候補となるためにクラトスの好感度を上げていなくてもクラトスルートに分岐できたのだが、PS2版ではクラトスを含めて好感度上位3名のみが候補となるために影響が非常に大きくなり、クラトスルートに入るためには意識して好感度を上げていくことが必要となった。 GC版では仕様上クラトスの好感度が全く意味の無いもの(*20)だったので、当然の変更と言える。 なお、このシステムは好感度が女性キャラクターだけではなく男性キャラクターにも等しく設定されている。 好感度を上げることでパーティキャラクターを誰彼構わず落としてしまっているかのような描写になってしまい、その様がルートによって様々なヒロインを「攻略」しているギャルゲーの主人公を彷彿とさせるからか、一部のファンからはネタ半分で「攻略王」とも言われていたりもする。 制作側もネタにされている点を把握していたのか、『テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー』の予約特典DVD内のドラマコンテンツにおいて「テイルズ オブ シリーズでどんなゲームを作ってみたい?」というお題に対し、ロイドは「学園恋愛シミュレーションゲーム(ギャルゲー)」と返していたりする(*21)。 後のシリーズでは『イノセンス』の信頼度や『ハーツ』のソーマリンクといった本作の好感度に近いシステムが実装されている作品も存在するが、本作のような主人公のみ対象ではなく全員平等に変更されたり、ステータス画面で数値が確認可能になるなど、仕様は大きく異なる。 主に本編のイベント中に現れる選択肢で好感度が変動し、サブイベントでも選択肢に沿って変動する。それ以外にもフィールドマップ上にある特定地点に接触することで特定キャラクターとの会話とそれにどう答えるかで好感度が変動する好感度スキットポイントというものがある。 後半で仲間になるキャラは初期からいるキャラに比べて好感度を上位にしにくいと思うかもしれないが、それらのキャラの好感度を集中的に上げられるサブイベントなどでフォローもされている。 ちなみに好感度スキットにしても本編・サブイベント内の選択肢にしてもそうだが、表示された選択肢の内容とそれに呼応しての好感度の変動およびストーリー上における展開(*22)が連想しにくいものもある。 後に発売された『エクシリア2』でもイベント中に選択肢を選ぶシステムが備わっており、こちらも『シンフォニア』と同様に選んだ選択肢の内容から連想できない展開が繰り広げられることもある。 料理の仕様の変化 PS版の『ファンタジア』で採用されて以来、シリーズでは定番となっている料理も本作では若干の仕様変更が施されている。 今までは料理を作るために必要な食材は一部「フルーツ類」「肉類」などの大雑把な指定はあったものの基本的に完全固定であり、作品によってはキャラクターの好物であれば効果がアップといったようなものであったが、本作では料理を作るために必要な「必須食材」と作成するキャラクターごとに異なる「追加食材」とに分かれて設定されている。 必須食材を持っていれば料理を実行できるものの、追加食材に指定されている食材を追加することで更に効果を上乗せすることができるようになる。 追加食材にはキャラクターの個性が良く出ており、例えばロイドであればトマトが大嫌いなためにどんな料理でもトマトを追加することはせず、逆にビーフが好物なために可能な限りビーフを追加しようとするといったような案配。料理が致命的な下手なリフィルはありえない組み合わせの食材を平然と追加したりする。 また、熟練度の上限も今までは全キャラクター、全ての料理で一律で修得率の上昇度合いで差別化を図っていたが、本作ではキャラクター、料理ごとに上限が異なっているためにこれもまたキャラクターの個性が出ている。 料理が得意なジーニアスやリーガルは熟練度の上限が星7つと最大であるものが多いが、逆に料理が壊滅的なリフィルはほとんどが星2つであったりといったような案配。ロイドは大抵の料理の熟練度上限が星5つ前後なのだが、必須食材にトマトが含まれるポワレ・ペスカトーレ・ナポリタン・ビーフシチューは星2つが上限となっているなど、細かく設定されている。 非常に細かく設定されているのだが、結果的には追加食材が多ければ多いほどに熟練度が高ければ高いほどに効果が高まり、熟練度上限が高い場合は大抵使う追加食材も多いため、結局の所料理を作るキャラクターが固定されがちという見方もできてしまう。 もちろん、効率重視であればの話であり、それ以外の選択肢が無駄ということではないことだけは付記しておく。 称号の扱い 前作から称号にレベルアップ時のパラメータ上昇にボーナスが付くようになったが、前作のパラメータ上昇ボーナスにはマイナス補正がかかってしまうものも少なくなく、更にバグの存在もあって非常にややこしかった。 本作では基本のパラメータ上昇は確保しつつ称号によるプラス補正が付くという形に統一されたことで非常に解りやすくなり、マイナスになることは無くなった。 ステータスの最大値を目指すなら避けて通れない成長ボーナスだが知力(*23)が最優先となる。対象の薬草が無い上に前衛は魔法攻撃を持たないものの知力が低いと敵の魔法攻撃のダメージが多くなりやすいので軽視できない。 従来どおりイベントで取得するものが多いが、戦闘中の行動によって獲得できる称号が非常に豊富で戦闘中に何もしないことや特定のアイテムを何度も使ったり、装備を何度も替えたり、戦闘中に受身を取らずに何度もダウンするなどの要因で称号が獲得できる。 新施設 街ではお馴染みの施設の他に「カスタマイズ屋」「ねこにん探検隊」の2種類の新施設が追加された。 前者は装備アイテムに従来作では換金用だった交易品を合成させ新たなアイテムの制作ができ、つきつめれば某所でシリーズお馴染みの強力なアクセサリを複数作ることも可能。後者では時間を置くことで未発見のフィールドオブジェクトのヒントを得る、再入不可状態のダンジョンの未開封の宝箱を回収するといった指示ができ、一部施設では上述の通り付近の「ジェムねこにん」からグレードを用いてEXジェムを購入することができる。 両施設のうち前者はアイテム作成が、後者では前作では不明だった所持グレードの詳細を見られるため好評だったらしく、以降の作品でも両施設を踏襲した施設・システムが度々登場していく。 フィールド・ダンジョンについて これまでのシリーズにおけるエンカウントはランダム形式が採用されていたが、本作ではフィールド・ダンジョン共に敵シンボルに触れて戦闘に突入するいわゆる「シンボルエンカウント」の採用されている。 フィールド上の敵シンボルは移動モード(後述)によっては出現後にプレイヤーを自動的に追い回すか、プレイヤーが止まるとシンボルの動きも同様に止まる形式の2つに変化する。 ダンジョン内の敵シンボルは通路内の一定のエリアを往復移動していて、上手く移動すれば戦闘をスルーもできる。また、ソーサラーリングを当てることによって動きを止めることもできるほか、シンボルと接触する方向によっては戦闘開始位置が変化する場合も。 エンカウント形式の変更により、シリーズの定番アイテムである「ホーリィボトル」「ダークボトル」の効果も本作向けに効果が微妙に変更されている。 本作のフィールドでは「ショートモード」と「ロングモード」の2種類の表示形式を切り替えることが可能。 前者は前作とほぼ同様の形式で、主にカメラが常にプレイヤーの後ろ辺りに追従する。後者は『エターニア』同様にカメラがフィールド全体を映す表示形式で、常にペットのノイシュに乗って移動する。ただし、後者は「道標の石碑」(後述)を発見したフィールドでないと使用ができない。 本作のフィールドにおけるオブジェクトは前作で登場した「フィールド宝箱」の他に「スキットポイント」や「道標の石碑」が新たに登場。 本作はこれまでと同様にソーサラーリングを用いてダンジョンの仕掛けを解いていくが、ソーサラーリングの効果をダンジョンごと異なるものに変更できる。 例えば、とあるダンジョンではリングから発射される小さな風が攻略の鍵を握る。ダンジョンの中には通常と変化後というようにリングの効果を複数使い分けていくものも。 本作のダンジョンの記憶陣(セーブポイント)は封印されているので、ダンジョン内の特定の敵が確定でドロップする「メモリージェム」を使い封印を解除しなければセーブができない。 このため、本作のダンジョンの目的は「奥地にいるボスモンスターを撃破する」「ソーサラーリングなどで仕掛けを解く」といったものの他に「ダンジョン内の記憶陣を解放する」も存在する。 評価点 重いながらも緻密なストーリー 当初こそ王道な旅立ちを予感させるが、主人公ロイドの親友ジーニアスが慕っている老婆マーブルが敵組織の手によって異形の存在に変えられて戦うことになる上に、戦闘後に(異形の存在のままではあるが)自我を取り戻したマーブルがロイド達の目の前で敵を倒すべく自爆し命を落とす。更に敵組織に村を焼き討ちにされた経緯もあり、その引き金となったロイドとジーニアスが責を負って村を追放されるのが旅立ちのきっかけである。 なお、このマーブル絡みの出来事は後々まである人物との深い溝を作るきっかけとなってしまう。 特に序盤のメイン舞台となるシルヴァラントはある事情で世界的に困窮しているため、雰囲気が刺々しい所もちらほらだがある。メインのストーリーは言うに及ばず、サブイベントでも重い展開を見せるものが見受けられる。 これだけではプレイヤーをいたずらに憂鬱な気分にさせるだけの鬱ゲーとなってしまうが、実際はそれに対して救いのある展開も用意されている上、ガス抜き的な明るい展開も多く挟まれており、プレイヤーのモチベーションがだだ下がりにならないように配慮されている。 ストーリー全体で見れば中だるみする点が全くないとは言い難く、細かい粗も散見されるのは事実だが、特筆するほどの破綻などもなくストーリーはしっかり作られている。 攻略の自由度がシリーズの中では高く、シナリオを進行させる順番を自由に選べる場面がある。 本来なら後半に差し掛かったあたりで発生させるある精霊の契約を序盤のうちにこなすことができ、その場合は戦う精霊が後半で戦うより若干弱くなり(*24)、序盤のうちに使える精霊の数が若干増えるというもの。 BGMもおおむね高い評価を得ている。 『ファンタジア』に繋がる過去の物語であるためか、精霊との戦いでは『ファンタジア』を代表する名曲と名高い「FIGHTING OF THE SPIRIT」のアレンジがかかり、とある村では忍者の里のBGM「MYSTERIOUS JAPON」のアレンジがかかったりする。 ただし、GCとPS2版ではBGMをよく聴くと微妙に違っているものが多く、天使戦「beat the angel」が特に顕著である。そしてGC版BGMはサントラに未収録であり、北米では2015年までPS2版基準のものが未発売だったため、サントラとゲーム版が同一ではないという珍事も発生している。幸いどちらとも評価が高かったので問題とはならなかった。 移動画面でも、2P以降のコントローラからメニュー画面を開いて操作できるようになった。術・技やEXスキル、装備を調整したい時に1Pからコントローラを借りる手間が省ける。 ただしロックする機能は無いため、突然メニューが開かれて移動や敵シンボルの回避を邪魔されたり、術技などを外されたりアイテムを捨てられたりするいたずらも起こりえないことはない。 スキットに個別タイトルが追加。 それに伴い移動画面でスキットが発生した際にスキットタイトルが出現するようになり、前作までのように「スキット発生タイミングを見逃してしまって特殊称号を獲得できなかった」という状況が事実上の消滅となった。 賛否両論点 『ファンタジア』の過去の物語として見た場合の矛盾が程度の差はあれど存在する。 『ファンタジア』のファンからの反応も賛否あり、多少の矛盾は割り切って楽しんでいる(*25)者もいれば、矛盾している事象の内容が内容なので受け入れられないとする者もいる。 後付けである以上は多少の矛盾は致し方ないと言えなくはないが、内容的に多少と言うには些か無理がある矛盾もあるため、これを「『ファンタジア』の過去の物語」とするのは明らかにおかしいといった反発が出るのもやむなしであろう。 また、2作を繋げてしまったがために本作におけるエンディングの大団円が、『ファンタジア』と擦り合わせれば台無しになっているとの見方も。 無論、これらはあくまで『シンフォニア』を「『ファンタジア』の過去の物語である」とした場合に引っかかってくるものであり、『シンフォニア』という作品単体においてもストーリーが破綻しきっているというわけではない。 一部の称号の呼称について 気にしすぎのきらいはあるが、いささか称号として名乗るには微妙なものがあると指摘する意見もある。 リーガルの「むさい」、ジーニアスの「学習しない」、コレットの「気にしない」「廊下は静かに」等々。 バグが多い 多いといっても、フリーズや進行不能といったようなゲームの進行に致命的な影響を及ぼすものはほとんどない。むしろプレイヤーに有利なバグの方が有名である。 特に有名なもので先述したキャラクタータイプにかかる技の習得バグや、クラトスのEXスキル「スラッシャー(*26)」に関するバグで、クラトスのみ「スラッシャー」単体でも通常攻撃4発目以降からの特技などへの連携が可能となっている…などがある。 パズルダンジョンの工程がやたら多く、難易度が全体的に高い 序盤で入手する指輪「ソーサラーリング」がダンジョンの攻略の鍵を握るキーアイテムとなっている。 ダンジョンは様々あるものの、そのほとんどがこの指輪を使って攻略する形となり、ダンジョン内にある装置を使って指輪の効果を変質させることができ、それを利用した様々な仕掛けがある。 仕掛けのパターンは多く、少なくとも初回プレイならば十分に楽しめる。 反面、中盤以降からはそのギミックが凝ったものになっており、人によっては作業感を受ける。工程が非常に多く、答えを知っていても時間が掛かるものもあるため、終盤はプレイヤーからは二度とやりたくないという意見もよく上がるほどの高難易度あるいは面倒なダンジョンが続く。仕掛けが複雑で多くのフロアを縦横無尽に行き交うことになる「雷の神殿」、すぐにはぐれる・消えてしまう闇の分身を全て集めて特定の地点まで引き連れなければならない「闇の神殿」、テンポが遅く非常に手間がかかる上攻略する理由も取ってつけた感の拭えない「ユミルの森」などが高難易度ダンジョンとして挙げられる。 そもそも本シリーズは謎解きをメインにしたゲームジャンルではないため、こうした複雑な仕掛けの連続を単なる負担や面倒としか捉えられないプレイヤーがいても仕方ない。 パターンは多いのだが、結局は「指輪頼み」と言って差し障りないほどソーサラーリングの機能に依存しており、それに頼らない仕掛けも数えるほどしかないために単調だとする意見もある。 問題点 戦闘 粗も多い3D戦闘 システムそのものは前述の通り画期的ではあるのだが、初の3D化による戦闘システムだけに粗も多い。 3Dフィールドでの戦闘であるため、詠唱している味方にも敵が一直線で向かって攻撃して来るようになった。 一方で3D化したにも係わらずプレイヤー操作キャラはロックオンした敵へ前後にしか行けず、戦闘フィールドを自由に動けない。このため詠唱中の味方のもとへ駆けつけ難い。ちなみにプレイヤー操作でない仲間や敵は自在に動ける。ラインの切り替えも発生しないプレイヤーと敵との一騎打ちとなるとほぼ完全に3D描画の2D戦闘となる。 制作スタッフ内でも開発中の段階で指摘はあったようだが、フィールド上を自由に動けるようにすることがゲームバランスを崩壊させかねないとしてこの形に落ち着いたという経緯がある。のちのシリーズでは「フリーラン」と呼ばれる、プレイヤー自身も自由に移動できるシステムが備わっていく。 ロイドのみ「同じ系統の技」でコンボを繋ぐことができない謎の縛りがある。 例えば特技「散沙雨」を使った後、秘技「秋沙雨」に繋ぐことができない。特技の上位種に当たる技を連続で出せないので、技構成に気を付けなければならない。 クラトス/ゼロスの使う閃空裂破系統の技の攻撃範囲が狭い。 魔神剣などの特技1発を当てるだけでも敵が後退してしまうので、そのまま閃空裂破を放つとほぼ空振りする。ゼロスの方が巻き込む範囲は広いが、それでも非常に当てにくい。 特技・秘技・奥義の順番を変えられるようスキル調整し、最初に閃空裂破を撃ってようやくどうにかなるレベル。使わなければ良い話かもしれないが、斬撃を飛ばす魔神剣の系統の攻撃か、瞬迅剣のような突き系統の攻撃技しかないので、操作時に決められるコンボが地味なものとなっている。 ユニゾン・アタック、複合特技 入力受付時間が1人につき約1秒程で、途中で時間切れになると、たとえ技を出していないキャラクターがいようともそこで強制終了となってしまっており、慣れないうちは宝の持ち腐れにしてしまいがち。 リーガルだけなぜか複合特技が一つも存在しない。 秘奥義が少ない。 前々作『エターニア』より実装されてからお馴染みの要素となる秘奥義だが、本作では全キャラに実装されておらず、その数も下記の召喚術を含めなければ仲間全員で3つと極めて少ない。 発動条件も他作品に比べて厳しく端的に書くと「特定装備でHP16%以下でボタン入力」「特定術技使用時にランダム発動」「オーバーリミッツ中に特定の技使用(*27)」と見ての通り狙って発動するのが困難な上、終盤にならないと使えない秘奥義もある。 前作『デスティニー2』では全パーティキャラと一部の敵キャラに秘奥義に相当する技が数多く実装されていた点や、数自体も『エターニア』より少ない点にも留意すべきである。 また、ジーニアスの秘奥義は本来は『デスティニー2』の敵専用技からの流用で新鮮味が無く、本作でも敵にも使われていることから、他と比較しての使いやすさも相まってもはや秘奥義というよりも単なる威力の高い技として扱われている節がある。 秘奥義の仕様について 発動中であっても発動したキャラが無敵になっておらず、これにまつわるバグも存在している。また秘奥義の途中でも敵のHPが0になったらそのまま倒されたりオーバーリミッツになったりと、「派手な演出付きの奥義」の域を出ない扱いになっており、不完全さが拭えない。 前作では基本的に発動されたキャラクターは無敵で、秘奥義を使用しているキャラクターは秘奥義が終わるまで敵にトドメを刺さないなど、普通の特技や奥義との差別化はしっかりと図られていた。 しいなの召喚術について 『ファンタジア』のクラースと同様、イベントで契約した精霊を戦闘中に召喚して攻撃できるのだが、本作の場合はオーバーリミッツ中でないと召喚不可能とかなり使いどころが限られてしまっており、彼女をスタメンで起用していても精霊をお目にかかる機会がどうしても少なくなりがち。 では、発動条件に見合う程精霊の攻撃が強力なのかと言うとNOである。汎用的な術技よりは威力がかなり高く、陣の中に居るキャラクターにプラスの効果をもたらすのだが、それでも秘奥義程圧倒的なわけではない。 かと言って『ファンタジア』のように無制限で召喚するとなると些か強すぎる…と、「帯に短し襷に長し」な状態となってしまっている。ちなみに召喚された精霊は特にアクションをすることもなく、エフェクトも既存の術から使い回しである。 もっとも、本作以前に召喚術が登場した『エターニア』でも威力が高い割に召喚条件が限られている点が難点になっていたが、こちらは本作のものとは異なりパーティーの状態に関係無く使用できる点から、殆ど気になる点ではなかった。 召喚術以外はほぼ何もできないクラースと異なり、札を扱った味方や敵のステータスの増減、属性の付与といった支援向きな特技で立ち回ることができ、移動速度もトップクラスに速く、しいな自体戦えないキャラという訳ではない。 術技のタイプ傾向について 頭でも挙げたように、術技には安定性や範囲重視のTタイプ、単純な威力効果重視のSタイプに分かれているが、Sタイプの術技の多くはクセが強く範囲がかなり狭いため、扱いに苦労するものが多い。 ただしユニゾンアタックであれば吹き飛ばしや打ち上げも多少使いやすくなる。特に打ち上げは対空性能を持った術技であれば宙に浮いた敵に当てやすい点ではTタイプにはない強み。 特に魔術では顕著。ジーニアスをSタイプで育成すると当てづらい中級術・微妙な威力かつ複合属性ゆえ、耐性関係で支障をきたす上級術ばかり覚える。比較的有用なのはアブソリュートとヴォルトアローくらいである。リフィルもSタイプだと1人のHPを全快させるキュア・1人の状態異常を治癒+永続で状態異常耐性を付加するレストアなど1人への効果に特化した補助回復術を覚えるが、Tタイプで覚える全体回復のナースやリザレクション、全員のステータスを底上げする補助術に比べると汎用性は低い。Sタイプでも1人の敵を集中攻撃するホーリーランス、1人に自動蘇生を付加するリバイブなど、魅力が無い訳ではないのだが。 長所となる高威力も、1人の術技1つで稼ぐよりTタイプの技を始点にコンボを重ねた方が結果的には総ダメージが上回り、グレードの判定やコンボボーナス、称号取得などといった付加効果で見ても利便性が高く、あまり光らない。 なので慣れたプレイヤーは、術技のタイプは基本的にTタイプメインで進める人が多い。 味方AIが極めてアホ。 どの程度アホかといえば、プレイヤー側の設定だけではフォローしきれないほど。 作戦設定を適切なものにし、状況に応じて技の使用設定なども変更すればある程度はカバーできるものの、敵陣のど真ん中にわざわざ行って詠唱を始めたり(しかもそれで詠唱を妨害されても、構わずその場で詠唱して追撃を食らってしまう)、中衛キャラが何もせずウロウロしていたりなどという、作戦設定ではどうにもならない理解に苦しむ行動も目立つ。 また、新しい術技を覚えるためには、その下位の術技の使用回数を増やす必要があるため、作戦「術技だけを使え」を選ぶ人も多いと思われる。その際、走って敵に近づいておきながら攻撃するでもなく詠唱するでもなく、ただ棒立ちになる。 基本的に味方AIはやたらと攻撃に消極的で、操作キャラの援護をしてはくれない上に、通常攻撃が6連撃できてもわざわざ2~3撃で手を止めてコンボを切るなど、イライラを募らせる要因が多く存在する。 ショートカット使用時の回復術は状態異常・状態変化に侵されている味方を優先して狙う。 戦闘不能時に状態異常・状態変化は解除されず、ダークシールなどの装飾品も対象で戦闘不能になったとしても状態異常・状態変化になった味方を回復させようとするので生き残ったメンバーに回復術が届かないケースも多い。 戦闘時のパーティ編成に制限がかかる場面が多い。 代表的なのが、精霊を契約する際の戦闘。これは全てしいなが戦闘に参加しなければいけない。 一騎打ちでない限りそのキャラクターを操作しろというわけではないので、不慣れなキャラクターでの戦闘を強制されるわけではないのだが、プレイヤーによっては2軍送り状態になっているキャラクターを戦闘に強制参加させられてしまう形になりかねないため、煩わしさに繋がってしまう。 一部の称号の扱いについて 一定の称号を付けるとキャラクターのコスチュームを変えられるのは冒頭の通りだが、これらの称号にはステータス補正が一切無く、この称号のままレベルを上げるとその分損をしてしまう。 レベルが最高でない限り、ステータス上昇を重視するならレベルアップ直前を見計らって称号を付け替える必要があるため、手間が増えてしまう。 また、称号のステータス補正が上昇オンリーになったことで称号同士の純粋な格差に繋がってしまい、ステータス上昇を吟味するなら付ける称号が固定されがち。 一部例外があるものの、コスチューム称号はサブイベント終了後に強制装備となっている。ロイド以外は任意だが称号を獲得する度にメニューを開かないとステータス補正が無い状態である点には注意が必要。 戦闘時のカメラの性能が悪い 1Pとターゲットとなる敵が左右に並ぶことを前提にカメラが回っているため、協力プレイを行う際に例えば 2P1P敵 という隊列になってしまうと、2Pは左右どちらに移動すれば敵に近づけるのか判断が難しくなる。 攻撃術と回復術の設定を間違えている節が見受けられる。 分かりやすいのがクラトス/ゼロスの「ファーストエイド」で、味方単体回復の術なのになぜか発動前に「受けてみろ」/「受けてみな」と発言する。これは攻撃術発動前の発言と同じなので、さも攻撃するような予告をして味方の回復をするのは違和感が強い。 ラスボスの第2形態が弱い。 第1形態は戦闘フィールドをしきりにワープしてこちらの動きを翻弄し、回避の難しい吹き飛ばし攻撃や強力な上級魔法を鋼体を纏った上で連発し、一定HP以下で全員に確定で複数のステータス異常を与える技を使ってくる等、かなりの強さである。 しかし、第2形態は無駄に体が大きくなり、前衛数人で袋叩きにできてしまう。更に此方を壊滅に追いやるような強力な攻撃をしてくる訳でも、第1形態のように動きが特別素早い訳でもなく、厄介な特性を持っている訳でもない。 また、ストーリー面でも第1形態に勝利すると、形態を変えるイベントシーンなどを挟まずそのまま第2形態との戦闘に続くという超展開である。そして撃破後なぜかそのボスは第1形態(本来の姿)に戻っており、第2形態になった理由などについても全く触れられないままイベントが進んでゆく。 それより以前にイベントで第2形態とよく似たモンスターと戦闘ができ、これが何らかの関係があると思われ、撃破していればラスボスのステータスに変化もあるなどのだが、ストーリー内での一切の描写が無い以上分からずじまいである。 ストーリー 物語前半の「シルヴァラント編」がやや単調で薄味 物語前半は、主人公・ロイドがコレット達の世界再生の旅についていくことがメインとなる。そのため「祭壇に向かう→封印を解く→次の祭壇に向かう」という流れが何度も繰り返され、物語としての変化に乏しく単調で退屈に感じる(*28)。 公式サイドもこれを理解していたのか、本作のOVA版ではシルヴァラント編が大幅に省略され、テンポよく進むように改変されている。 敵組織の拠点への侵入法が稚拙 毎回ほぼ裏口を使って侵入するのだが、裏口が何のためにあるかは説明されず、その裏口の警備も毎度手薄。 突入の展開になるたび「警備が厳重」と言及される上、序盤では侵入者の顔貌まで判別できるモニターがある一大施設であるにもかかわらずこのザルさなので、ご都合主義的な印象が否めない。 差別に対する描写が不足している 前述の通り本作のテーマは種族差別であるが、ハーフエルフが人間とエルフの両種族から執拗な差別を受けている理由や背景について、本編ではさほど触れられない。 これらはサブイベントで判明するが、これほどプッシュされているストーリーの重要な背景の核心をサブイベントに委ねてしまうのは、シナリオを理解する上でもあまりよいことではないだろう。ちなみに『ファンタジア』とはまた別の理由である。 終盤、救いの塔での、あまりにワンパターンすぎる展開 終盤の救いの塔では、いわゆる「ここは俺に任せてお前らは先にいけ!」的なありがちな展開が、パーティ全員分・4連続で発生する。 しかも塔の構造自体が、イベントの階とダンジョンの階が交互になっているだけの単純な構造であるため、いつ発生するのかも予想できてしまう。 そのダンジョンの階も、壁の位置が若干異なるだけで基本構造が同じのコピペ仕様。ワンパターンを通り越して、もはや笑えてくるレベル。 一部、不親切なイベント進行 後半はイベントの進行に自由度があるが個々のイベントがストーリーに沿って作られてないゆえに、一部に不親切な部分がある。 特に「闇の神殿」へは本筋で行き先を提示されないため、説明不足である。行き先が分からずレアバードでフィールドを飛び回っていたら変な建物があったので、何となく入ってみたらそこが闇の神殿だった…というプレイヤーがほとんどであろう。 「学園都市 サイバック」の学園内には食料の品揃えの良い店があるが、入って早々学園内には近寄れないようになり、後半のイベントが発生してからではないと店に行けないという煩わしさがある。2周目以降で料理レシピなどを引き継いでいる場合は買い忘れに注意しなければならない。 もっとも、前作『デスティニー2』においても、食料の品揃えは良いが中盤辺りで訪れてから再訪は終盤になるまでお預けというカルバレイス地方の「チェリク」「ホープタウン」が存在していた。本作のみの問題とは言えないのだが、なぜ2作続けてこうなってしまったのだろうか。 要所要所の展開がワンパターン気味 サブイベントやギャグシーンならまだしも、メインストーリーにおいて 何の突拍子もないご都合主義 (*29)で解決する展開が多数散見される。 敵の罠といった急遽解決策が必要な状況を「転ぶ」だけで悉く脱出する 様は粗い3D表現も相まって稚拙に映る。 既存作との類似点 1つのゲームのストーリーとして見た場合は『ファイナルファンタジーX』に前半部分のプロットが似通っている点が見られるために、オリジナリティという点で問題視されることもある。 あくまで「微妙に似てる」程度のもので、実際のシナリオ等は別物。被っている部分に関してもプロット自体は王道的なものであるためそれほどまずいものではなく、中盤以降はむしろ真逆と言えるほど全く異なる展開で進行する。だが、発売日が比較的近くタイトル自体の知名度の高さもあって『FF10』を連想したユーザーは多かった。 類似点という意味では、主人公のロイドも『サクラ大戦シリーズ』の主人公である大神一郎とキャラクター性がよく似ている(*30)点も指摘されることがある。 もっともこの点に関しては、真剣な指摘というよりはネタ半分で触れられることも多い。 システム 初3D作品のためか、演出面が力不足なのは否めない 特にイベントシーンでは、場面とキャラクターの表情が全然合っていないとしばしば指摘される(*31)。デフォルメを利かせた従来の2D作品では特に目につく所ではなかったが、リアリティのある3Dで表現された本作ではかなり目立つ。 キャラクターのモーションも乏しく、同じような仕草ばかり繰り返して終わるイベントも少なくない。特にキャラが発言する時は、シチュエーション問わずたいてい律儀に決まった仕草を取ることが多く、見栄えに乏しいどころか違和感にすらなりうる。モーション自体も全体的にぎこちなく、動きが少ない。 戦闘でもSE・エフェクトともに過去作に比べて劣っている。 特に秘奥義では「光るエフェクトでそれっぽく見せているだけ」で動きそのものは大して見られないものが多く見られる。 当時の技術では限界があったものと思われ、次回3D作品の『アビス』では大幅に改善し、進化を遂げている。 余談だが、制作時の裏話としてロイドは初期設定では眼鏡(*32)(*33)をかけ、更にマントを付けていたのだが、眼鏡はともかくマントは3Dでの再現が難しいという理由で没となり、現行の首にハチマキ状の垂れ下がった帯を付ける形になった。 技術の向上によって、次の3D作品である『レジェンディア』ではマントを付けたキャラクターも登場するようになった。 探索における快適性の欠如 ストーリー中に入手する移動手段の利便性および操作性が壊滅的である。後半に入手するものは比較的ましではあるが、それでも3Dマップの接触判定とのつり合いが良いとは言いがたい。 エレベーターや自動床の立体化など3Dならではの表現が盛り込まれているが、大抵移動までの動作が妙に長い上にないもない同じ構図のエリアが並んでいるマップも多くあり、「3Dで表現してみたかったこと」と「ゲームの充実性」が伴っていない。 スキットのシステムについて シリーズでおなじみのキャラクター達の道中での会話を楽しめる「スキット」だが、本作では一部の宿に泊まった時やイベントで自動的に始まるもの以外はゲーム中でスキットタイトルが表示(*34)された時にスキットボタンを押すことで見ることができる。 裏を返せば、任意のタイミングでスキットを見ることができないということである。軒並みフィールド上やダンジョン内で決められた時間が経過すると見ることができるものがほとんどとなっており、前作より量も少ない。つまり、ストーリーの進行を最優先にしてしまうと、場合によっては満足にスキットを楽しめないままクリアしてしまうこともあり得るということになり、その中には本編の伏線になっているものもある(*35)。 スキットを楽しむスタイルを取るとなるととにかくマップ上で時間を無駄に潰すことを強制される(*36)ため、プレイ時間が必要以上に掛かってしまう要因となっている。 加えて、スキットタイトルが表示されているタイミングで戦闘に突入したり、ダンジョン内のマップ切替えを起こしてしまうとまた相当な時間待たないとタイトルが表示されずにスキットが見られない。 『リバース』以降の作品ではスキットの出現時間も大幅に短縮され、この点も改善されている。 スキットは特定の場所でまとめて鑑賞できるが、称号を獲得できるスキット(*37)に関してはそこで鑑賞できず、プレイ中に発生させなければ見られない。前作はそこもフォローされているため、残念に思う人は多い。 また、歴代に比べるとスキットのソートは結構めちゃめちゃ。『デスティニー』や『ファンタジア』のように参加人数順という訳でも『エターニア』や『デスティニー2』のようにシナリオ順という訳でもない。 サウンドテスト画面が従来に比べて使いづらくなった 従来と違い、一度ゲームをクリアしないと解禁されない。またメインシナリオやスキットのボイスが聞けなくなった。 前者は「好感度システムによってシナリオがやや変わるシステムのため、発言内容が被ったりネタバレになったりする可能性があるから」「フルボイスではなくなったので、ボイスだけ追いかけてもチグハグになるから」といった理由が存在するため、廃止されたのは致し方ないことかもしれない。 後者は前述の「特定の場所」にて視聴可能。 BGMやSEはイベントや戦闘画面などのシチュエーション別、ボイスはキャラ別といった具合に『デスティニー2』では細かく区切られていたものの、これらが『エターニア』以前のように一括りにされて探しづらくなってしまった。 『デスティニー2』に存在したBGMのパート(楽器)を個別にONOFFし、主旋律やドラムパートなどを好きなように付け外しして遊ぶ機能も削除された。 モンスター図鑑に記された、とある敵のシャレにならないネタバレ その敵とは何度か戦うことになり、解説文の内容を読む限り、その次で戦う際の解説文とそこで戦う際の本来表示されるべき解説文を誤って入れ違えて表示されている。その内容が核心に迫る要素の一部であるために笑えないミスになってしまっている。 これも各種バグ同様にPS2版では修正されている。 もっとも、当時ならばともかく今となっては未プレイ者であっても外伝作品などにみられるそのネタバレになる部分を匂わせる描写などもあって広く知られてしまっているであろうから、そこまで致命的ではないのではないだろうか。…ミス自体はフォローのしようがないが。 ソフトリセットができなくなった 移動中は追加された「ロード」のコマンドを使えば問題ないが、ボス戦中に控えの装備を引き出したい、EXスキルを付け替えたい、技構成や複合特技の問題でメンバーを入れ替えたいなどの理由で戦闘を諦めたくなった時には、わざと全滅したり本体のリセットボタンを押したりする必要がある。 このゲームはかなり起動が遅いので、できれば後者の手段は取りたくないものではあるが……どちらが手っ取り早いかは状況によるだろう。 ムービースキップ、イベントスキップができない デスティニー1,2にあったボタン長押しでテキスト高速送りも不可。 コンプリートに周回必須であるにも拘わらずこれは不親切。3D化によりキャラクターの挙動が増え、結果全体的にイベントが冗長になっているため余計に欲しい機能だった。 ムービースキップはこれまでの作品では必ずできたのになぜ廃止したのか理解に苦しむ。例外的にOPアニメのみスキップ可能。 「エレカー」という船の操作性がとても悪い。 自由な旋回ができないため、フィールドマップ上で海岸や島などのくぼみにつっかえやすく、さらにそこからの脱出が非常に困難。 幸い、ストーリー中にエレカーの操作が必要な場面は短く、すぐ後に上位互換となる乗り物を入手できる。 その他 細かいミスとして仲間にいないはずのキャラクターがイベントに登場してくるシーンがあり、多くのプレイヤーの頭を「?」にさせた。 施設が存在するのにカジノで遊べない。 とある街でカジノに入れるのだが、何らイベントが存在せず実質単なる背景でしかない。何のために作ったのか不明である。同じ街にある遊園地でも遊んだりはできず、単なるオブジェ群と化している。 前作と比較してイベントのボイス量が少ない。 前作『デスティニー2』では大容量のPS2に移行した影響でメインイベントの殆どがフルボイスになっていたが、後発の本作ではボイスの量が減少してしまいエターニア時代に逆戻りしてしまっている。 中でもプレセアやリーガルにとっての仇であるヴァーリという悪役がいるが、彼との決着はボイス無しのイベントであっさりとついてしまう。それまでに三者の間の重々しい因縁が語られ、大きなイベントになるであろうと期待して肩透かしを食らった人も。 戦闘のボイスも弱点・耐性ダメージを与えた時や味方の戦闘不能時などが前作から引き継がれたのみで、アドバイスなどは無くなった。ボス戦の会話もラスボス前の戦闘のみ。 特定のボスでは、戦闘開始直後に特定のキャラクターとの掛け合いのシーンが挟まれる。 スキットのうち好感度上昇タイプのものもボイス無しである。本作の選択肢付きかつボイス無しスキットは据え置き作品での登場は本作限りだが、ボイスが無い点に着目したのか、後に容量の少ないニンテンドーDS作品で多用されることになった。 ただし、ゲームキューブのディスクの容量は1.5GBと、PS2のソフトであるDVDの3分の1程しかなく2枚組の本作でも劣るほか、シナリオ自体が『デスティニー2』よりも長いため容量的にフルボイスにするのが不可能だった可能性もある。 もっとも、これに関しては後に発売されたOVA版で補完されているが、本編ではボイスの無かったキャラクターにも新規のボイスが追加されてたりする。 + ネタバレ注意 「クラトスルート」のストーリー展開について ゼロスではなくクラトスを最終メンバーにするルートなのだが、これを選ぶとその直後のダンジョンでゼロスが裏切って彼と戦闘になり(ゼロス生存ルートだと違う敵との戦闘になる)、最終的に殉死させてしまう。彼の最期を看取る際の会話も、彼の家族関係を考えると後味がかなり悪い。ゼロス生存ルートでは「敵からある重要なアイテムを入手するために、あえて味方を欺き自然な裏切りを演出した」という彼らしい理由になっており、直後に再加入する。 しかもその戦闘の前のイベントで、案を出したゼロスをロイドが「信じていいのか?」と疑る場面があり、ロイド達と戦うきっかけの1つになったことも明かされる。今まで仲間を信じてきたロイドが唐突に仲間を疑うという所も不自然である。ゼロス生存ルートの場合は、ロイドの台詞も「信じているからな」になっている。 本作のストーリー展開は基本的にゼロス生存ルートが正道であり、後の派生作品などのストーリーも、基本的にゼロス生存ルートで進んだ前提で作成されている。ゼロスルートはゼロス・クラトスどちらも生存している円満ENDを迎える所からも、クラトスルートはあくまでクラトスを最後まで加入させたい人向けのIFストーリーのような扱いではあるが、やはり要所要所の不自然さは目に余り、以下で挙げるように全体的に取ってつけて実装したかのような構図になっているのはいただけないところである。 なお、スタッフは当初「 クラトスルートが正史 」と発言していたという。しかし多くのメディアミックスではそれ以外で共通のゼロスが生存するルートで進行しており、ラタトスク発売以降はいつの間にかゼロス生存ルートが正史となったようである。 EDでは生存ルートにおけるゼロスの部分が丸々と無くなっている。せめてゼロスの死を振り返る・際の際に述べた彼の遺言を果たすようなシーンなど入れるべきだっただろう。尤も、後者のシーンを挿入したらそれはそれでエンディングとは思えない後味の悪さを催しかねないが。 また、クラトスとのシーンはどちらのルートも変わらない。シナリオでは最後までロイドと共にラスボスを倒した形になるため、それを意識した差別版が欲しかったところである。 クラトスはGC版ではゼロスが習得しない(*38)専用魔術「ジャッジメント」を最初から習得しており、装備品もかなり貴重なものを持っている他、GC版のみだが先述したバグの恩恵にあやかれるので、単純な戦闘面ではクラトスの方が有利な面が多い。 ただし終盤に発生するサブイベントの多数ではクラトスは参加せず、それらの一部ではゼロスが死亡すると同時に無くなってしまう。 OPアニメでロイドが険しい表情をしてクラトスと対峙するというシーンがあり、人によってOPを見た時点でクラトスの裏切りを容易に予測できてしまう。 ただし背景は木々に囲まれたような場所で対峙していると思われる。 OPアニメにDISK2の内容も入っているのでそこら辺を鑑みるとかなり重要なネタバレとも取れなくもない。 もちろん人によるので、単なる特訓とも取れる。 相手や周りの人物達の背景を考えていない物言いをする主人公一行の描写 物語の前後や背景を踏まえるとあんまりな言い草 (*39)であったり、ストーリー展開上、「お前が言うな」と言いたくなるようなことを「寧ろ俺だからこそ」と言わんばかりに堂々と言ってのけるキャラクターがいたりなど、そういった理由で受け付けないという意見もあったりする。 特に批判の対象にされやすいのはロイドが発した「 どこでもいいさ 」という発言。これはハーフエルフのラスボスが出した「何処に行っても疎まれる。人に心を開こうとも、どこへ行こうとも虐げられてきた僕達はどこに行けば良かったんだ?」という問い掛けに対しての返答。そのラスボスもプレイヤーの心境を代弁するかの如くに「ふざけるな」というツッコミを入れていた。更に言うとロイドは上記のセリフの後「自分が悪くないなら堂々としてればいい」と続けるのだが、そもそも「どんなに頑張ってもダメだった…ならばどうしたら良かったんだ?」と他の答えを聞いてるのに、ダメだった答えをそのまま返しても何の答えにもならないだろう(*40)。 発言内容自体は確かに正論だが、物語の背景を見るとそんなぼっと出の正論1つでは到底収まらない規模の事態になっており、種族差別の深刻さを目の当たりにしている割にはあまりに無責任な発言として彼を嫌いになったというプレイヤーも少なくない。 ラスボス自身も人間より長命なハーフエルフということで、ロイドより遥かに長い間人間と歩み寄ろうとするがそのたびに裏切られ、果ては自身の姉を殺される…と悲惨極まりない経験の元にこの問いを投げかけているため、 「相手の立場を考える力が欠如している」 と批判されている。 ロイド一行はハーフエルフを差別することはなく、一行の中には当のハーフエルフである者がいる事も相まってむしろ差別を嫌っている方であり、正体を隠したラスボスと行動を共にした際もラスボスとは仲良く接していた。転じて「どこでもいいさ」と言う発言から、ロイドたちはラスボス及びハーフエルフのことを受け入れるつもりである(=なんなら俺達の所に来ればいい)という解釈もできなくはない。しかし、たとえそう解釈したとしても、 これでは言葉足らずであることは否めないだろう。 総評 細かい粗やバグは見受けられるものの、全体的には無難に纏めてきた良作といった評価が大勢を占めている。 特に戦闘システムに関しては、前作のマニア向けとも言える複雑難解な『デスティニー2』とは違い、旧作に近いスタンダードな戦闘システムであったため、前作の高いハードルについて行けなかったプレイヤーには好意的に受け入れられた。 同時にシリーズは本作の流れを持つライト向けの戦闘システムと、高難易度のコア向けの戦闘と枝分かれしていく。 ストーリー面では、本作は重いストーリーがメインとなるために人を選ぶものの、内容自体は大筋では破綻や超展開と言われるようなものは少なく、しっかりと纏められたものとなっていたため概ね高評価を得ている。 キャラクターも魅力的で、ヒロイン(コレット)におんぶに抱っこな展開や主人公(ロイド)の無神経な発言に不満を感じているプレイヤーがいるものの、基本的には高い人気を誇る。 テイルズ オブ シンフォニア(PS2版) 対応機種 プレイステーション2 メディア DVD-ROM 1枚 発売日 2004年9月22日 セーブデータ 49KB以上(1ファイル) 廉価版 PlayStation2 the Best2005年7月7日/2,667円(税別) 判定 良作 ※GC版と内容を同じくする項目は割愛し、異なる内容の項目のみ表記する。 変更・追加要素一例(PS2) ロゴの色が赤になった。 アニメムービーの追加。 GC版では中盤以降に用意されていたが、前作に比べてイベントムービーの数が少なかった。よって序盤の方に追加された。 ただし幕間アニメーションに出てくるキャラはほぼロイドとコレットのみであり、アニメ内で喋る場面はPS2版でもEDのみである。 スキットのキャラグラフィックが会話によって様々な形で動くようになった。 戦闘終了後、現在地のBGMが冒頭から再生されるようになった。 サウンドテストの効果音とボリュームレベルが削除された。 裏ボスに敵味方のダメージを半減させるアイテム「オールディバイド」が効かなくなった。 新技、秘奥義追加。 GC版では秘奥義はロイド・コレット・ジーニアスの3人しか実装されていなかったが、PS2版ではしいな以外の全員に秘奥義が実装され、近年シリーズとほぼ同等の量となっている。 元々OVL中でなければ使うことのできない各種精霊召喚を行うしいなには新たな秘奥義は用意されていないが、召喚発動時にカットインが入るようになった。 また、プレセアの追加秘奥義は2段階カットイン、高威力、本編とマッチしている豪華仕様で外伝作品でも採用されている。 ゼロスもクラトスと同じく「ジャッジメント」を習得するようになり、それに伴って秘奥義も2つ追加されている。 なお、コレットの秘奥義はGC版では詠唱時『TARGET』と味方へ表示されなければ発動するサインとして見分けることができたが、術そのものに表示自体が無くなった。 秘奥義発動中の敵味方の挙動も改善され、後のシリーズに準じたものとなり、秘奥義でトドメを刺した際の専用の掛け合いも追加されている。 味方のみならず、ラスボスや隠しボスにも秘密奥義が実装されている。 特に隠しボスの方は味方の秘奥義を多数使ってくるようになり、最高難易度の『マニア』になると開幕早々秘奥義を放ってくるなど、戦闘中何度も秘奥義や全体攻撃を仕掛けてくる恐ろしいボスと化している。1種類だけだがカットインも追加されている。 他にもGC版では没となっていた技や魔法も多く採用されている。 特にラスボスと裏ボスに追加された魔術「タイムストップ(*41)」は絶大な性能を誇り、更に戦略を練る必要性が出てきた。 その術自体が全体掛けであるため本来あるべき仕様になったと思われるが、分かりでらくなった点でもあるので残念に思う者もいる。 「ユニゾン・アタック」の複合特技が大幅に追加されており、複合特技が1つも無かったリーガルにもいくつか追加されている。 その他の調整 OVLの発生を確認しやすくなった。 OVL状態に近づく度にステータスバーのフェイスアイコンを徐々に激しく光らせ発動するタイミングを確認できるようにすることである程度のコントロールを可能にした。 ユニゾン・アタックの技入力の猶予が3秒に延長。 これにより、ある程度余裕を持って技を入力できるようになった。 ユニゾン・アタックのゲージが貯まりやすくなった。 戦闘バランスが調整された結果、全体的に敵が強化された。 弱いと言われたラスボスも第1形態に秘奥義が追加され強化されている。しかし第2形態は強化されず。 GC版では地の神殿で登場するドラゴンが獲得できる経験値・ガルド(お金)共に豊富で中盤の稼ぎポイントとなっていたのだが、PS2版では獲得経験値が減少し、ガルドに至ってはGC版の10分の1(10,000→1,000)にまで減少してしまった。 ただし、終盤のダンジョンであるトレントの森に登場するゴールドドラゴンから獲得できるガルドが1052から8300と大きく増加しているので稼げるポイントが後になっただけで無くなった訳ではない。 ドラゴンは中盤から戦える上、登場個所もダンジョン入り口近くで、マップを切り替えたそばに出て来るのでシンボルを復活させるのも容易(*42)だったので稼ぐのが非常に楽だったのだが、ゴールドドラゴンは稼げるタイミングがかなり遅くなり、マップ切り替えもドラゴンに比べて遠いため面倒になったのは否めない。 隠しダンジョンが拡張され、新規のボスも追加された。 特に最深部では、本作を語る上で欠かせない重要キャラ達がボスとして立ちはだかる。それぞれの強さがラスボス級と言っても過言ではなく、本作屈指の強敵トリオである。 サブイベントが追加され、本編の内容を補完する話もある。 GC版では背景同然だったカジノにミニゲームが追加されたので遊ぶことが可能になり、専用のBGMも追加されている。貯めたコインで景品や称号を獲得できるようになった。遊園地でもちょっとしたサブイベントが追加された。 追加されたサブイベントはクラトスも参加するようになった他、GC版では途中半端に終わっていたイベントに一応の顛末が追加されている。 バグが殆ど修正された。 しかし、本作の場合はGC版でもあるよう寧ろ裏技的に使える有利なバグが多かったため、それを残念がったプレイヤーは多い。 後の『グレイセスf』ではゲームバランスに過剰な影響を及ぼすバグ以外は修正されていない。 主題歌がGC版の「day after tomorrow」が歌う「Starry Heavens」から歌い手は変更無いが「そして僕にできるコト」に変更。 これにより救いの塔でかかるBGMも「Starry Heavens (hiroic)(*43)」から「そして僕にできるコト (hiroic)」に変更。 権利の都合なのかこのBGMはどちらもサウンドトラックには収録されていない(*44)。 当然OPアニメに変更は無く完全に後付けであるため映像に合ってない所も目立つ。 シリーズの移植でボーカルの変更や曲のアレンジなどがされたものはあれど後にも先にも主題歌そのものが変更されたのはこのPS2版移植のみである。 スティックを使った際のダンジョンや町での移動速度が上昇した。 ただし厳密には、GC版ではこの速さが再現できないという訳ではない。というのも、GCコントローラーは「内部的に設定されている、スティック入力のデータ上での最大値」と「物理的にスティックを動かせる範囲で入力ができる、物理的な最大値」が異なり、本作では前者に合わせて移動速度が設定されているため、実際にはスティックを物理的に倒せる範囲の速度しか出せない、という訳である。 そのため、GC版でその速さを体感するには、GC本体にDS2(PS2コン)を繋げるアダプタを噛ませる、スティックを傾けた状態でGCコンを繋げ直してから反対の方向へ傾けるといった手間が必要になる。 余談だが、フィールド画面では方向キーで移動する方がやや速い。さらに余談だが、PS2版はGC版に比べるとフィールド画面での処理落ちが目立ち、下手をすれば『デスティニー2』のそれよりもギクシャクしている。 賛否両論点(PS2) クラトスルートの条件が変更された GC版では好感度に関係なくクラトスルートに突入できたが、PS2版では好感度上位3人にクラトスが入っていないとルートに入れない。1人だけ好感度に関係なかったのがおかしかったとも言えるが、彼以外の場合はゼロス生存ルートのため、単純にルート突入が面倒にもなった。 問題点(PS2) マシンスペックの影響による劣化 GC版に比べると全体的にロードが長くなり、フレームレートもGC版の60fpsから30fpsに低下したことで、キャラクターの挙動も若干とはいえギクシャクしたものとなってしまっている。ロード時間はPS2のソフトの中では長くはない方だが、GC版プレイ者はその落差から殊更長く感じてしまい易いようである。 一部の戦闘ボイスが遅れて再生されるなどの不具合も生じている。 これはGCとPS2の処理能力の差ゆえの現象で、やむを得ない部分もある。あくまでGC版と比べた場合であって、ゲーム自体は通常プレイに支障をきたす程では無いことも付け足しておく。 一方、GC版では処理落ちが起こる一部の複合特技や演出が改善されている。 他にも、起動時のロゴ演出がGC版より長くなってしまっている。 ゼロスの秘奥義「シャイニング・バインド」について この技はOVLかつ瀕死時にしか使えない(*45)というOVLの発動条件の問題点の影響をモロに受けている。またゼロスは秘奥義を二つ持つ他のキャラと異なり、この技自体がもう一つの秘奥義「ディバイン・ジャッジメント(*46)」習得の前振りでしかなく、秘奥義とは思えない程に威力がかなり低い、それにも係わらず他のキャラとは段違いの面倒くささとなっている。(*47)。 追加コスチュームの条件 全員に追加されたが、一つを除いて特定キャラのルートでないと入手できず、全キャラ分の入手には最短でも5周必要で、場合によっては更にかかる。だがGC版同様イベントスキップの類は存在しない。 ダンジョン内に置いてあることがあるブロックの掴み判定が異常に厳しくなった GC版では多少ずれていても画面右下に「掴む」というナビゲーションが表示されていたが、PS2版では真っ正面に立っていても表示されないことがある。ブロックを掴んで何かをするといったダンジョンもソーサラーリングほどではないがそれなりに見受けられるので、先述のギミックの多いダンジョンと相まって箱を掴むことに時間を割かれてしまうことになり、イライラの原因になるという意見もある。 スティックを少しだけ傾けてゆっくり近づくことを心掛けると若干掴みやすくなる。 総評(PS2) マシンスベックゆえにやや長い時間を要するようになったディスクおよびメモリーカードアクセス、多発するようになった処理落ちやフレームレートの半減などの描写周りの観点ではGC版から劣化、快適性が大きく損なわれたのは確かである。 しかし、それをフォローするかのように大量の追加要素が用意されており、劣化点も致命的な問題がある訳ではないので比較対象となっているGC版未プレイ者ならば気にならず十分楽しむことができるだろう。 これらの追加要素はサブイベントの補完やゲーム性の強化に比重が傾いているため、画質や快適なプレイ環境・サントラ未収録でPS2版と少し違うBGMなどを重視するならGC版、粗い部分を気にせずボリュームを求めるならPS2版といった棲み分けも十分に考えられる。 持っているハードや自分のプレイ嗜好を見て決めると良いだろう。 その後・余談 OVA化され、足掛け5年の歳月をかけて全11本がリリースされた。ちなみにロゴはPS2版の色。 製作元は、後に社会現象となるアニメ『鬼滅の刃』を手掛けることになるufotable。 このOVAに関わったアニメスタッフは後に『テイルズ オブ エクシリア』以降からシリーズのアニメーションを手掛ける。 Wiiにて直接の続編『テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士-』が発売された。こちらのロゴはGC版の色に準じた形となっている。 本作の攻略本はGC/PS2共にナムコ公式によるもののみが発売された。 本作の攻略本は、従来のファミ通の攻略本が主に用語集方面の解説が非常に濃い点に定評があったのに対して、攻略情報重視の内容で若干味気ないと賛否両論であり、そのためか次作『リバース』以降は攻略中心のナムコ版と解説中心のファミ通版の2種類が発行されることになった。 ちなみにGC版の方では誤植が非常に多い。詳細はこちら。 一応書いておくと、PS2版の攻略本や次作『リバース』の攻略本は流石にここまで酷いことにはなっていないのでご安心を。 GC版の発売から10周年となる2013年10月10日に、続編である『ラタトスクの騎士』とセットにして『テイルズ オブ シンフォニア ユニゾナントパック』のタイトルでPS3へHDリマスター版が発売された。 公式HPではどこかリメイクであるかと思わせるようなアピールをされているが、実際はあくまでPS2版をほぼそのまま「HDリマスター」を行っただけなので、フレームレートは30fpsのままである。その為、抜本的な改良などを期待すると裏切られることになってしまうので注意。PS3のスペックなら60fpsも可能とは言われていたのだが。 ロード時間や処理落ちはPS2版に比べ改善されているため、快適なプレイが可能。出力解像度は720pに対応しているものの、あくまで2003年の作品であり、当時としてもそれほどのレベルではなかったため、グラフィック面での過度な期待は禁物。 秘奥義発動時のカットインが全て描き下ろしとなっている。ただしOVA側のスタッフが手掛けているためゲーム内のアニメとは絵柄が異なる。PSP版『デスティニー2』で可能だった旧カットインへの変更も不可能。 『エクシリア2』や『ハーツR』に引き続き、同ハード作品とのデータ連動要素があり、PS3の4作品のセーブデータがあるとゲーム開始時に歴代キャラのコスチューム称号が手に入る(データがない場合はクリア特典として2周目で入手)。 海外では2016年にSteam経由でPC版も配信された。内容はPS3版準拠の移植。日本語は吹き替えのみで、テキストやUIは日本語非対応。 2023年2月26日、PS3/Steam版をベースとしてFHDリマスター化した『テイルズ オブ シンフォニア リマスター』がSwitch/PS4/Xbox Oneで発売。 イベントスキップ追加(アニメ部分のみ)、セーブの日付追加、FPS30安定化、エレカーの操作性改善が公表されている。 Switch版は発売当初はバグや不具合が多く、特に「戦闘開始時の演出がない」「スキットの背景が黒塗り」「トリエットの砂嵐エリアの処理落ちが激しい」など、かなりの問題が出ていた。 その後、公式アップデートが何度か行われ、2023年8月21日に配信された「Ver.1.3」で多数の不具合修正が行われた。最終Verは1.3.1。 ロイドの愛称として「攻略王」があるのは前述したが、それ以外に「Dイド」というものがあったりする。 本作では3種類のフォントからプレイヤーが自由に選ぶことができるのだが、初期設定のフォントだとロイドのカタカナの「ロ」の字がアルファベット大文字の「D(ディー)」に見えてしまうというところから来ている。 初期設定以外のフォントであればちゃんとカタカナの「ロ」に見えるようになっているのだが、初期設定のフォントであり、あとから変更するにしても変更できるようになるまでの間で幾度となく目にすることになるため、印象に残ってネタにされているといえる。 同様にこちらはあまり見かけないが、パーティキャラクターのゼロスもやはり「ゼDス」と書かれることもあったりする。 とはいえ、GC版やPS2版では「そう言われてみればそう見えなくもない」といった案配で、無理矢理感も無いわけではなかったのだが、PS3版ではより明確に…と言うよりももはや完全に「D」に見えるようになってしまっている。 これは、元々SD画質だった作品をHD化する際に文字は純粋に横に引き延ばす形の処理をしたからではないかと思われる。 PS2版でゼロスも秘奥義を使えるようになったが、そのうちのシャイニング・バインドの演出でゼロスは天使化するのだが(*48)、本編中スキットで天使化しかけているコレットに「天使化か…俺様はこんなのはごめんだぜ」と拒絶反応を見せていた他、ゼロスがどういう理由でいつ天使化したのか明言されていないため少々首を傾げてしまうところがある。 一応本編ではクラトスルートに入った時のみゼロス戦に入る時に天使化するが、これも彼が元から天使化していたのかロイド達との決別で天使化をしたのかは分からずじまいである。 2007年12月13日に発売された『ソウルキャリバーレジェンズ』では本作よりロイドがゲスト出演した。 ただしアニメ調な本シリーズとは違うリアル路線なデザインになっており、ファンからの評価には否定的なものが目立つ。「きれいなロイド」などとネタにはされているが。 更にその後は2015年7月31日に『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』のMiiファイターの追加コスチュームとしてロイドセットが配信されている。 なお、Miiファイターがそういう特徴なので致し方ないが一刀流であり、本来の特徴である二刀流のロイドは再現できない。腰にもう1本剣があるのに……。 だが、負けても「剣が1本足りなくて200の力が出せなかったから(*49)」と言い訳できる。 GC版には一刀流になるバグ技(*50)があるため、それのリスペクトかもしれない。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/16270.html
登録日:2010/11/18(木) 00 05 36 更新日:2024/07/31 Wed 07 17 11 所要時間:約 8 分で読めます ▽タグ一覧 TOA お人好し こんな可愛い子が(ry アビス イオン イオン様 オリジナルは黒い(精神が) ショタ ジアビス タイツ テイルズ テイルズヒロイン ヒロイン ルークの秘奥義(海外 3DS) 大谷育江 実は武闘派 小林由美子 悲劇のヒロイン 某ショッピングモールとは関係ない 涙腺崩壊 漫画版では優遇←主にオリジナルが 男の娘 監禁と拉致 真のヒロイン 純粋 腹黒←オリジナルが 釘宮理恵 イオンとはテイルズ オブ ジアビスの登場人物である。 テイルズ オブ デスティニーのキャラではない。そっちはリオン。 年齢 14歳 身長 166㎝ 体重 58㎏ CV 大谷育江(ゲーム)、釘宮理恵(ドラマCD)、小林由美子(アニメ) ローレライ教団の頂点に立つ導師(フォンマスター)。 女の子のような中性的な顔立ちで、純粋無垢かつ温和で争い事を嫌う聖人の如く人物。 男である。男の子である。 か弱そうな外見に反してかなりの戦闘力を持つが、病弱な身体の為力の反動が激しく、医師からは譜術の使用を禁じられている。…なのだが…(後述) その女性的な雰囲気からしてショタ・男の娘として見る人が多いが、身長は上記のとおり166cmと意外にもティアより高い(ティアが162cm、ナタリアが168cm)。 というか日本人の14歳男子の平均身長よりもデカい。 ちなみに体重も58kgと、これまた14歳男子の平均体重よりも重い。というか痩せ型の成人男性よりもかなりずっしりしている。 もちろん彼より僅かに背丈の大きいナタリアよりも重い。 病弱設定・戦わないキャラの割に発育状況は良く、割と筋肉質な身体であることが考えられる。少なくとも、華奢とは言えない。 なのでショタと定義出来るか微妙…という人も少なからずいる。 穏やかで良識的なので、序盤ではガイ同様に仲が悪いパーティメンバーの仲裁役として活躍しているが、最高指導者という立場ゆえか言う時は意外とハッキリ言う一面も。 また、基本的にパーティメンバーはシナリオ後半からルークを認めていくが、 幼馴染であるガイとルークに窮地を救われたミュウを除けば、イオンだけが初めからルークに好意的で、彼の不器用ながらの気遣いの数々から彼の心根を理解し「優しい人」とルークを称した。 一方、目先の正義感などに駆られて自分の守護役であるアニスに相談もなく単独行動をとる悪癖があり、序盤はその結果魔物に襲われ命の危機に晒され、そしてかの悪名高い鬱イベントである俺は悪くねぇっ!の原因の一端にもなってしまっている。 預言はあくまで未来の選択肢のひとつと考える「改革派」。 しかし導師の次の地位に立つ大詠師モースが率いる「保守派(預言を絶対視する思想)」の方が圧倒的に強い為、面倒を起こさないよう理由をつけてたまに軟禁されたりしている。完全に部下の謀反なのだが複雑な立場という事もあってかここに関しては強くは出られず、上手く丸め込まれてモースの横柄を許す形になってしまっている。アニス曰く「お姫様」。 …つまり、公式でピーチ姫の様な扱いなのである。 しかしモースに押されているとはいえ、世界的な宗教であるローレライ教団のトップである事から、その権力は絶大。 アビスの面子は最上位貴族の嫡子だの一国の王女さまだの皇帝の懐刀(幼馴染)だのと権力絶大なのが多いが、イオンは彼らすらまとめて平伏させうる次元の最高権力者権である。 何故なら、キムラスカ・マルクト両国が命綱としている預言をもたらしている最大の権力を持つのがイオンであり、彼が「お前の国にはもう預言は詠まない」と言えばそれだけで国王から服従せざるを得なくなるのだ。 事実、戦争真っ最中&王女逃亡で最大級に緊張しているキムラスカ王城の門番さえ、眼前に最大の標的であるルーク&ナタリアが居るにも拘わらずこの鶴の一声であっさり開門させた程である。彼の命令は国王の勅命すら凌駕する訳である(*1)。 ある意味最終兵器に該当する。 本編ではモースの手により軟禁されていたがキムラスカとマルクトの戦争を回避する為、「両国に絶対の影響力を持ちつつ中立の立場」としてマルクトの皇帝ピオニーからの依頼を受けたマルクト軍の大佐ジェイドに救出され、マルクトからの和平条約締結の親書を手渡す和平の使者として自身の護衛役のアニスと仲介役として共にキムラスカに向かっていた途中、補給に立ち寄った農村エンゲーブでチーグル族による食料盗難の事件を耳にしチーグルの森に単身調査に赴き魔物に襲われていたところをルークとティアに助けられる。 以来ジェイドやアニスと共にパーティと行動を共にするようになる。 以下ネタバレ 実は本物の導師イオンは本編の2年前に亡くなっており、ルーク達と行動を共にしていたイオンは、ヴァンやモースによって作られたレプリカであった。 7体作られたレプリカの内の7番目のレプリカで、他のイオンレプリカであるシンクやフローリアンの弟にあたる。 体力面が劣化していたものの、導師としての力はオリジナルと遜色がなかった為、本物の代用として選ばれた。その為生誕してからまだ2年しか経っていない。 他のレプリカは火山の火口に放り込まれて処分されたが、シンクとフローリアンは辛うじて生き延び、それぞれヴァンとモースに拾われた。 生まれた時から自分の側にいてくれるアニスや、自分を最初から導師ではなく『イオン』という一人の人間として見てくれたルークを特別に慕っている。 また、オリジナルイオンの守護役だったアリエッタが自分をオリジナルイオンと間違えて慕っている事に負い目を抱いている。 しかし、いやそれゆえかアニメ版のドラマCDではアリエッタにあえて冷たく接している。 それまでは自身の存在を本物のイオンの代用としての存在しか見いだしていなかったが、 旅の中で同じレプリカであるルークやシンクとの出会いを経て、少しずつ考えを変えるようになった。 自分を本物の代用と考えながらも、実際は本物のイオンとは性格が真逆で、全く似ていない。似てるのは本当に顔だけ。 ジェイドはオリジナルのイオンとは面識がなかったが、噂で本物のイオンの性格を知っていた為、 今のイオンと出会った時に噂とあまりにも違い過ぎた事、更にいささか尋常でない貧弱さなどから違和感を覚えていた。 ヴァンとの一応の決着がついた後、ようやく一人の人間として生きていこうと思った矢先に、悲劇的な結末を迎える事になった。 とまあ、そんな聖人のごとく温和なイオン様なのだが実はとんでもないネタ要素ともとれるような要素がある。タグに「ルークの秘奥義(海外 3DS)」とあることに疑問に思う方もいるだろう。 そして先述のとおり、か弱そうな外見に反してかなりの戦闘力を持つこと、医師からは負担の激しいダアト式譜術の使用を禁じられている、という公式設定。 この二つの設定を覚えておこう。 そして、本作は北米版及び3DS版では追加された技が結構多い。ティアの第二秘奥義の追加攻撃だったり、ガイとナタリアの第二秘奥義だったり。 ルークにも追加秘奥義が存在していて、使用条件は二周目にイオン様が同行中に第一秘奥義を発動すること。 というわけで、戦闘中にルークの第一秘奥義を発動すると… レイディアント・ハウル やってやるぜ! うぉぉぉぉぉ! これでも…くらえ! と、ここまではいつもの秘奥義。そして、ここで〇ボタンorAボタンを押し続けていると直後にイオン様の縦カットインが入る。 イオン召喚 僕でお役に立てるでしょうか…?行きます…! すると、シンクも使っているダアト式譜術の「アカシック・トーメント」で追撃してくれるのである。しかも、ルークの秘奥義の欠点である「範囲の狭さ」も補ってくれるかのような広範囲攻撃。 しかもイオン同行中と書いたが、戦闘中なら無条件で何度でも使えるうえに同行さえしていれば闘技場でもワープして駆けつけてくれる。どうやってワープしてきたのか。 挙句この技を使った場合、ルークの第一秘奥義の威力倍率はジェイドの第二秘奥義、インディグネイションすらを上回る倍率へ変貌する。 (参考までに普通に使った場合はルークの第一秘奥義はインディグネイションの半分より少し上ぐらいの倍率である) 曲がりなりにも超一流の譜術士であるジェイドの最強の一撃の威力を超えるので、 病弱により譜術の使用を禁じられているとはいったいとなること請け合い。というか最も彼を気遣ってる筈のルークが最も彼を酷使しているという、親善大使殿やモースさえも真っ青なブラック子爵っぷりである。 一度の戦闘で何度もダアト式譜術を連発させられ音素乖離を起こさないイオン様マジ導師である。 なお、アニスが同時に参加していると専用の掛け合いが追加される。 何故これがネタになるのかというと、前述の通りこの技「イオン召喚」そのものは非常に強力で、ゲーム的には一切のデメリットもないので使いまくりたい技…というか、二周目以降ではルークのストーリー中の強みとして使いまくるプレイヤーも多い技であるが、 作中のイオンの設定やルークとの関係性などを考えると、真面目な技にも拘らずネタ要素しかない技である為。しかも作中設定が崩壊してるようにしか見えない、いわゆるシリアスな笑いになってしまう技なのだ。 ただし発動条件に「イオン同行中のみ」とあるように、最終的には使用不可能になってしまう。使えるうちに存分に堪能しておこう。 正直HPが少ないときにしか出せず戦闘中一回しか使えないロスト・フォン・ドライブより遥かに使いやすいのでずっと使いたいと思ったのは筆者だけではない筈 ◆ダアト式譜術 その真の力 ちなみに前述のダアト式譜術だが、その内容は譜術を取り入れた体術というとんでもないものである。早い話がマジカル拳法の類であり、そのことはPS2版当時の攻略本の用語集で軽く言及される程度で実態は謎であったが、スマートフォン向けクロスオーバータイトルであるテイルズ オブ ザ レイズにイオンが実装されたことでついにその正体が明らかになった。 原作でのイメージから術師タイプの予想も多かったイオン様。 しかしそこに居たのは、腰の入った掌底を繰り出し、縦横無尽に戦場を駆けまわり、蹴りひとつで相手を吹き飛ばし、拳圧で敵を仰け反らせ、挙句の果てに瞬間移動で敵の攻撃を回避する導師…否、超戦士イオン様の姿であった。 なぜこんなにアグレッシブに動けるかというと、今作のイオンは紆余曲折あり戦ったら命が危ないほどの病弱っぷりが少しなら万全に戦えるが戦うとしばらく動けないほど疲れてしまう程度に緩和されているゆえである。 その身体能力は機械人であるクンツァイトとの腕相撲で互角に渡り合う描写があるほど(*2)。しかしながらやはり虚弱体質なのは相変わらずな為、アニスからは「本気を出すのは一日一回かつ短時間のみ」と念を押されている。 やむを得ません……ダアト式譜術!はあああああっ!零式九連! 魔鏡技(秘奥義的な立ち位置の技)も強烈で、アカシックトーメントのような譜術で敵を打ち上げてから自身も飛び上がり高速の物理攻撃を叩き込む零式九連、拳をかざして敵を吹っ飛ばす閃衝絶波などどれもアグレッシブ。 何よりも恐ろしいのは、「今作のイオン様は外部の力で体調を改善させているとはいえ紛れもなくジアビス世界のイオンである」という点である。つまり体調が万全だったら原作でも同じことが出来ていたということに…… 考えてみれば、体力面での劣化が激しいとはいえ腹パンで人の体に風穴を開ける筋力を持っていたオリジナルに最も近い出来のレプリカなのだから当然と言えば当然だし、前述の通り格闘術使いなことは仄めかされていたりもしたのだが、体力面が改善されるだけでまさかここまでアクロバットに暴れ回れるとは誰も思わなかっただろう。 ちなみにこの参戦をきっかけに「体重が思ったよりも重いのは見た目に反して筋肉がついてるからでは?」という説が出たりもした。同身長同体重のシンクが割と筋肉ついてる細マッチョ体型なのでおそらくはイオンも…… とはいえ打たれ弱いことは変わらず、ゲーム中の性能においてもHP・防御力共に全キャラ中最低クラスとなっており、おまけにCCが切れたら10秒ほど動けなくなり魔鏡技を撃っても息切れするなど非常に癖の強いキャラクターとなっている。 キャラクター同士の協力技も多数実装されているザレイズだが、イオンの場合はシンクと共に相手が壁に埋まるレベルの物理攻撃の連撃を見舞い壁ごと粉砕する魔鏡技『ダアト式・八卦硬衝』が実装されている。譜術とは一体 ◆イオン(オリジナル) 作中に登場する全てのレプリカイオンの被験者(オリジナル)。 マルクトの平民の家で誕生し、預言に導師になる未来が詠まれていた為、生後間もなくダアトに連れて行かれ、導師になる為の教育を受けながら育った。 後に先代の導師エベノスの跡を継いで僅か8歳で導師となった。 しかし預言によって自分が12歳で亡くなる事を知ってしまい、預言に縛られた世界に絶望するようになり、預言を憎み、ヴァンのレプリカ計画に荷担するようになる。 そのあたりを見る限り、ルーク達の仲間であるイオンとは逆の道を進んでいた事がわかる。 本編には一切登場しないが、公式では合理的かつ虚無的な性格の持ち主になっており、 「世界なんて滅びてしまえばいい」という思想を持っていた事が言及されており、 7人目のレプリカイオンよりもシンクに近い性格の持ち主になっている。 漫画版での外伝ではその公式設定を生かした腹黒い性格が表れており、 初代レプリカイオンをなぶり殺しする アリエッタを玩具呼ばわりする 敵であれば人間であっても何の躊躇いもなく殺している など、冷酷かつ残忍な一面を見せている。 その一方でアリエッタの事を大切に思っていたらしく、生命力に溢れるアリエッタの姿は、先行き短いイオンにとっては光のような存在であったらしい。 本編の2年前に預言通り死期が訪れ、ヴァンとモースに「自分のレプリカを後の導師にすること」「自分のレプリカの護衛をさせたくないという思いからアリエッタを導師守護役から解任すること(*3)」を遺言し、そのまま亡くなった。 追記・修正お願いします △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] テイルズのショタキャラって意外に身長高いよね。ルカとか… -- 名無しさん (2013-12-25 09 49 28) 最初女の子かと思った。アニスなんかに惚れられても嬉しくないよな・・・・。あいつタンスと同類だし。 -- 名無しさん (2013-12-25 11 43 43) アニスがどんなでも、主観でしか発言する事ができない人間よりはなんぼかいいだろうな。 -- 名無しさん (2013-12-25 11 50 36) ↑2 タンスは戦力にもならないからアニスより酷い -- 名無しさん (2014-01-23 05 45 41) 不愉快なパーティメンバーだらけの、TOAで唯一の良心だったな。 -- 名無しさん (2014-02-11 10 18 15) 男の娘を地で行くような清楚で可憐な見た目で・・・抱きしめたい!! -- 名無しさん (2014-02-16 19 10 52) アニメだと小柄になってる -- 名無しさん (2014-02-16 19 46 14) ↑流石に違和感があったんだろう。ヒロインより背の高い男の娘は -- 名無しさん (2014-02-17 21 26 30) アニスがスパイだったり職務怠慢だったりしたせいでよく危険な目に遭う子 -- 名無しさん (2014-05-02 22 17 00) 意外と高身長だったwイオン様が自重して人目の多い安全地帯に留まっていてくれれば回避された事件多数というまさにピーチ姫 -- 名無しさん (2014-06-18 04 11 30) ↑ピーチ姫の格好をしたイオン様を想像しちゃったじゃないか! -- 名無しさん (2014-06-18 08 59 32) 漫画版ではイオンのせいでルークとナタリア様が処刑されかけたように見える -- 名無しさん (2014-06-18 09 26 21) ↑10お前は一度「アニス・タトリン」の項目とコメント欄の皆の意見を見たほうがいい。 -- 名無しさん (2014-06-18 09 39 34) 特に抵抗を見せた様子もなく連れ去られ扉の封印開けたりスコア読んでたりしてたから裏切り者とか考える以前に中身のない人形キャラかと思ってた。まあレプリカだったんだがね -- 名無しさん (2014-07-01 08 37 21) 聖人君子だし可愛いしでもう男の娘でもいいや -- 名無しさん (2014-07-01 09 31 11) 仲間になってくれると思っていたが・・・・。 -- 名無しさん (2014-08-30 09 05 02) イオングループ (ボソ -- 名無しさん (2014-08-30 09 24 51) モースを恨んでギガントモース戦でぼこぼこにしてやったがそのあとのイベントがモースに味方していることに少し腹が立ちました -- 名無しさん (2014-09-23 08 40 13) レプリカで2歳ってところがあるからか所々悪い意味で子供っぽい部分があるよね、情にもろすぎたりあっさり人を許したり信用したりとさ。仕方ないことなんだろうけど・・・ -- 名無しさん (2014-09-23 09 44 58) モースみたいな稀代の大虐殺者が時代が違えば稀代の大聖職者になってたかもしれないってのも、レプリカルークやナタリアの存在と共にあの世界の歪みの象徴の一つかもしれんな。イベントが味方してるってよりモースが表立って極端だっただけで大詠師派の連中は多かれ少なかれ似たようなもんだから、そういう意味で全員同罪だよ。未曾有の大繁栄とかいうふわっとした「大」のために戦争とか崩落とかで失われる命や某庶民夫婦の幸せな家庭を「小」と切り捨て、その「小」の中に決して自分を含まない。 -- 名無しさん (2014-10-08 18 01 17) 君とギスギスするRPGの中での癒やし -- 名無しさん (2014-12-25 09 20 18) 腹黒アニスよりこの人を仲間にしたかった。 -- 名無しさん (2014-12-25 09 23 43) ↑回復系が多くなりすぎるのでだめ -- 名無しさん (2015-02-13 14 31 52) だいいちアニスはそれほど腹黒じゃない。あの年齢で脅迫されてるのに一人で耐えてたんだぞ。 -- 名無しさん (2015-02-13 14 32 46) 俺は悪くねぇ!のシーンで、見限るようなセリフやイヤミを言うだけで去るパーティキャラと違って、唯一ルークを諌めるセリフを言おうとしてたんだよな…。アニスに止められたけど。復讐心と前向きなルークの姿の間で悩んでいたガイはともかく、軍人や王族がいるパーティでこの体たらくよ… -- 名無しさん (2015-02-16 01 15 17) ↑3歳児がって入れるの忘れてた。叱ろうとしたのが3歳の子だけってのがもう、なんかアレだよね -- 名無しさん (2015-02-16 01 27 41) 一つだけ思うんだがなんであんなにイオン追加術の威力は高いのだろうか・・・ -- 名無しさん (2015-02-16 01 32 04) それだけルークがクソすぎたんだろう。どうしようもないよ。 -- 名無しさん (2015-02-16 01 40 37) ↑それでもジェイドとアニスは黙ってろとしか… -- 名無しさん (2015-03-04 06 24 30) イオン様かわいい抱きしめたい結婚したい -- 名無しさん (2015-05-26 00 38 29) イオン様とミュウだけが癒しだよ(両方♂) -- 名無しさん (2015-11-05 13 48 22) ギガントモース戦以降の会話は普通に切り捨てるように発言すればスカッとしたけど・・・まあ人間だもの -- 名無しさん (2016-07-29 08 48 28) アクゼリュスの大惨事はイオンが扉開かなければ起こらなかったよね・・・ -- 名無しさん (2016-09-02 05 57 27) いい子なんだけど人の上に立つには未熟すぎる。ただ年齢が年齢だから責められんわなこれ。 -- 名無しさん (2020-01-24 10 24 47) 自分の後任となったイオン(レプリカ)が、アリエッタの家族であるライガクイーンを死に追いやったって相当殺意を抱く行為だろうな… -- 名無しさん (2020-03-06 19 09 43) レイズでまさかの導師(物理)っぷりを披露するとは思わなんだ。まぁ被験者イオンやシンクの件もあるけどさぁ…。 -- 名無しさん (2020-03-25 17 05 11) ↑3 年齢以上に、たとえ某タンスみたいなただのクズでも預言で詠まれたなら王様にしなければならない仕組みになってるのがヤバい。住民の大半はそれを美徳とすらしてるらしいし。 -- 名無しさん (2020-03-28 10 51 55) まさかシンクが戦闘面でも劣化した存在だったとは…イオン様が病弱キャラに見せかけた「トキ…病んでさえいなければ…」だったとは… -- 名無しさん (2020-04-05 06 43 06) いい子なんだけど、いい子止まりなんだよね。いい人にはなれない。 -- 名無しさん (2020-04-05 15 53 38) 秘奥義のネタを追加。不快だと思われましたら修正して問題ないです。 -- 名無しさん (2020-04-05 18 21 44) オリジナルも悪役の一人だけど大佐よりは筋通してるよなぁ、大佐は仲間にしちゃ負けなキャラだったし -- 名無しさん (2021-04-20 14 23 50) 自分の代わりとして配置されたレプリカが、アリエッタの家族を奪った事に、かなりブチギレそうだな。 -- 名無しさん (2021-10-09 22 01 03) あの時の面々の中では比較的マシなのは確かだけど、それでもイオンが扉開いたのも例の件の一因なのにルークを叱るだけで特に反省もしないのは好かなかった -- 名無しさん (2021-10-15 18 05 56) ↑ただルークの項目の表現を借りるならこっちは実質2歳児なわけでな。 -- 名無しさん (2022-03-20 23 18 01) ↑ルークは責められて記憶の引き継ぎできてるイオンは責められないってのに不満ある人が出るのは仕方ない。シナリオの粗と言えばそうだけど、容姿とオドオドした態度で許されてるのはあるし。 -- 名無しさん (2022-03-21 05 09 46) 14歳としてはかなりのガタイなのはそうなんだけど、166cm男性として見ると58kgは普通に標準体重では? -- 名無しさん (2022-06-13 11 13 41) 実はアビスパーティ一番の戦犯マン -- 名無しさん (2022-06-16 13 04 36) ルークは最古の第七元素レプリカで、その時は知識まで引き継ぐ技術が無かったから知能からなにから0歳で始まったけど、イオンは一応知識とか一般常識を入れられた状態で生まれてるんだよね。それにしたって2歳児に色々おっかぶせすぎだよな -- 名無しさん (2022-06-16 13 35 35) ↑2 でも自分の責任を認めたから怒られずに済んだ。逆にルークは責任から逃げるようなこと言ったので怒られた。別にイオンが怒られずに済んだ理由と言われてはいないがルークが怒られた理由から逆説的にそう読める -- 名無しさん (2022-06-16 22 41 45) ↑ティアを含めた”ルークやイオンより人生経験が長いはず”の大人が揃いもそろってヘタレすぎるんだよなぁ、アビスは -- 名無しさん (2024-07-21 08 46 00) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/runner7novel/pages/278.html
四回の裏、鵡川良平の二打席目を迎えた。 打席へと入る鵡川良平は無表情。一打席目とまったく変わらない。 初球。哲也のサインはアウトコース低めへのストレート。 俺は頷き、投球動作へと入る。 左腕からボールを放つ。鵡川は初球から打ちに来た。 快音が響く、強烈な打球が二遊間へと転がっていく。 だが残念、セカンドには守備神様の誉がいる。 スピードのある強烈なゴロだが、誉は難なく逆シングルでキャッチし、素早く体勢を立て直して、ファーストへと送球した。秀平も難なくキャッチしセカンドゴロに仕留めた。 抑え込まれた鵡川良平は悔しさを見せない。てっきり中学時代の借りを返すぐらいの気持ちで望んでいると思ってたから、こう悔しさを前面に押し出してくれることを期待していたのだがな。なんだか拍子抜けだ。 対して五回の表の、我が校の攻撃。 もう1点欲しい所だが、一塁は遠い。 七番秀平はスライダーを詰まらせ、キャッチャーへのファールフライ。 八番哲也はツーボールワンストライクからの、アウトローのストレートを芯で捉え流し打ちするもファースト正面のゴロ。 九番誉は相変わらずショートゴロと言う結果を残した。 五回の裏の守りへと入る。 ≪五回の裏、丘山斎京学館の攻撃は五番ピッチャー川端君≫ 右打席へと入る川端。この回の先頭バッターだ。 前の打席では、ワンボールツーストライクからのストレートを打たれたがピッチャーゴロに仕留めている。 鵡川良平の打撃力の陰に隠れがちだが、川端のバッティング能力は全国クラスの実力を持っている。伊達に斎京学館の中軸をやってない。 さっきは打ち損じてくれたが、次はそうはいかないだろう。 初球はアウトコース高めにストレート。 頷き、一度深く息を吐いてからゆっくりと振りかぶり、川端へと投じた。 川端は打ちに来た。 金属バットから鳴り響く小気味良い音。 ゾッと背筋に寒気が走った。今の音は間違いなく芯で捉えられた音だ。 ガバッと打球の飛んでいったほうへと振り返る。打球はセンター耕平君のほうへと飛んでいき、あっという間に頭上を越した。耕平君が打球の行方を確認しながらも、全力でダッシュしている。 …抜ける。 瞬時に判断する俺の脳内。いくら耕平君の足でもあの打球の落下点には間に合わない。 間もなくボールは芝生へと落下した。 一塁側スタンドを陣取る斎京学館の応援席はここぞとばかりに大歓声をあげている。川端は全速力で二塁に行くも、そこでストップ。 無死二塁。いきなりピンチで迎えてしまった。 しかし打たれたストレート。完璧に捉えられていた。二度は打ち損じないってか。対応力とんでもないな。さすがは全国クラスのバッターだ。 まぁ打たれたもんはしょうがない。切り替えて次の打者と対峙しよう。 続く六番大村は打席に入るなり、バントの構えをした。 手堅く送りバントか。いつもなら取れるアウトを取るところだが…。 一死三塁よりも、川端を三塁で刺して、一死一塁の方が断然投げやすい。 それは哲也も承知のようで、初球はインハイに球威のあるストレートを要求してくる。 「ふぅ~…」 ため息を吐いて、哲也のミットを睨む。 流れる汗が頬をつたう。心臓の鼓動は早く、小刻みなテンポで動いている。一塁側スタンドからはチャンスのテーマが流れどこか楽しそうに声をあげている。背のほうからナインの声…。 駄目だ。集中できてない。投げると決めたら、哲也のミット以外全てをシャットダウンできていたはずなのに…。 「…くそったれ」 思わず呟いた。 この程度で動揺してどうするんだ。甲子園ではもっと暑く大量の汗を流すだろう。甲子園ではもっと強敵でより心臓の鼓動を高めるだろう。甲子園ではもっと相手の熱烈な応援がされる中投げる事になるだろう。甲子園ではもっとナインが俺を期待しているだろう。 これぐらいで動揺するな。俺は…怪物だろう…。 そう自分に言い聞かせ、投球モーションへと入った。 普段とは違う状態での投球。放たれたボールは逆球の甘いアウトコースへのストレート。 それをバッターは、待っていたかのようにバットを引き振りぬいた。 再び金属バットの快音が球場を轟かせた。 打球は勢い良く一二塁間へと向かう痛烈なゴロ。 二塁ランナー川端は、三塁へと走り出している。 抜けてもおかしくないような強烈な当たり。それに誉は飛び込んだ。 間一髪、誉のグラブに収まった。すぐさま体を起こし、一度、二塁ランナー川端の方を見るがアウトは無理と判断したのか、ファーストへと送球する。 結果はセカンドゴロだが、送りバントと同じ結果となった。 ワンアウト三塁。バッターは七番の藤江を迎える。 打席の土を足でほじくり、足場を固めている藤江。 俺はその中で、左手を胸に当て三回深呼吸を繰り返す。 何度も深呼吸しているのに、未だに意識は散漫としている。 それどころか、余計に気になってしまう。唇を噛み締める。 さっきのストレートも集中して投げていれば、打たれるような球じゃなかった。 川端に打たれてから、なんか変だな。 「落ち着け…落ち着け…」 暗示のようにぶつぶつと呟く。 俯き、地面を睨みながら集中しようとする。しかし集中しようと思えば思うほど、集中は四方八方と逃げていく。 「しゃあぁ!」 相手バッターの元気の良い声に、俺は顔を無理やり上げた。 意識は整っていない。だが、待ってくれる状況じゃない。 初球はインコース低めへのスライダー。 ゆっくりと頷き、ジッと哲也のミットを睨む。 息を吐いてからクイックモーションでスライダーを投じる。 「あ」 声が漏れた。ボールは曲がらない。 失投だ。指に残る感覚ですぐに分かった。あんな棒球、見逃してくれるはずがない。相手は県王者だ。 藤江は力強くバットを振り抜いた。 金属バットの快音。三者連続初球打ちとはやってくれる。 まぁ甘い球を投げ続ければ、そら打たれますわな。 打球はレフト大輔の頭上にフワリと浮かぶフライ。 アウトに出来るがタッチアップには充分な飛距離。すでに三塁ベースを踏みレフトを見つめる川端。 そして大輔の捕球と同時に、川端はホームへと一心不乱に走り出した。 大輔からショート恭平、恭平から哲也と一連の中継プレーは完璧だった。しかし哲也のミットにボールが収まると同時に、川端はホームベースへと滑り込んでいた。 「セーフ!」 球審の手が左右に広がった。 大歓声。川端の喜びをあらわにした叫び声。 俺はため息を吐いた。 こんなに早く振り出しに戻されるとはな。 ≪前 HOME 次≫
https://w.atwiki.jp/gods/pages/126612.html
ウルズラ(4) ウルスラフォンザクセンラウエンブルクの別名。
https://w.atwiki.jp/wiki2_affiliate/pages/117.html
商号 合資会社ヒロプランナー 責任者 吉田 和子(よしだ かずこ) 所在地 福岡県福岡市博多区東光寺2-2-23 TEL 092-924-0922 FAX 092-918-6339 設立 平成16年5月 事業内容 インターネット広告代理事業 コンピューターネットワークに関するコンサルティング コンピューターネットワークの管理 コンピュータープログラムの開発・販売 ネットワークコンテンツの編集・デザイン 取引銀行 福岡銀行 三井住友銀行 アフィリエイト AFFY.net
https://w.atwiki.jp/yugio/pages/6172.html
トップ・ランナー(OCG) チューナー(効果モンスター) 星4/風属性/機械族/攻1100/守 800 このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、 自分フィールド上に表側表示で存在する 全てのシンクロモンスターの攻撃力は600ポイントアップする。 シンクロモンスター補助 チューナー 下級モンスター 機械族 能力強化 風属性 同名カード トップ・ランナー(アニメ)
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/1174.html
テイルズ オブ ヴェスペリア ・要約版:part43-324,325 ・詳細版(途中までで中断し別の方が引継ぎ再開、それも2部までで中断していたが3部の概略が1レスで書かれ完結):part40-429~435、part41-63~70,473~484、part43-323、part48-368~377, part51-369 ・詳細版(途中まで):part44-10~20 324 :テイルズ オブ ヴェスペリア◆l1l6Ur354A:2009/01/16(金) 00 15 50 ID yvkYU8xU0 基本的には 腐敗した帝国やギルドなどの人間社会の話 人間が起こした環境破壊とそれを治していた魔物など世界全体の話 が絡み合って進んでいく 前提:世界の根源であるエアルという力 それを利用して動く魔導器のおかげで人は生活を豊かにしていった ・泥棒を追って旅をする主人公:ユーリ ・帝国での陰謀を騎士に伝えるため旅をする姫:エステル 偶然出会い、行き先が同じなので一緒に水戸黄門の旅を続ける ↓ 旅をする中で様々な経験をし、世界を見るうちに ・帝国腐敗しすぎててもうだめぽ ・エステルに普通じゃない力がある ということがわかる ↓ ・帝国外勢力:ギルドを作って世の中の変革に力を添えよう ・ギルドへの初依頼「エステルが自分の力が何なのか探りに行く、その護衛」 325 :テイルズ オブ ヴェスペリア◆l1l6Ur354A:2009/01/16(金) 00 16 43 ID yvkYU8xU0 ↓ 探ってみてわかったこと ・エステルの力はエアルを乱す力だけど、癒しの効能があるのでエステルはどうしても使いたくなっちゃう ・魔導器は同じようにエアルを乱す力だけど、人間はそれに頼らずには生活できない ・エアルが乱れると全ての生き物、引いては星に害が及ぶ ↓ この現状にエアルの調整に尽力していた魔物がキレて 魔導器はともかくまずエステルを殺すと言うので、殺さなくても力を無害化できる方法を探る ↓ 一方帝国では。 帝国を変えようとしていた騎士団長が腐った現状に絶望して世界征服することで世界を平定しようとしていた そのための力として、巨大装置を手に入れようとする騎士団長 エステルはその力が装置の鍵の代用品になるとして攫われてしまう ところが彼がその装置を起動すると、力が手に入るはずが世界を滅ぼす現象:星食み:が出てきた 星食みもまた、エアルの乱れが起こしたもの ↓ エステルを取り戻し、騎士団長を倒して帝国の混乱が収集したのはいいが、星食みのおかげで今度は世界全体が滅亡の危機に。 とにかくエアルを制御できる力を作ろうとしていたら、想定外にも精霊ができた 精霊はエアルを乱すことなく力を発揮でき、なおかつエステルの力を制御する力ももっていた ↓ 精霊の力を使って星食みを撃退 エアルを乱す魔導器も全てあぼーん 相当不便になったけど世界を滅ぼさないためには仕方ないのでがんばって生きていきましょう 終わり 429 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/21(木) 21 56 34 ID rSGuy8Fq0 テイルズ オブ ヴェスペリア 投下第1回いきます。 主要登場人物 ユーリ・ローウェル 主人公。帝都の下町に住む21歳の青年。 騎士団に所属していたが、現在は騎士団を辞めている。 皮肉屋な面があるが、困っている人をほっておけないため人々から慕われている。 エステル(エステリーゼ) ヒロイン。お城で出会う貴族の令嬢。 フレンの知り合いで、彼に会うために旅を始める。 フレン・シーフォ ユーリの親友。騎士団所属。 帝国を変えるため、内部にとどまり続けている。 ラピード ユーリの相棒の犬。 カロル・カペル ギルド「魔狩りの剣」に所属する少年。意外と博識。 リタ アスピオに住む魔導士。 レイヴン 胡散臭いおっさん。 ジュディス クリティア族の槍使い。 万物を構成する力「エアル」と、そのエアルによって駆動する魔導器(ブラスティア)に支えられる世界テルカ・リュミレース。 人々は街を巨大な結界で包むことで魔物の進入を退け、安全に暮らしていた。 旧文明の遺産である魔導器を管理する帝国は、時とともに腐敗の一途をたどり、 それに反発した人々は自由を求めて互助組織ギルドを結成した。 互いに衝突を繰り返し、双方による複雑な社会を形成していった。 そして十年前、人魔戦争と呼ばれる戦いが終結し、先の皇帝が崩御した。 以来、皇帝の座は空位となっていたが、世界はおおむね平和に見えた… 430 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/21(木) 21 57 19 ID rSGuy8Fq0 そして現在。 帝都の下町にある水道魔導器(アクエ・ブラスティア)が大量の水を噴き上げ、壊れてしまった。 溢れた水の処理のために呼ばれたユーリだったが、水道魔導器の魔核(コア)がないことに気づく。 魔導器の修理を頼んだという「モルディオ」が怪しいとにらんだユーリは、貴族街にあるモルディオの家へ行く。 そこで一人の男を見つけ、追いすがるが、騎士団のデコボココンビ、アデコールとボッコスが立ちはだかった。 二人を一蹴したユーリだったが、そのまま騎士団に捕まり、城の牢屋へ入れられてしまった。 隣に入れられた囚人に脱出の方法はないか尋ねるユーリだったが、知らないと言う。 そのうち、その男が牢屋から出されることとなったが、「女神像の下を調べろ」と助言を残し、牢屋の鍵を落として去っていった。 鍵を使い、牢屋を脱出したユーリは女神像を探すため、城内をうろつく。 慌しい城内で一人の女性と出会う。 彼女はフレンに会いたいと言い、ユーリは彼女をフレンの私室に案内することになる。 どうやらフレンに危険が迫っているらしい。 フレンの私室に辿り着いたユーリたちだったが、謎の男が乱入してくる。 二人で力を合わせ、暗殺者を退けたが、フレンはどこかへ旅立った後だった。 フレンを追いたいという彼女、エステルの願いを聞いたユーリはとりあえず彼女を着替えさせるため、彼女の私室へ行く。 着替えてきた彼女と一緒に女神像の下から脱出したユーリは、 追ってくる騎士団に下町の人たちが絡んでいる間に相棒のラピードを加え、帝都を脱出したのだった。 帝都を飛び出した2人と1匹は、フレンの行方を追うことにする。 騎士団の巡礼に出たのなら、ハルルの街にいるはずだというエステルの言葉から、ハルルへ向かうことにした。 ハルルまでの途中にあるデイドン砦に辿り着いた一行。 そこは結界がなく、「草原の主」が魔物を引き連れて襲ってくる場所だった。 運が悪いことに、その草原の主が現れ、人々が避難を開始する。 逃げる途中、こけてしまった子供たちを助けるために飛び出したエステルを追うかたちで一緒に助けに行くユーリ。 助けた子供が落としたぬいぐるみを取り、ギリギリで砦の内側に逃げ込むことが出来た。 2人の前に「ギルド・ド・マルシェ」のボスを名乗る女性が現れ、仕事を持ちかける。 そんな暇はないとユーリは断り、彼女から「ハルルに行くならクオイの森を通れ」とアドバイスを貰う。 431 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/21(木) 22 00 00 ID rSGuy8Fq0 クオイの森へ辿り着いた二人と1匹。 エステルの読んだ本によれば、ここは呪われた森なのだという。 さっさと通り抜けようという一行は、森の出口で小さな男の子と出会う。 興奮している少年は、巨大な剣を振りかぶってくるが、ユーリがその剣を折って落ち着けと諭す。 落ち着いた少年はカロルと名乗り、ギルド「魔狩りの剣」に所属していると語った。 何やらエッグベアを倒すのが目的だったらしいが、出ないなら仕方ないとハルルまで同行することになる。 ハルルは巨大な樹と一体化した結界のある町だった。 その樹が枯れてしまう時期があり、その間は結界が使えないという。現在がその時期だった。 しかもその隙を狙って魔物が進入し、フレンがこれを退治したのだという。 カロルによれば、花が咲かない原因は、街を襲った魔物たちが流した血を樹が吸ってしまったことで、 それを浄化しなければ花は咲かないという。 浄化するためにはパナシーアボトルが必要だが、それを作るためにはエッグベアの爪などの材料が必要なのだった。 それを仲間たちにも信じてもらえなかったカロルは、一人で何とかしようとしていたのだった。 ユーリはカロルの言葉を信じ、一行は材料集めをはじめる。 クオイの森でエッグベアを倒し、材料をすべて集めた一行はパナシーアボトルを作ることに成功する。 パナシーアボトルを樹の根元に撒くが、一向に花が咲く様子はない… エステルが花が咲くよう祈ると、突如彼女の体が光を放ち、たちまち花が咲き、結界が復活した。 一連の騒ぎが収まり、フレンがどこへ向かったか問うユーリに長は東に向かったという。 下町の魔導器の魔核を奪ったモルディオがいるというアスピオも東にある。 ユーリたちはカロルを加え、アスピオを目指す。 アスピオでモルディオの家に辿り着くが、どこにも魔核らしきものはない。 そこへ一人の少女が入ってくる。 彼女はリタ・モルディオと名乗り、自分は魔核を奪っていないと主張する。 彼女は潔白を証明するため、盗賊団がいるらしいシャイコス遺跡へ一緒に行くことを提案する。 シャイコス遺跡の奥で一人の魔導士らしき男を見つけたユーリたちは、その男が起動させた巨大な人型魔導器と対決する。 人型魔導器ゴライアースを倒したユーリたちは魔導士を捕まえた。 そいつによれば、魔核を集めている男がカプワ・トリムにおり、下町の魔核を奪ったデデッキもそこにいったのではないかという。 ユーリは付いて来るというリタを一向に加え、すでにハルルへ戻ったというフレンを追うかたちで一路ハルルへ戻る。 432 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/21(木) 22 01 23 ID rSGuy8Fq0 ハルルの街に着き、ユーリたちが直したという結界を見たいというリタ。 咲いた樹を呆然と見上げる。 そこへ長がやってくる。彼によれば、すでにフレンは旅立ち、カプワ・ノールにいるらしいことを知る。 街を出ようとする一行の前に、あの騎士団のデコボココンビが現れる。 彼らによれば、ユーリが指名手配を受けているという。彼らを軽くあしらったユーリたちは、カプワ・ノールへ行くため、エフミドの丘を目指す。 エフミドの丘に辿り着いた一行だったが、そこに設置された結界魔導器が竜使いと呼ばれる者に破壊され、 そのために騎士団がやってきていた。 結界魔導器を調べるために強引に近づいたリタのせいで獣道を行くことになってしまう。 途中、襲ってきた魔物を倒したユーリたちは無事エフミドの丘を抜けてカプワ・ノールへ辿り着く。 カプワ・ノールへ辿り着いた一行は、街の執政官が圧政を強いていることを知る。 どうやら街の執政官に子供を人質にとられ、返してほしくばリブガロという魔物のツノを持って来いといわれたらしい。 さらにユーリは、城で襲ってきた暗殺者と一緒にいた赤眼の男を見かける。 みんなと別れ、ヤツらが消えた路地へ入ったユーリを赤眼の男たちが襲った。 そこへフレンが現れ、ユーリを助けたのだった。 フレンと共にエステルたちのところに戻ったユーリ。 宿に入ったエステルは、事情をすべてフレンに話したのだった。 そこへフレンの部下が現れる。 どうやらラゴウのやっていることを調査していたらしい。フレンは強制捜査を行うつもりらしい。 執政官のことをフレンに任せたユーリたちは、街の外に出てリブガロを探す。 無事、リブガロのツノを手に入れた一行は、夫婦にツノを渡し、フレンがどうなったのかを見に行った。 しかしフレンは突っぱねられてしまったらしい。 なんとか執政官の屋敷に忍び込めないかと探る一行。 そこへ城の牢屋でユーリを助けてくれた男、レイヴンが現れる。 彼もどうやらラゴウに用があるらしく、協力を持ちかけてくる。 433 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/21(木) 22 02 47 ID rSGuy8Fq0 だが、レイヴンはユーリたちを囮にし、まんまと屋敷へ侵入した。 ユーリたちは彼が乗ったエレベーターの横にあるエレベーターに乗ったが、それは地下へ降りるものだった。 地下に閉じ込められたユーリたちは、そこに魔物が飼われていること、 魔物に食べられたと見られる骨が散らばっていることに気づく。 地下内であの夫婦の子供を保護したユーリたちは、ラゴウを追っていく。 辿り着いた先には巨大な魔導器が存在していた。 それは街に圧政を強いるため、船を出させないために天候を操るための魔導器だという。 そこへあの竜使いが現れる。竜使いは魔導器を破壊し、去っていった。リタはその行動に激昂する。 逃げ出したラゴウを追う一行は、ラゴウの船に飛び乗る。 そこに現れたのはギルド紅の絆傭兵団(ブラッド・アライアンス)のボス、バルボスだった。 どうやら彼が魔核の盗難を指揮していたらしい。 バルボスはラゴウと共に脱出し、そこへ城で襲ってきた暗殺者ザギを呼ぶ。 ザギを倒した一行だったが、ラゴウたちは取り逃がしてしまった。 沈む船に乗っていた少年を助けたユーリたちは、フレンの指揮する船に救助される。 カプワ・トリムに辿り着いた一行が救出した少年は、実は次期皇帝候補の一人ヨーデル殿下だった。 しかもラゴウはフレンの取調べを受けたが、証拠不十分となってしまう。 街中で情報収集をしたユーリは、レイヴンに出会い、紅の絆傭兵団らしき一団が廃都カルボクラムにいるらしいことを知る。 レイヴンと別れ、紅の絆傭兵団を追うことにしたユーリたちはカルボクラムを目指す。 カルボクラムに辿り着いた一行だったが、そこにいたのは紅の絆傭兵団ではなく魔狩りの剣だった。 カルボクラムに入ろうとするユーリたちに警告をしてきた少女ナンは、ハルルの一件で逃げ出したと勘違いされたカロルにクビを宣言する。 どうやら彼女はカロルの大切な人らしい。 手がかりを求め、カルボクラムを捜索するユーリたちは、地下で逆結界に封じられた巨大な魔物を発見する。 そこへ現れた魔狩り剣は、その魔物を開放し、襲い掛かった。 だがそこに竜使いが現れ、魔狩りの剣を牽制する。 襲い掛かってきた巨大な魔物をユーリたちが相手にすることになる。 434 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/21(木) 22 04 09 ID rSGuy8Fq0 なんとか魔物を撃退したユーリたちは、地上へ戻る。 地上に戻った一行を、騎士団のキュモール隊が待ち構えていた。 キュモールは帝国の姫、エステルを取り戻し、ユーリたちを殺すつもりだった。 しかしそこへデコボココンビの所属するシュヴァーン隊の副隊長ルブランたちが現れた。 彼らにより、ユーリたちは逮捕される。 新興都市ヘリオードに連行された一行は余罪を追及されていた。 そこへ騎士団長のアレクセイが現れる。 彼によれば、ヨーデルの救出、エステルの護衛をしたとのことでお咎めなしとなったのだった。 エステルは帝都へ戻るらしい。 宿へ入ろうとしたユーリをアデコールとボッコスが追いかけてきた。 2人は正々堂々と勝負し、勝てば免罪を認めようという。ユーリはあっさりと勝利した。 宿の前にいたフレンとヨーデルと話した後、ようやくユーリは宿で休むのだった。 朝起きると、なにやら街中に設置されている結界魔導器の調子が悪いらしい。 リタが調べているとエステルがやって来た。騎士団が修理を手配しているとのことだった。 一行は騎士団本部にいるフレンに会いに行く。 フレンに魔導器の修理を申し出るリタだったが、その時、振動が街を襲った。 どうやら魔導器に何かあったらしい。リタは一人で突っ走る。 広場に出ると、結界魔導器から大量のエアルが出ていた。 大量のエアルは人体に対して毒になる。 リタは何とかエアルの放出を止めようと魔導器を調べる。 そこへエステルがやってきた。彼女はハルルの樹を直した時のように光り輝いていた。 なんとか魔導器を直すことに成功するが、その瞬間、衝撃波が2人を襲った。 エステルは無事だったが、リタがぐったりして目を覚まさない。 435 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/21(木) 22 05 35 ID rSGuy8Fq0 宿に部屋をとり、エステルがずっと治癒術をかけている。 このままではエステルも倒れてしまうと心配するユーリだったが、彼女は平気だと告げる。 無理しないように言い、ユーリは立ち去った。 廊下に座り込んでいるカロルと話すユーリ。 何も出来なかった自分にがっくりしているカロルをユーリは励ます。 カロルはユーリに一緒にギルドを作らないかと持ちかけてきた。ユーリは考えておくと返答した。 部屋に戻るとリタが起きていたが、エステルが疲れて眠ってしまっていた。 リタと話し込むユーリ。そのうちエステルが起きてくる。 リタはエステルに、もう魔導器を使って治癒術を使うフリはやめていいと語る。 驚くエステル。 そこへあの竜使いが現れた。 竜使いはユーリたちに攻撃をしかけてくる。 だが、すぐに立ち去ってしまった。結局、話は打ち切られてしまった。 次の日の朝、エステルは帝都へ帰ることになった。 ユーリたちはこのままギルドの街ダングレストへ行き、紅の絆傭兵団の情報を集めることにする。 エステルを待っているはずのフレンを探すが、どこにもいない。 そこへアレクセイが現れる。 彼によればフレンは別の用事ですでに旅立ったという。 さらにリタに昨日の魔導器の暴走について調査のため、ケーブ・モック大森林に行って貰いたいという。 リタはそれを承諾し、エステルも同行したいと願い出る。 結局、ユーリが護衛をすることで同行を許可された。一行はまず、ダングレストを目指す。 今回はここまで。 63 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/23(土) 01 16 08 ID R6qRZNbQ0 テイルズ オブ ヴェスペリア 2回目いきます。 ダングレストへ辿り着いた一行。どうやらここはカロルの故郷らしい。 バルボスの行方を知るためにはどうすればいいか問うユーリにカロルは「ユニオン」へ顔を出すことを奨める。 ユニオンとは、5大ギルドと呼ばれるギルドが集まり、他のギルドを統括する組織らしい。 だが、バルボスの率いる紅の絆傭兵団もその5大ギルドのひとつ。ヘタをすればユニオンを敵に回してしまう。 すべてはユニオンの元首『天を射る矢(アルトスク)』のボス、ドン・ホワイトホースに会ってからだとカロルは言う。 ユーリたちはドンへ面会するため、ユニオン本部へ赴く。 街の広場まで来たとき、ギルドの人間と思しき2人組みがカロルへ絡んできた。 カロルを馬鹿にする彼らを見てユーリとリタがケンカを売りそうになる。 しかし、突然街に響いた鐘の音に、男たちは去っていった。 カロルによれば、それは魔物が来たときに鳴らされる警鐘らしい。 心配はいらないというカロルだが、街を護る結界が突如消失してしまった。 ユーリたちも魔物を止めるため、男たちの後を追う。 とてつもない数の魔物を撃退するユーリたち。だが、段々と圧されはじめる。 そこへ現れたのは大柄の屈強な老人だった。その男こそ天を射る矢のボス、ドンらしい。 さらにフレンも現れ、騎士団も手を貸すという。 だがドンは、自分たちで帝国を抜け出したからには騎士の世話にはならないと言い、突っぱねる。 その態度に感嘆するユーリとカロル。そこへリタとエスエルが現れ、結界魔導器の下へ案内するように言う。 結界魔導器の前では番人らしき男が死んでいた。 リタはすぐに魔導器の修理に取り掛かろうとする。 しかし、あの赤眼の集団が魔導器を直させまいと攻撃を仕掛けてきた。結界魔導器を止めたのはコイツラらしい。 ユーリたちは赤眼たちを倒し、魔導器を修復することに成功した。 残った魔物はフレンに任せ、ユーリたちはユニオンへ行くことにする。 64 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/23(土) 01 17 12 ID R6qRZNbQ0 ドンに会おうと、ユニオンの番兵に取次ぎを願うが、ドンは魔物の群れを追って行ってしまったと言う。 ユーリは街で情報収集すべきだと判断するが、リタは先に調査を終わらせるため、ケーブ・モック大森林へ行くという。 エステルと2人だけでは危ないということでユーリたちもついていくことにする。 その会話を、レイヴンが屋根の上から盗み聞きしていたのだった。 ケーブ・モック大森林へ辿り着いた一行。 リタはヘリオードで魔導器が暴走した時の感じに似ているという。 そこへレイヴンが現れる。 ユーリたちは警戒しつつも、同行することを許す。 慎重に森を探索する一行はようやく森の奥へ辿り着く。 そこではやはり大量のエアルが放出され、ヘリオードと似た状態になっていた。 一行の退路を絶つかたちで現れた魔物と戦うユーリたち。 魔物を倒したはいいが、同じ魔物に四方を囲まれてしまう。 そこへ奇妙な剣を携えた白髪の男が静かに降り立つ。 彼が何かを行った次の瞬間には魔物たちは消えていた。 レイヴンは彼を「デューク」と呼んだ。 デュークは「エアルクレーネには近づくな」と警告する。 彼が言うには、エアルクレーネとは世界に点在するエアルの源泉のことらしい。 ユーリが礼を言うと、すぐに立ち去ってしまった。 リタはデュークの剣の力を「リゾマータの公式」ではないかと推測する。 リタは調査を進めるため、他のエアルクレーネを探すことを提案する。 とりあえずはダングレストへ戻り、ドンに会うことでまとまった。 65 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/23(土) 01 18 26 ID R6qRZNbQ0 ケーブ・モック大森林から出ようと入り口まで戻るが、その時魔物の大群がやって来た。 なんとか隠れてやりすごすが、魔物が来た方向にはドン・ホワイトホースたちがいた。 どうやらエアルの暴走が止まったため、魔物たちも元に戻ったらしい。 手柄を誇るカロルに、ドンは「そういうことは胸にひそめておくものだ」と諭した。 さらにドンは、ユーリたちと一緒にいるレイヴンに気づく。どうやらレイヴンも天を射る矢の一員らしかった。 ユーリはドンに頼みを言おうとするが、ドンは急用が入り、ダングレストで聞くと告げて立ち去った。 ユーリたちも後を追うことにする。 ダングレストへ戻り、ユニオン本部のドンの部屋へ入ったユーリたちは、ドンの前に立つフレンを見つける。 フレンもどうやらバルボスに関してドンに用があるらしい。 フレンはユニオンと紅の絆傭兵団の盟約の破棄、および討伐を協力するため、ヨーデルからの密書を持ってきていたのだ。 ドンも乗り気であり、いざとなればノードポリカの闘技場を収めるベリウスにも協力してもらうと意気込む。 ドンは密書に目を通し、レイヴンに読んで聞かせるように言う。 「ドン・ホワイトホースの首を差し出せば、 バルボスの件に関しユニオンの責任は不問とす」 それが密書の内容だった。 ドンはフレンを牢屋へぶち込むよう部下に命令する。 さらに帝国との全面戦争を宣言する。 帝都に戻り、真相を確かめるというエステルをなだめ、ユニオンを後にする。 広場に来た時、ユーリは財布を落としたと言い、一人ユニオンへ引き返した。 66 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/23(土) 01 19 17 ID R6qRZNbQ0 ユニオンの地下牢でフレンに話を聞くユーリ。 彼が言うには、ユーリたちと別れたあと、あの赤眼たちに襲われたらしい。 その時、書状をすりかえられたのではないかと言う。 騎士団とギルドを衝突させるため、ラゴウの仕組んだと推測する。 ユーリはフレンに書状を奪い返すよう言って牢を開け、代わりに自分が中に入った。 フレンが去った後、ドンが牢の前に現れる。 ドンは偽の書状と黒幕がいることを察していた。 黒幕をおびき出すため、あえてギルドの連中を煽ったのだった。 立ち去ろうとするドンにユーリは「なぜギルドを作ったのか」と問いかける。 ドンの答えはシンプルだった。「帝国のルールでは自分が護りたいものを護れないから」。 ドンは人質を逃がした責任をとるよう言って立ち去った。 外に出たユーリはエステル、カロルと合流した。 2人が言うには、紅の絆傭兵団を見かけ、リタとラピードが追っているという。 リタたちと合流し、紅の絆傭兵団のいる建物へ突入する。 中にはバルボスとラゴウがいた。2人はなにやら言い争っている。 どうやらバルボスが魔核ドロボウを指揮していたことや「塔」を勝手に建てたことが気に入らないらしい。 そこへ踏み込むユーリたち。 バルボスの命令で傭兵たちがユーリたちを取り囲み、襲いかかろうとする。その時、大砲の音らしきものが聞こえた。 このままでは騎士団とギルドが衝突し、双方が壊滅的打撃を受けてしまう。 騎士団が壊滅すれば評議会が台頭し、帝国を支配するだろう…それがラゴウの目的だった。 騎士団とギルドがにらみ合う草原に、馬の蹄の音が響く。 フレンが書状を取り戻すことに成功したのだ。 どうやらラゴウが帝国側への根回しに失敗していたらしいことも功を奏したようだ。 バルボスは巨大な銃型の魔導器を使い、攻撃を仕掛けてきた。 そこへ現れたのは、あの竜使い。 竜使いはバルボスの魔導器を弾き飛ばし、ユーリたちを救った。 バルボスはチェーンソーのような魔導器を取り出し、それで空を飛んで逃げていく。 追おうとする竜使いに、ユーリは一緒に乗せてくれるよう頼む。 竜使いは無言で乗れと示した。ユーリは後ろに座るが、スペースが足りないため、みんなを置いていくことになる。 67 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/23(土) 01 20 10 ID R6qRZNbQ0 ユーリは竜使いと共にバルボスの後を追い、巨大な竜巻の中にそびえる塔を発見する。 竜巻を起こしているらしい巨大な歯車で構成された魔導器を竜の攻撃で破壊し、内部へ降り立つ。 そこへバルボスがやって来た。 対峙する二人。 突如放たれた炎が竜使いを攻撃した。 竜から落ちた竜使いを心配するユーリ。炎を放ったヤツラを見つけ、切り伏せた。 だが、バルボスの持つチェーンソー魔導器から、今度は衝撃波が放たれ、ユーリの武器を弾き飛ばした。 竜使いともども、塔─ガスファロスト─の中の一部屋へ閉じ込められるユーリ。 そこには塔を建設するために連れて来られたと見られる連中もいた。 その中の一人がユーリたちを連れて来た傭兵に「早く出して欲しい」と懇願する。 刃物を抜いて脅す傭兵からじいさんをユーリは庇う。傭兵はユーリに斬りかかった。 咄嗟にかばったのは竜使いだった。鎧が砕け、片方の目が見えている。 傭兵が立ち去り、竜使いはその重苦しい鎧を脱ぎだした。 中から出てきたのはクリティア族の女だった。 なぜ自分を庇ったのかと問うユーリに、彼女は「バウル─相棒の竜─を助けてくれたから」と答えた。 また、なぜ魔導器を壊して回るのかと問うと「壊したいから壊している」と語る。 ユーリは彼女にもう少し協力しないかと呼びかけた。 彼女もそれに賛成する。 手がないわけではないというユーリに、彼女はその手を使えと言う。 彼女からOKを貰ったユーリは、突然彼女に殴りかかった。 途端に二人の殴り合いがはじまる。 中の騒動を聞きつけた傭兵達が中へ入る。 その瞬間を見計らい、捕まっていた人たちと一緒に脱出することに成功する。 彼女は「一発は一発だ」と言い、ユーリの頬を叩いた。 彼女は「ジュディス」と名乗り、ユーリはジュディと呼ぶことに決める。 2人はとりあえず屋上の魔導器を破壊することに決め、塔を登っていく。 68 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/23(土) 01 21 02 ID R6qRZNbQ0 塔の外壁に出ると、そこではエステルたちが戦っていた。 ドンの命令でレイヴンも一緒にいる。 ユーリはジュディスが竜使いであることを伏せ、みんなに紹介した。 そのままみんなでバルボスを倒すため、進むことになる。 みんなが進んでいくが、レイヴンだけ塔を見上げ、立ち止まった。 ユーリは一緒に行くよう促し、立ち去っていく。 レイヴンは物陰にいたデュークに話しかける。 少しは手伝って欲しいと言うレイヴンだが、デュークは「人の世にも興味はない」と言って立ち去ってしまう。 塔の屋上に辿り着いた一行の前に、バルボスが立ちはだかった。 どうやらあのチェーンソーのような剣にはまっている魔核が下町の魔核らしい。 チェーンソー魔導器での強力な攻撃の前に手が出せないユーリたち。 そのへデュークが現れた。彼は「伏せろ」といい、あの剣の力を使う。 途端、バルボスの魔導器は剣先が折れ、使い物にならなくなった。 デュークはそのまま立ち去った。 バルボスは剣を取り出し、最後の戦いを挑んでくる。 戦いはユーリたちの勝利に終わった。 バルボス「これ以上、無様を晒すつもりはない」と言い、ユーリが若い頃のドン・ホワイトホースに似ていると語る。 いつか、ユーリは世界に大きな敵を作り、やがて世界に食いつぶされる…と語った直後、バルボスは塔から飛び降りた。 ユーリは下町の魔核を無事、取り戻すことが出来た。 だが、塔から出てきた一行の中から、いつの間にかレイヴンが消えていた。 ダングレストに戻れば、いつでも会えるさ、と気楽な調子でユーリは言う。 ダングレストに戻り、フレンにバルボスのことを報告しなければならない。 騎士団とギルドの戦いも、どうやらフレンのおかげで丸く収まったらしい。ラゴウもすぐに拘束されるとのこと。 ジュディスもバウルのところへ戻ると言い、みんなと別れる。 残った一行は一路、ダングレストへ向かう。 69 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/08/23(土) 01 21 54 ID R6qRZNbQ0 ダングレストへ到着した一行は、騎士団に連行されるラゴウを目撃する。 どうやらまだ悪あがきをしているらしい。 戯言を言うラゴウの前に、フレンがやって来る。 帝国とユニオンとの間に友好協定が結ばれることになったと言う。 ラゴウの野望も潰え、カプワ・ノールも圧政から開放されるであろう。 ユーリは次の執政官がまともな人間であることを願い、エステルは城に戻ったら掛け合ってみると言う。 エスエルは城に帰るというが、ユーリは「まだ帰りたくない顔をしている」と指摘する。 だが、自分で決めたのならいい、と納得した。 夜、宿に泊まって眠ろうとしていたユーリのところへカロルが慌てた様子でやってくる。 ラゴウが評議会の立場を利用し、罪を軽くしたのだそうだ。 途端、不機嫌になるユーリ。 カロルはエステルに掛け合ってみると言い、部屋を駆け出していく。 ユーリはフレンに会いに、駐屯地のテントへ行く。 テントから出てきたフレンは、今回の功績で隊長に就任していた。 フレンもラゴウの罪が軽くなってしまったことを歯がゆく思っていた。 ユーリはこれで終わったわけではない、この理不尽を変えるため、もっと上に行くのだろうと諭す。 ユーリは「オレのやり方でやる」と宣言する。 その言葉を訝しむフレン。 「法で裁けない悪党……おまえならどう裁く?」 そう問いかけ、ユーリは去っていった。 70 :ゲーム好き名無しさん:2008/08/23(土) 01 22 48 ID R6qRZNbQ0 ダングレストの橋の上、男達に何やら渡して指示をしているラゴウ。 評議会の力でフレンへ厳罰を下そうと逆恨みするラゴウ。 その時、周りにいた男が斬り捨てられ、川へ落ちた。 目の前に立っていたのは…ユーリ。 虚勢を張るラゴウ。 「法や評議会がおまえを許しても、オレはおまえを許さねえ」 そう言った直後、逃げようとしたラゴウを背中から斬りつけた。 ラゴウは最期に「あと少しで、宙の戒典(デインノモス)を…」と残し、川へ落ちていった… ユーリの行動を見ている者がいた…ラピード。 ユーリはそのまま宿へ入り、次の朝を迎えた… ここまでで第一部完。 第二部へつづきます。 473 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/10/05(日) 05 37 32 ID HMaogvuy0 ユーリがラゴウを手にかけた翌日、帝都へ帰るエステルをカロルとリタが見送っていた。 リタはエアルクレーネを調査するといい、今度遊びに行くと告げて去っていった。 エステルたちを見送ったカロルは宿で寝ているユーリのところへやって来た。 今追えば間に合うというカロルにユーリはそっけなく返す。 カロルは怒って出て行ってしまった。 一人愚痴るユーリだったが、突然何かの衝撃が響いた。 ラピードと共に外に出たユーリは空を飛ぶ巨大な魔物を目にする。 降りてきた魔物の元へ走り出すユーリ、カロル、ラピード。 フレンが膝をついていた。 駆け寄るユーリ。フレンはエステルを頼むと苦しそうに言う。 エステルは倒れた兵士の治療をしていた。 魔物は攻撃してくる騎士たちには目もくれず、エステルの目の前を飛んでいた。 そこへ騎士団長アレクセイが現れる。 アレクセイはすぐに部下へ指示を与えると、駆け出すユーリを引き止めた。 ユーリはそれを突っぱねる。 魔物はエステルに向かって言った。 「忌マワシキ、世界ノ毒ハ消ス」 人の言葉を話す魔物に驚愕するエステル。 その魔物に砲弾が当たった。 途端、魔物は空へ逃れる。 474 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/10/05(日) 05 39 04 ID HMaogvuy0 エステルの元に辿り着くユーリ。 魔物は上空で巨大な要塞から放たれる対空砲火を浴びていた。 どうやらヘラクレスと呼ばれる帝国の兵器らしい。 ユーリはエステルに、このまま街を出て旅をつづけることを告げる。 ついてくるか帝都に戻るか、選ぶのはエステルだとユーリは言う。 エステルは旅をつづけたいと言った。 ユーリはエステルに笑顔を向け、手を差し出した。 ユーリたちはそのままダングレストの橋の上を駆ける。 途中、エステルは橋に佇むジュディスを見つけた。 エステルはジュディスを強引にその場から連れ出そうとする。 同時に、魔物はどこかへ飛び去っていった。 ユーリたちを止めようと、フレンがやってくる。 すでにダングレストの橋は途中で破壊されていた。 エステルはフレンに謝り、まだ戻れないと告げる。 ユーリはフレンに下町の魔核を投げ、ギルドを始めると告げた。 ユーリたちはそのままダングレストを後にし、ヘリオードへ向かうことにした。 ある程度進んだ森の中で一行はしばしの休憩をとることにした。 その間、ギルドのことを決めることになる。 結果、ギルドの掟やジュディスも加わることが決まった。 休憩が終わり、ギルドとしてはりきるカロルを抑え、ユーリはエステルの今後を問う。 エステルはあの魔物を追いたいと言った。 だが、一行には何の手がかりもない。 そこへジュディスが割ってくる。 あの魔物の名はフェローというらしい。 彼女は以前、あの魔物をデズエール大陸のコゴール砂漠で見ていたという。 475 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/10/05(日) 05 40 10 ID HMaogvuy0 一人でも行きそうなエステルを見かね、ユーリがこれをギルドの初仕事にしようと言う。 カロルも承諾し、エステルをあの魔物に会わせることに決定する。 出発しようとカロルを気勢をあげるが、彼の考えたギルド名「勇気凛々胸いっぱい団」にエステルが反発した。 結局、彼女の案により「凛々の明星(ブレイブヴェスペリア)」という名で決まり、一行はようやく出発したのだった。 まずは船を調達するため、トリム港へ向かう。 トリム港へ向かう途中、ヘリオードに着いた一行は、街が以前より閑散としていることに気づく。 ヘリオードには以前から突然人がいなくなるという噂があった。 ほっておけない顔をするエステルを見かね、調査をはじめることになる。 が、すでに夜遅いため、宿屋で休んでからということになった。 夜、皆が寝静まった頃、一人宿を出て行く足音。 それに気づいたユーリは、足音の主を追いかける。 街を眺めるジュディス。 ユーリは初めてジュディスの故郷、あの一緒に飛び回っていた竜について聞いた。 あの竜の名はバウルというらしい。戦争中、彼に救われた彼女はそれからずっと一緒にいるらしかった。 何の戦争かと問うユーリを、ジュディスは誤魔化した。 そして以前、この街でジュディスがバウルと共に現れた時のことを尋ねる。 ユーリはエステルが狙いだったのだろうと指摘した。彼女は狙ったことを否定しなかった。 嘘は得意じゃないという彼女に、ユーリは釘を刺した。彼女も、もう二度とエステルを狙わないと言う。 結局その場はそれで終わりとなった。 翌朝、以前暴走した魔導器を調べておくことにした一行。 特に問題もなく、暴走もしてないらしい。 そこにあのノール港でラゴウに脅されていた夫婦の妻と息子が現れた。 なぜ父親がいないのかと問うエステルに、妻は三日前から行方不明になっていると話した。 心当たりはないかと問うユーリに「いなくなる前の晩に貴族になるためがんばろう」と言っていたと話す妻。 街が完成した時には貴族として住める、という彼女にエステルが「それはおかしい」と指摘する。 どうやらそれを言ったのは、あのキュモールらしい。 いてもたってもいられなくなったエステルからの依頼により、ギルドは次の仕事として夫探しを引き受けたのだった。 476 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/10/05(日) 05 41 10 ID HMaogvuy0 調査の結果、街の下層部があやしいとにらんだ一行は、仲間の一人が見張りの兵士を連れ出し、エレベーターで下層部へ向かうことにした。 (ここは誰を選ぶかで展開が微妙に変化) 見張りの兵士を色仕掛けで誘い出し、殴って気絶させた一行は、怪しまれないよう兵士の鎧を拝借した。 そこへ突然、別の兵士がやってきて鎧を来た仲間を連れて行った。捕まえていた魔導士があばれて困っているらしい。 後を追うユーリたち。 騎士団本部へ入ると、兵士たちが倒されていた。 その中心に立っていたのはリタだった。 なんとかリタを落ち着かせ、事情を聞く一行。 どうやら魔導器が気になったため、調査の前に立ち寄ったらしかった。 しかし、リタは夜中、下層部にある労働者キャンプに魔導器が運び込まれていることを知り、忍び込んだらしい。 そこでは街の人々が騎士に脅され、強制労働させられていたのだという。 リタによれば、兵装魔導器が運び込まれているらしく、戦い準備を進めているのではないかという。 まずは当初の予定通り、下層部へ行くことになる。 エレベーターの近くに来た時、逆側からキュモールと一人の男が歩いてきた。 隠れて様子を伺う一行。 二人が話す内容によれば、キュモールはアレクセイの命令を無視し、こんなことをやっているという。 一緒にいる男は『海凶(リヴァイアサン)の爪』を率いていると言った。 キュモールは男を「イエガー」と呼び、ユニオンを倒して騎士団長となる野心をのぞかせた。 二人はそのままエレベーターで下層部へ移動していった。 イエガーはユーリたちが隠れていることに気づいているらしかった。 二人を追って下層部へ着いた一行。 そこであのイエガーが、以前襲ってきた赤眼たちに指示をしているところを見つける。 すぐ近くで働いている男が倒れ、キュモールが叱責する。 その男はあの夫…ティグルだった。 耐え切れなくなったユーリはキュモールに向かって石を投げつけた。 ようやくユーリたちに気づくキュモール。 エステルを見て驚くが、途端に本性を現し、エステルを始末すると告げ、イエガーを差し向けてきた。 477 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/10/05(日) 05 42 11 ID HMaogvuy0 イエガーを退けたと同時にフレンがやって来たと騎士が告げる。 イエガーが二人の少女─ゴーシュとドロワット─を呼び、煙幕を張って逃走した。 ほぼ同時にやって来るフレン。 ユーリ達はティグルのことをフレンにまかせ、イエガーたちを追うことにする。 しかし、すでにキュモール達は見当たらず、逃げられてしまった。 ユーリはそのままトリム港へ行く方向で話を進めるが、エステルはキュモール達を追わないのかと言う。 ジュディスはエステルが本来の目的を忘れていることを指摘する。 謝るエステル。フォローするユーリ。 話を把握できていないリタはフェローや凛々の明星について説明しろという。 そこにいつの間にかレイヴンが加わっていた。 なぜここにいるのかと問うユーリだったが、レイヴンはトリム港の宿で事情を説明するという。 トリム港についてユーリ一行。 宿屋でレイヴンの話を聞くと、どうやらユニオンとしてはエステルがぶらぶらしてるのを放っておけないため、 監視役としてレイヴンを派遣したのだという。 一連の事情がわかり、エステルを心配するリタだったが、結局エステルの意思を尊重した。 レイヴンは他にもデズエール大陸のノードポリカを治める『戦士の殿堂』の長ベリウスへの手紙を託されていた。 手紙の内容は、あのフェローのことらしい。どうやらベリウスはフェローについて知っているらしかった。 ユーリ達もベリウスに会うことに決まり、その日はそれで解散となった。 翌日、リタは別にやることがあるはずなので、どうするのか話しているユーリ達。 そこへやって来るリタ。 エアルクレーネの調査をするはずだったのではと問うと、ケーブ・モック大森林については報告済み、 あとは旅をしながら調査をつづけるつもりだったらしいので、一緒に来るという。 港へ向かうと、途中でヨーデルと会った。 どうやらユニオンとの友好協定のことでドンと話し合いに行く最中らしい。 ヘラクレスのこともあり、うまくいっていないらしい。 ユーリはヨーデルがヘラクレスのことを知らなかったことに疑問を持つが、騎士団の指揮は皇帝でなければできず、 今のヨーデルにはその権利がないのだった。 皇帝を継げばいいというユーリだったが、今のヨーデルには帝位を継ぐことができないと言う。 なぜかと問えば、皇帝になるには『宙の戒典(デインノモス)』という帝国の至宝が必要との話だった。 だが、『宙の戒典』は十年前の人魔戦争のおりに行方不明となっており、それが現在、皇帝の座が空位となっている事情だった。 478 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/10/05(日) 05 43 13 ID HMaogvuy0 ヘリオードに向かうというヨーデルを見届けた一行は、港へ船を調達に行く。 交渉へ行く途中、船乗りたちが怯えながら逃げ出しいるのを目撃する。 そこには、以前デイドン砦で出会った『幸福の市場(ギルド・ド・マルシェ)』のボス、カウフマンがいた。 もしかすれば、彼女なら船を出してくれるかもしれないというカロルに従い、一行はカウフマンと交渉する。 彼女はユーリを見つけると、一つ仕事をしないかと持ちかけてくる。 どうやらこの季節、魚人の群れに襲われるため、商品を運ぶことができないらしい。 以前から契約していた傭兵団はボス(バルボス)が死んだため、現在使えなくなっているとのことだった。 結局、相互利益ということで船の護衛をした後はその船を貰えることになり、護衛を引き受けたのだった。 船の上を行く道中、カウフマンから『海凶の爪』の話を聞くユーリ達。 彼らは兵装魔導器専門のいわゆる死の商人のギルドらしかった。 その兵装魔導器をどこから仕入れているのかも謎だという。 話の途中、船が揺れ、魚人の群れが襲ってきた。 魚人の群れを撃退ユーリ達。 こき使われると嘆くレイヴンは『聖核(アパティア)』も探しているのに…と口にする。 どうやら『聖核』を探すのはドンからの指令らしい。 もう大丈夫だからと、カウフマンは船の針路をユーリたちにまかせた。 船を進めていると、だんだんと霧が深くなってきた。 霧の中から一隻の船が現れ、ユーリ達の船にぶつかった。 船は沈まなかった。 ぶつかってきたのは古い船だった。人の気配もない。 船体には「アーセルム号」と書かれている。 と、突然アーセルム号からフィエルティア号(ユーリ達の船)へ架け橋が降ろされた。人影は見当たらなかった。 船を出せというリタだったが、船の動力である魔導器が動かず、逃げることができない。 幽霊船を調査するしかないと判断したユーリだったが、カウフマンの抗議から乗り込むのは数人となった。 メンバーを選出し、内部へ侵入したユーリ達は姿の見えない敵に襲われる。 敵を倒しつつ探索をつづけるユーリ達だったが、突然シャッターのようなものが降り、閉じ込められてしまった。 その頃、外では幽霊船のマストが折れてしまっていた。 残ったメンバーはユーリ達を心配し、自分達も突入することを決意する。 479 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/10/05(日) 05 44 14 ID HMaogvuy0 内部を探索し、ユーリ達と合流した一行。 しかし入ってきた扉が閉まってしまい、別の出口を探すことになる。 辿り着いた先は船長室らしき場所。 そこには船長らしき人の遺体が机に倒れていた。すでに白骨化している。 傍らにおいてある航海日誌らしきものに目を通すユーリ。 アスール暦232年 ブルエールの月13 それは帝国ができるずっと以前、少なくとも千年以上前の暦だった。 日誌には船が漂流し、船員達は空腹で倒れていったことが書かれていた。 そしてこの船の目的が「ヨームゲン」と呼ばれる街へ『澄明の刻晶(クリアシエル)』を届けることだと。 その『澄明の刻晶』は、ユイファンなる人物から貰った小箱に収めてあるらしい。 『澄明の刻晶』の入った箱は遺体が大事そうに抱えていた。 だが、箱は開くことができなかった。 それどころか、退魔の力を持つと書かれていた『澄明の刻晶』は魔物を引き寄せ、戦うことになってしまう。 魔物を倒したユーリ達。 『澄明の刻晶』を船長に返すというカロル達だったが、エステルがヨームゲンへ届けてあげたいと言い出す。 ジュディスが再び批判し、それにリタが食いかかる。 結局、旅をしながら多少手伝う分には問題ないということでおさまった。 と、その時レイヴンが外に煙のようなものを見つける。 どうやら船の動力が直ったことを知らせる発炎筒のようだった。 ユーリ達は幽霊船を脱出し、ノードポリカへ急ぐのだった。 ノードポリカへ辿り着いた一行。 港へ着くと、一人の男がカウフマンに声をかけてきた。 男の名はラーギィ。ギルド『遺構の門(ルーインズ・ゲート)』のボスだった。 レイヴンの説明によれば、帝国の遺跡発掘の手伝いをしているギルドらしい。 リタは『海凶の爪』に魔導器を横流ししているのでは、と怪しむが、カウフマンは完全にシロだという。 一行はベリウスに会ってからコゴール砂漠へ向かうことにした。 闘技場にいると思われるベリウスを訪ね、闘技場へ赴く。 480 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/10/05(日) 05 45 23 ID HMaogvuy0 ベリウスのいるらしい部屋の前に立つ男に声をかけたユーリたちだったが、 男─ナッツと名乗った─は約束がなければ通せないという。 だがレイヴンがドンの名前を出したことで、ナッツは用向きを承るという。 レイヴンはドンに直接渡すよう言われたと告げると、次の新月の晩に来るよう言われた。 ドンの使いが来たことを伝えてもうよう言い、一行は砂漠の情報を集めることにした。 とりあえず、もう遅いため、その日は休むこととなった。 夜、港に立つエステルの元にユーリが現れた。 フェローから言われた言葉がまだ耳から離れないらしい。 ユーリはエステルが世界の毒には見えないと言い、エステルも少しは気分が晴れたのだった。 ふと、空を指したエステル。 夜空に一際輝く星が見える。 それが『凛々の明星』だという。あの星には一つの伝承が残っているらしい。 かつて、世界を災厄が見舞い、それに立ち向かった人々が次々と命を落としていった。 皆が倒れ、力尽きたとき、ある兄妹が現れた。 兄妹は力を合わせ、世界を災厄から救った。 妹は満月の子と呼ばれ、大地に残り、兄は凛々の明星と呼ばれ、空から世界を見守ることにした。 伝承を聞いたユーリは今度カロルにも聞かせてやろうと言い、エステルにも早く帰るよう促して宿へ帰ったのだった。 翌日、情報集めに街中を歩いていると、二人の男が武器を抜いて言い争っていた。 それを止めようとしているのはあのラーギィ。 そこへユーリがジュディスが割り込み、その場は収まったのだった。 ユーリ達に礼を言うラーギィは、ユーリ達の腕を見込んで一つの願いを持ちかけてきた。 が、誰にも聞かれたくないのか、闘技場のほうへ走っていった。 481 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/10/05(日) 06 18 26 ID HMaogvuy0 ラーギィを追い、闘技場へやって来たユーリ達。 彼によると、『戦士の殿堂』を乗っ取ろうとしている男がいるため、倒してほしいのだという。 なぜそんなことに関わろうとするのか聞いたリタに、ラーギィは闘技場遺跡の調査をさせてもらっているからだと答えた。 別の人間が上に立ち、街との縁が切れれば、『始祖の隷長(エンテレケイア)』に申し訳がないという。 『始祖の隷長』について聞くカロル。 『始祖の隷長』とは、かつてこの街を作った古い一族であり、『遺構の門』と街の渡りをつけてくれたらしい。 レイヴンがその乗っ取りをしようとしているのが誰なのかを聞くと、それは闘技場のチャンピオンだとラーギィは言う。 真っ向から挑んできたため、『戦士の殿堂』も手を出すことができないらしい。 早い話が大会に出てその男を倒してほしいというのだった。 その男の背後には『海凶の爪』がいるとラーギィは言う。 『海凶の爪』はベリウスを倒し、ギルドの制圧をしようとしているのだと。 キュモールならそう考えると踏んだユーリ達は、出場することを決める。 結局、ユーリが出場することとなった。 大会がはじまり、順調に勝ち進むユーリ。 ついにチャンピオンとの対戦となる。 そこへ現れたのはフレンだった。フレンがチャンピオンだったのだ。 どうやらラーギィに一杯食わされたらしい。 フレンは騎士団の任務でここにいるという。 戦いつづける二人。茶番はやめないかというフレンだが、ここでやめると大ブーイングになるというユーリ。 そこへ、一人の男が乱入してきた。再びやって来たザギ。 ザギは左腕を魔導器に変え、ユーリを殺すためだけにやって来たのだった。 加勢に入るエステル達。 ザギを退けると、ザギの左腕の魔導器が暴走し、闘技場で見世物として使う魔物の檻を破壊した。 ザギは苦しみながら逃げ出し、ジュディスが追いすがろうとするが、エステルが魔物に攻撃され、倒れた。 ユーリ達はまず魔物を倒すことにした。 482 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/10/05(日) 06 19 29 ID HMaogvuy0 魔物を倒し続けるが、その数に疲弊していく一行。 その時、エステルの体が光を放った。 エステルが持っていたあの幽霊船で手に入れた箱のせいらしい。 と、突然やって来たラーギィがエステルから箱を取り、走り去った。 闘技場はフレンと騎士団に任せ、ユーリ達はラーギィを追うことにする。 ジュディスとラピードが先行しているらしい。 闘技場から出たところでジュディス達と合流し、ラーギィが街の外へ逃げたことを聞く。 まだラピードが追っているらしい。 ラーギィがなぜこんなことをしたのか考える一行だったが、ラピードとラーギィを追うことにした。 街の出口近くでラピードと合流。 ラーギィの匂いがついたものを使い、匂いで追うことになる。 ジュディスによれば、西の山脈は旅支度がないまま越えることはできないため、追い詰められそうだという。 準備を整え、ラーギィを追いすがる。 洞窟の前に辿り着いた一行。 カロルによれば、この洞窟は「カドスの喉笛」と呼ばれる危険な場所なのだという。 すぐにラピードが物陰に隠れていたラーギィを発見した。 追い詰めたユーリ達だったが、そこへ『海凶の爪』の戦闘員である赤眼達が現れた。 赤眼達を一掃した時にはすでにラーギィは逃げた後だった。 ユーリ達は逃げたラーギィを追い、カドスの喉笛の奥へ進む。 ようやくラーギィに追いついたが、突然エアルが活性化し、行く手を阻んだ。 どうやらここもエアルクレーネらしい。 逃げ出すラーギィ。 だが、突然洞窟が揺れ、天井から巨大な魔物が現れた。 魔物はおもむろにエアルを食べ始め、食べ終わったときにはユーリ達の体が動かなくなっていた。 ピンチかと思われたが、魔物はそのまま去っていった。同時に金縛りも解けた。 同時に逃げ出したラーギィ。 エアルクレーネが気になるリタを促し、ラーギィを追う。 反対側の出口近くでコウモリの群れに行く手を阻まれていたラーギィからラピードが箱を取り返した。 追い詰められたラーギィは、突然口調が変わり、次の瞬間『海凶の爪』のボス、イエガーとなっていた。 イエガーはラゴウの死体がダングレストの川下で発見されたことを告げ、ああはなりたくないと言う。 イエガーはゴーシュとドロワットを呼び、その場をまかせて逃走した。 483 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/10/05(日) 06 20 34 ID HMaogvuy0 イエガーが去ると、ゴーシュとドロワットが相手をしていたコウモリたちが集まり、一匹の巨大な魔物になった。 その魔物、プテロプスを倒し、怪我をした二人をエステルが介抱しようとするが、二人は拒否する。 再び煙幕を張り、二人は逃走した。 煙幕には臭いも含まてあったため、ラピードでも追えなかった。 二人が出て行った出口はコゴール砂漠に繋がっていた。 エステルはフェローに会いに行くという。 護衛を引き受けたからにはほっておけないというカロル。 リタは反対したが、近くにあるオアシスの町で一息つくことで決定した。 ジュディスの言う砂漠の街マンタイクへ到着した一行。 なぜか人が少なく、騎士ばかりが目立つ。 一旦、自由行動をし、それぞれ今後のことを決めることにした一行。 宿屋前で集合するが、突然エステルが仕事の報酬として何かを差し出した。 エステルはここで皆と別れ、一人でフェローに会うことにしたのだという。 ユーリは突然、『凛々の明星』の掟である「義を持って事を成せ。不義には罰を」を口にした。 エステル一人を危険な場所へ行かせるのは不義であると言い、エステルに協力するという。 カロルやジュディス、レイヴンも賛成するが、リタはエステルを行かせるのを反対した。 しかし、エステルの意思が強固であることを知り、結局全員で砂漠へ行くこととなったのだった。 砂漠へ行く準備として宿屋で人数分の水筒を用意してもらうことになった一行は、そのまま宿に泊まることにした。 夜、街の雰囲気について話し合うが、そのまま休んだのだった。 翌朝、宿屋の主人から水筒をもらった一行は、騎士たちについて話を聞く。 あれは街の住民を監視しているのだという。その理由もわからないらしい。 最近、この街にも執政官がやって来たらしい。 何でも、ノードポリカでベリウスを逮捕するため、騎士団が動いているらしい。 主人の話によると、ベリウスは十年前の人魔戦争の裏で糸を引いていたという話だった。 訝しむジュディス。 そこへ騎士がやって来たため、話はそこまでとなった。 484 :TOV◆l1l6Ur354A:2008/10/05(日) 06 21 46 ID HMaogvuy0 オアシスで水を汲んだ一行。 その近くで子供を捕まえている騎士を見かけ、ユーリが飛び出していってしまう。 エステルがやって来たため、なんとかその場を凌ぐことができた。 子供達─アルフとライラと名乗った─に話を聞くと、フェローの調査として連れて行かれた両親を探すため、砂漠に行こうとしていたのだという。 ジュディスが二人の両親を探すと説得した。 子供達は仕事の報酬として、大事にしているガラス玉をくれたのだった。 なぜフェローを探しているのか、街を外出禁止にしているのか、分からなかったが、 まずはコゴール砂漠へ行き、街のことは帰ってから調べることにした一行。 砂漠に入り、暑さでまいってしまうユーリ達。 まず、子供達の両親を探してからフェローを探すことに決まる。 と、その時、フェローの鳴き声が聞こえ、フェローがこの砂漠にいることが確認できた。 砂漠の中間地点まで辿り着いたところで水も少なくなり、へばってしまった。 が、カロルが近くに水場を発見し、一休みすることになる。 休憩が終わり、探索をつづける一行。 砂漠の出口近くで倒れている二人の人間を発見し、エステルの治癒術で治療した。 水をほしがる二人に水筒の水を分け与え、どうやら二人がアルフとライラの両親らしいことを確認する。 二人だけで返すのは危険と判断し、近くにいるらしいフェローの鳴き声を頼りに進むユーリ達。 砂漠の出口へ辿り着くと、突然気味の悪い魔物が襲い掛かってきた。 なんとか勝利をおさめ、エステルはなぜかその場に舞い降りたフェローの羽を手にする。 限界にきていたユーリ達はその場に倒れてしまった。 薄れゆく意識の中、ユーリはカドスの喉笛で出会ったあの魔物の姿を見た… 323 :ゲーム好き名無しさん:2009/01/15(木) 23 57 45 ID VVKOLDDX0 すいません、テイルズ オブ ヴェスペリア途中まで書いた者ですが。 諸般の事情から続きが書けなくなってしまいました。 大変申し訳ないのですが、他の方、お願いいたします。 368 :ゲーム好き名無しさん:2009/12/20(日) 21 47 40 ID R1kIgfh10 テイルズオブヴェスペリア投下します。 物語の1部、2部の途中までは他の方が詳しく記述してくださってるのでその続きから。 意識を失ったユーリ達が目を覚ますとヨームゲンと呼ばれる村にいた。 以前遭遇した幽霊船の船長が目指していた村の名前だと気付き、澄明の刻晶を届ける相手を捜す。 澄明の刻晶の箱を開ける鍵を持った女性ユイファンを発見。だが彼女の話と幽霊船の日記の話が合わない。 (幽霊船の日記は1000年以上も前に書かれたのに対し、ユイファンはその幽霊船の船長が旅に出て3年しか経っていないと言う) 澄明の刻晶を賢人に届けて欲しいと頼まれ、訝しがりつつも賢人のもとへ。賢人の家にいたのはデューク。ひとまず澄明の刻晶を渡す。 彼によると澄明の刻晶は『聖核(アパティア)』と呼ばれるもの。デュークは剣を用いて聖核をエアルに分解してしまう。 事情をよく呑み込めないユーリ達。デュークは説明する気は無いらしい。 ユーリ達は諦めてアルフとライラの両親をマンタイクに送る。するとマンタイクにはキュモール隊がいた。 キュモールはマンタイクの住人や自分の配下を無理矢理砂漠に送り出しフェローの捜索をさせていた。アルフ達の両親もキュモールたに砂漠に放り出されて行き倒れたと言う。 カロルが帝国の馬車をこっそり破壊し出発は延期された。だが時間稼ぎにしかならない事は明白。 宿屋でキュモールの行いについて話し合う一行。レイヴンの「バカは死ななきゃ治らない」という言葉が頭から離れない。 皆が寝静まった後、ユーリは1人行動を開始。キュモールの寝室に侵入する。 部下もおらず(ユーリが予め倒したと思われる)必死に逃げるキュモール。 キュモールは追いつめられ命乞いをする。恐怖のあまり足を踏み外し流砂に呑み込まれてしまい、助けを懇願する。ユーリは冷たく言い放つ。 「お前はその言葉を、今まで何度聞いて来た?」 断末魔をあげて流砂に消えて行くキュモールを見下ろすユーリ。 ユーリは背後から声をかけられる。そこにいたのはフレン。 場所を変え、オアシスの前で話す2人。フレンはユーリがラゴウを暗殺した事に気付いていた。 個人の感情で人を砂漠のは罪人の道だ、悪人は法で裁くべきだと主張するフレン。 ユーリは法で裁けない悪党がいるから自分が手を汚すと主張する。自分が罪を犯す事で救われる命がある。罪人の道を自分をもう選んだと言う。 フレンはユーリが罪人の道を行くのならユーリを止めると仄めかしたその時ソディアが報告に現れる。 フレンが目を反らした間にユーリは姿を消した。 隠れるユーリのもとにエステルが現れる。エステルはフレンとユーリの一連のやり取りを聞いていた。 ユーリが近付くとエステルは思わず一歩引いてしまう。自分が怖いかと問うユーリ。エステルはユーリの手を労るかのように取った。 翌日、フレン隊の到着によち住人迫害を犯していたキュモール隊は捕縛されマンタイクは解放されていた。そしてキュモールは行方不明という扱いになっている。 新月が近いのでノードポリカのベリウスに会いにいくことに。 ノードポリカに戻ろうとするが途中カドスの喉笛が騎士団によって封鎖されていた。洞窟ではフレン隊が魔物を用いて検問をしている(魔物を調教し通行人を脅していた様子) レイヴンが魔物を暴れさせ、騎士団が混乱した隙に乗じて突破。 途中でシュヴァーン隊のルブラン、アデコール、ボッコスが哨戒にあたっていた。レイヴンが「気をつけ!」と声を張り上げるとルブラン達が一斉に気をつけをする。 その隙に突破し、無事カドスの喉笛を抜けることに成功した。 369 :テイルズ オブ ヴェスペリア:2009/12/20(日) 21 50 02 ID R1kIgfh10 ノードポリカに到着、丁度約束の新月の夜。ベリウスに会いに行く。 ベリウスの部下ナッツを通してベリウスと面会。統治者ベリウスの正体は狐のような姿をした『始祖の隷長(エンテルケイア)』だった。 エステルはベリウスに満月の子、世界の毒についての話を尋ねる。その時魔狩りの剣が闘技場に潜入。 ベリウスに魔狩りの剣のボス、クリントが挑む。ベリウスは自分は大丈夫だからナッツらを助けて欲しいと頼み、ユーリ達はナッツ救出に向かう。 魔狩りの剣は魔物を倒す事を信条とするギルド。ベリウスを魔物とみなし討伐すると言う。レイヴンは魔狩りの剣と行動してる青年を見つけて驚く。 ナッツを助けると負傷したベリウスとクリントが現れる。 ベリウスを治そうと治癒術をかけるエステル。ジュディスの制止の声も間に合わず、ベリウスに治癒術がかけられる。途端ベリウスが苦しみだす。始祖の隷長にとってエステルの治癒術は猛毒だった。 暴走したベリウスは自分を殺してくれと懇願、彼女を倒すことでようやく暴走は収まった。 愕然とするエステルを慰めるベリウス。自分を癒そうとしてくれたその心を大切に。そう言ってベリウスは息絶えて後には聖核が残った。 聖核を欲する魔狩りの剣と交戦するユーリ達。その中でエステルは自分が殺してしまった、自分が世界の毒、誰も救えない…とショックを受けていた。 ユーリはエステルの目の前で自分の腕を斬りつける。反射的にユーリを癒すエステル。 「ちゃんと救えたじゃねぇか」 ひとまず退散しようとフィエルティア号に引き返すユーリ達。だが途中、フレン達がユーリ達を足止めする。フレンにより、ユーリがラゴウやキュモールを屠った事が皆に明かされてしまう。しかしユーリは怯まず、魔物を使った封鎖など、らしくないフレンの行いを責める。 帝国を変えようと騎士になった。それなにのお前がやってる事は自分達が嫌いだった帝国のやってることそのものだ。ユーリの言葉に立ち尽くすフレンを他所に船に引き上げる。 出航しようとするとレイヴンが魔狩りの剣と行動していた青年ハリーを連れてやってくる。 彼はドンの孫であり天を射る弓の一員だが、偽の情報を掴まされベリウスに攻撃を仕掛けさせてしまったらしい。 ユーリがラゴウ達を暗殺した事に対し複雑な心境のカロル。さらに、ジュディスが突然フェエルティア号の動力である魔導器を破壊してしまう。 各地で魔導器を破壊していた竜使いがジュディスだと悟り驚愕するリタ。ジュディスは一方的に別れを切り出し、相棒の竜バウルに乗ってどこかへ飛んで行く。 幸い予備の魔導器があったため再出発。凛々の明星の今後に一抹の不安を覚えるユーリ。 聖核をベリウスの盟友のドンに渡すためダングレストを訪れるとベリウスのギルド『戦士の殿堂(パレストラーレ)』が押し掛けていた。 ドンが『海凶(リヴァイアサン)の爪』のアジトに向かったと聞いて背徳の館へ。館の奥でイエガーと対峙するドンを発見。 ノードポリカで魔狩りの剣とハリーがベリウスを襲った騒動の裏には海凶の爪が関係してると見抜いたドンは単身イエガーに対決を挑むがイエガーには逃げられてしまう。 ドンに聖核を見せるユーリ達。ドンはベリウスがこんな姿になってしまったと悔やむ。聖核について尋ねようとするが、ドンはもう時間が無いと言う。 襲ってくる海凶の爪。レイヴンがドンのために時間稼ぎしてくれと頼む。ユーリ達が海凶の爪の相手をしてる間にドンはダングレストに戻る。 ユーリ達がダングレストに戻ると一騒動が起きていた。 戦士の殿堂のボス、ベリウスが天を射る弓のハリーが原因で死んだ。それにより戦士の殿堂の報復が始まろうとしていた。それを防ぐには天を射る弓が相応の代償を払わねばならない。つまり、ドンの首を差し出すことに。 悲しむカロルを諭し、広場で自決をしようとするドン。ドンは全員にに「これからはてめぇの足で歩け」と言い放つ。 ハリーが自分の責任だから自分も自害すると駆け寄るが、レイヴンが「バカ野郎が!」と殴って止めた。 ドンが介錯を頼むが介錯人は現れず、ユーリが名乗り出る。ドンはユーリを損な役回りと言い、お前のこれからを見たかったと呟いた。ユーリはあんたの覚悟を忘れない、と告げる。ドンは自分の腹に刃を向けた…。 370 :テイルズ オブ ヴェスペリア:2009/12/20(日) 21 51 52 ID R1kIgfh10 ドンの死によって戦士の殿堂とユニオンの衝突は避けられたが、ダングレストは大きな支柱を失う。 ドンに認めてもらいたかった、ドンが憧れだったというカロルはギルドに対する意欲を失っていた。ユーリはお前の夢だったギルドはそんなものかと強くカロルを説得する。 カロルがいなくても凛々の明星は止まらない、ユーリは1人でも凛々の明星を続ける事を告げる。ユーリが去った後、カロルは1人咽び泣いた。 ユーリはギルドの掟の重さを痛感し、ジュディスの処遇について考える。 ジュディスの行き先の情報を掴んだユーリ達はテムザ山に行くことに。だが、カロルが姿を見せない。心配するエステルとリタ。 ユーリはカロルなら大丈夫と船に向かう。船を出航させようと言うところでカロルが乗り込んでくる。 カロルはボスと胸を張って言えるようになるまで自分をボスと呼ぶのはやめて欲しいと頼む(今までユーリがカロルをたまにボスと呼んでいた) レイヴンによるとテムザ山は10年前、『人魔戦争』と呼ばれる大きな戦が起こった戦場跡(レイヴンは戦争の当事者らしい)。 人魔戦争とは人と魔物が戦った戦争。人の勝利に終わったが生存者はほとんどおらず、帝国が情報操作している為に真相を知るものは少ないらしい。 道中、魔狩りの剣を叩きのめしているジュディスを発見。うちのギルドのメンバーに手を出すなと脅し魔狩りの剣を撤退させるユーリ。 ギルドを裏切る形で別れたジュディスへのけじめをつけに来たユーリ。ジュディスは理由を話すからついてきて欲しいと言う。 ジュディスすら場合によっては許さないと言うユーリに、カロルは何かを思う。 山頂で自らの行いについて語るジュディス。 ヘルメス式魔導器と呼ばれる魔導器を開発したヘルメスという科学者がいた。 ヘルメス式魔導器は通常の魔導器よりも高出力で技術の革新になるはずだったが、同時にエアルを大量に消費した。結果、各地のエアルクレーネは消費されたエアルを補う為に異常にエアルを放出するようになる。 始祖の隷長は脅威に気付き、ヘルメス式魔導を壊し始めた。人がそれに抵抗し、戦に発展した。それが人魔戦争だった。 ジュディスは始祖の隷長に代わりヘルメス式魔導器を壊してきた。 リタは何故今まで言わなかったのか、1人で世界を救ってるつもりかととジュディスを責める。 そこに魔狩りの剣のティソンとナンが現れる。 近くにジュディスの相棒バウルがいると踏んだ彼らはバウルを始末しようとテムザ山に現れたらしい。 カロルの制止も虚しく2人と戦う事に。2人を気絶させた後バウルのもとに向かう一行。 バウルは若い始祖の隷長であり、成長のために数日動けなかった。始祖の隷長にとってエステルの治癒術は毒。苦しむバウルを癒せぬことを歯痒く感じるエステル。 やがてバウルが成長し、巨大な鯨の姿になる。バウルに乗ってテムザ山を後にする一行。 疲労で眠りにつくジュディスの回復を待つ。世界のためとはいえギルドを裏切ったジュディスについて考えるユーリとカロル。 翌日ジュディスが目覚めた後、話し合いが再開される。 魔導器は大気中のエアルに干渉して世界を乱す原因だが、ある程度までは始祖の隷長が体内に蓄積することで世界のエアルを調整できる。 しかし始祖の隷長の聖核を手に入れようと人間が始祖の隷長を狙うようになり、今では役目を果たすのも難しくなっている。 (始祖の隷長が死ぬと聖核ができるので、高密度エネルギーである聖核を欲しがる人物はたくさんいる) また、以前ジュディスがヘリオードでエステルを狙ったのはエステルの治癒術がヘルメス式魔導器と同じくエアルの乱れの原因になるからだった。 ジュディスはフェローと約束した。人間であるエステルを見極める時間が欲しい。もし害のある存在ならば、エステルを殺す、と。 それを知っても尚エステルは自分のことを知るためにフェローに会いたいと言う。 371 :テイルズ オブ ヴェスペリア:2009/12/20(日) 21 53 05 ID R1kIgfh10 バウルに乗ってフェローのもとへ。リタは執拗に止めるがエステルの覚悟は揺るがない。 エステルはフェローに自分の力、満月の子のこと、世界の毒とは何かを教えて欲しいと訴える。もし自分が生きる事が許されない存在なら死んだっていい、でも何故死ななければならないのか理由が知りたい。 フェローは語り始める。満月の子の力はどんな魔導器よりも大量のエアルを消費し、エアルクレーネを刺激する。 リタはエステルの力が世界に及ぼす影響に勘付いていた。自分の仮説が間違ってて欲しかったと悔やむリタ。 世界を救おうとするフェローのとエステルを救おうとするユーリの主張が食い違うが、ジュディスが仲裁。 エアルを抑制する方法を捜させて欲しい、その前に世界が限界に来るようならジュディスがエステルを殺すという約束でフェローは納得する。 ユーリはエステルの「死んだっていい」という発言に苛立っていた。二度と言わないよう忠告する。 魔導器は古代に創られたもの。ならば昔も同じようにエアル関連で問題が生じたはずだと、その手がかりを求めフェローの言っていた「罪を受け継ぐ者」を捜す。罪を受け継ぐ者とは魔導器を創りだしたクリティア族と結論づけ、クリティアの街ミョルゾを目指す。 アスピオにいるクリティア族がミョルゾを知っている可能性があるとリタが言う。ユーリ達はアスピオを目指す。 カロルはジュディスがギルドの掟を破ったけじめについて、みんなで罰を受けようと提案する。 ジュディスが1人で世界のために行動していた、知らなかったとはいえカロルは仲間であるジュディスを助けなかった。仲間に協力しなかったことは一人はみんなのために、みんなは一人のためにという掟に反する。 そしてユーリも自分の道だからと仲間に話さないことがあった、それは仲間のためにならない。だから皆、罰を受ける必要がある。 正しいことをしてるのに掟をやぶったから罰を受けるべきかカロルはずっと悩んでいた。だから皆で罰を受けてやり直そうと提案する。 カロルの提案を皆が受け入れる。罰の内容は休まずクリティア族を捜すこと。 クリティア族のトートに出会い、ミョルゾへの行き方を教わる。 ミョルゾへ行くためにエゴソーの森へ。ミョルゾへ行く交換条件として、クリティアの聖地であるエゴソーに入り浸る集団を排除して欲しいと言われる。 エゴソーの森を守る騎士達は騎士団長直属の部隊だった。突然襲いかかってくる。 山頂に設置された兵装魔導器で狙撃されるがエステルの力をで事無きを得る。だが、エステルの力は感情に反応して無意識に発動するようになってきている。 兵装魔導器を止めようと山頂をめざす。兵装魔導器の技師を捕らえ機能停止させようとするがもう1台の魔導器に狙われる。その隙に技師に逃げられるが、リタが機能を停止させる。 文字通り死ぬ気で頑張るリタに感嘆するレイヴン。レイヴンも人魔戦争で死にかけたのだろうと言うユーリ。 「死ぬ気で頑張るのは生きてる奴の特権だわな。死人にゃ信念も覚悟も……」言った後茶化すレイヴン。 リタが2台目の兵装魔導器を停止させる間に騎士達と応戦するユーリ達。魔導器停止には時間がかかり、皆の疲労の色が濃くなっていく。 ならばいっそ魔導器を壊そうとするリタだがエステル達が止める。仲間に支えられ、リタが魔導器の機能停止に成功。騎士団が引き上げていく。 トートから受け取った鐘を鳴らすとミョルゾが出現。 ミョルゾは始祖の隷長に包まれた空を浮遊する空中都市だった。バウルに乗ってミョルゾへ。 372 :テイルズ オブ ヴェスペリア:2009/12/20(日) 21 54 55 ID R1kIgfh10 ミョルゾで長老に会う。クリティア族は魔導器を創った一族だが、大昔に捨てたらしい。 長老によると魔導器に使われる魔核は聖核を砕いたものだという。 さらにミョルゾの伝承を調べると、大昔に魔導器がエアルを乱し災厄を招いたという伝えがあった。 乱れた大量のエアルは星喰み(ほしはみ)となり世界を包む。その後、始祖の隷長と人間が力をあわせて星喰みを鎮めた。満月の子の犠牲を以て。 クリティア族はそれ以降、魔導器を捨てた…。 ショックを受け、姿を消すエステル。エステル不在のまま話をまとめるユーリ達。全ての魔導器は星喰み出現の危険をはらむものであり、ヘルメス式魔導器も満月の子も危険の一部に過ぎない。 全ての魔導器が危険の原因だが人は簡単に魔導器を捨てられない。 魔導器を使ってもエアルを消費しなければいい…リタがハッとする。リタ達魔導士が求める究極の到達地点「リゾマータの公式」 確立されればエアルの制御が容易になり、エステルも世界も無事になるかもしれない。 レイヴンはリゾマータの公式に辿り着くことこそが夢物語だと言って部屋を出ていってしまった。 ユーリ達は危険分子であるヘルメス式魔導器をつくり出している黒幕を捜すことに。聖核を狙ってる連中を追っていけば見つかる。話がまとまったその時、どこかで転送装置が作動する。 レイヴンとエステルが同時に姿を消した。訝しがる一行。 ユーリの脳裏にエゴソーの森でのレイヴンの発言がよみがえる。 『死ぬ気で頑張るのは生きてる奴の特権だわな。死人にゃ信念も覚悟も…』 初めて会った帝都の地下、騎士団長アレクセイが直々に迎えに来て釈放されたレイヴンの姿。なんでこんな時に思い出す、ユーリは苦々しげに呟く。 エアルの流れを辿ってエステル達の行方がヨームゲンの辺りに向かったと判明、ユーリ達はバウルに乗って砂漠へ。 ヨームゲンは廃墟となっていた。不思議がるユーリ達はデュークを見かける。デュークはカドスの喉笛で見た魔物と一緒にいた。同時にアレクセイが登場。 そこでユーリ達が遭遇してきた数々の事件。バルボス、ラゴウ、全ての黒幕が元を辿るとアレクセイによるもの判明する。 フレン隊が到着。フレンはアレクセイが謀反を起こした事が信じられない様子。 イエガーが登場し、アレクセイは去って行く。アレクセイにユーリ達を始末するよう言い渡されたイエガーだが、彼はエステルはバクティオン神殿にいると言って去っていった。 ユーリはアレクセイにまんまと利用されたフレンを責める。フレンの口からアレクセイの暴挙が明かされる。 ヘリオード、マンタイク、キュモールの行動、ヘルメス式魔導器の開発、聖核の回収、全てアレクセイの命令だったという。 ヨーデルの護衛に向かったフレンと別れ、ユーリ達はエステル救出にバクティオン宮殿へ。 373 :テイルズ オブ ヴェスペリア:2009/12/20(日) 21 56 13 ID R1kIgfh10 バクティオン神殿に向かうとそこではヘラクレスが始祖の隷長アスタルを攻撃していた。アスタルはバクティオン神殿の中に逃げ込む。 神殿に乗り込んだユーリ達の前にアレクセイが現れる。捕らえたエステルの力を強制的に引き出して攻撃。ユーリ達は倒れて意識を失ってしまう。 そこにソディア率いるフレン隊が駆けつけ救われる。フレンがユーリを助けるよう寄越したらしい。 ソディアがユーリを敵視する。何故ユーリのような人物がフレンの友人なのだとあたる。ユーリの存在はフレンのためにならない。ソディア達はその後すぐにフレンの合流すべく引き返して行った。 神殿の奥には結界が設置されて通れない。そこにエステルを殺しにきたデュークが現れる。 エステルを何としても助けるというユーリに、デュークは自分の剣を渡す。剣は『宙の戒典(デインノモス)』と呼ばれるもの。宙の戒典があれば結界を解けるらしい。 アレクセイとエステルの元にたどりつく。アレクセイはエステルの力を使いアステルを殺して聖核を入手した。 続けてエステルの力を使ってユーリ達に攻撃を仕掛けるが、宙の戒典の力で中和する。 アレクセイはもともと宙の戒典を欲していたが入手できなかったためエステルで代用しているらしい。 自分の力で皆を傷つけてしまうことにエステルが絶望する。 そんな中アレクセイの部下である親衛隊が現れる。その中からシュヴァーンが登場。ラピードが激しく吠える。 「……やはり犬の鼻はごまかせんか」 シュヴァーンの声はユーリ達のよく知る男の声のものだった。 天を射る弓の幹部であり、エステルをさらいアレクセイに引き渡したレイヴン。彼の正体は騎士団ナンバー2シュヴァーンだった。 ユーリ達に剣を向けるシュヴァーン。交戦の最中、シュヴァーンはわざと攻撃を受け、倒れる。 斬られた部分、はだけた胸に魔導器が埋め込まれていた。シュヴァーンは10年前の人魔戦争で一度死んでいた。アレクセイが心臓代わりに魔導器を埋め込んだことで蘇生させられたと言う。 突然神殿が崩れ、閉じ込められた。アレクセイはユーリ達をシュヴァーンと一緒に生き埋めにするつもりらしい。 ようやく訪れた死、と動こうとしないレイヴンをユーリは叱咤する。レイヴンは観念したようで脱出路を作るがその時天井が崩れる。 身を賭してユーリ達を逃がすレイヴン。アレクセイが帝都に向かったと告げる。ユーリ達が脱出した後、シュヴァーンの支えていた天井が崩れる…。 レイヴンの死を悼む仲間達に檄をとばすユーリ。 神殿の入り口でルブラン達と遭遇。彼らはシュヴァーンを捜していた。生き埋めになったことを告げるユーリ。呆然とするルブラン達をよそに帝都へ。 バウルで帝都に向かう途中ヘラクレスを発見。ヘラクレスにアレクセイがいると踏んで侵入を決意。砲撃が薄い左後方側から侵入する。 侵入するとそこにはルブラン隊がいた。そこにレイヴンが颯爽と登場、驚くユーリ達。 レイヴンは部下のルブラン達にアレクセイの部下を片付けるよう命じ、ユーリ達と同行を希望。駄目ならこの場でユーリ達に殺されても構わないと。 ユーリはギルドのケジメとしてレイヴンの命を預かった、勝手に死なさないと宣言。1人1人がケジメとしてレイヴンに鉄拳制裁を与えた。 アレクセイがいると思われた制御室に到着すると、ザギが急襲。ヘラクレスは囮でアレクセイはここには居ないらしい。 ザギを倒しヘラクレスを停止させるが、ザギが復活してヘラクレスの装置を破壊。ヘラクレスが誤作動を起こす。 その時イエガー達が突然現れてユーリを救出、ザギを倒す。イエガーはアレクセイが帝都にいると告げて去って行った。 ヘラクレスの動力を断つため動力室へ。動力室では聖核とエアルが暴走し、エネルギー主砲に集まっていた。主砲が放たれれば帝都ザーフィアスが粉々になる。 宙の戒典でエアルの暴走を止めることに成功するが、既にエネルギーが集まってしまい主砲が発射されてしまう。その時フレンの指揮により騎士団の船がヘラクレスに体当たりし、軌道を変え、ザーフィアスは難を逃れた。 ヘラクレスを発ちザーフィアスを目指すユーリ達。バウルに乗って帝都に行くとザーフィアスの結界が解けていた。 アレクセイによってエステルの力が暴走。エステルは苦しみ、嘆く。 ユーリはエステルの手を取ろうと手を伸ばす。エステルもまたユーリの手を取ろうとするが、手が届く前にユーリは吹き飛ばされてしまった。 「これ以上…誰かを傷つける前に… お願い 殺して」 エステルの悲痛な叫びが聞こえる。ユーリ達はバウルごと吹き飛ばされてしまう。 374 :テイルズ オブ ヴェスペリア:2009/12/20(日) 21 57 17 ID R1kIgfh10 カプワ・ノールの近くに不時着し、重傷を負う。身体を休める為にカプワ・ノールへ向かった。バウルは傷つき、しばらくユーリ達を運べそうにない。 ノール港では上空にエアルが溜まって赤くなり住人がパニックを起こしていた。 そこでティグルと再会、医者を紹介してもらい休憩する。 情報収集するユーリ。ヘラクレスの主砲によりエフミドの丘付近が道が消滅していて通れなくなり、ノール港は孤立してしまった。 ザーフィアスへの迂回路を探るが、船は騎士団が全て持って行ってしまい船も出せない。 八方ふさがりのユーリ達にティグルが提案する。海岸から続くゾフェル氷刃海では流氷が道になり、遠回りだが帝都に行けるという。 ゾフェル氷刃海、足場となる氷のあちこちに武器が刺さってた。冷たい海を巨大な魔物が泳いでいる。 途中で活動停止したエアルクレーネを発見。その時魔物が急襲、魔物の攻撃によりエアルクレーネが活性化する。 とっさにユーリがカロルを突き飛ばしカロルは難を逃れるが、濃いエアルによりカロル以外は身動きが取れなくなる。 カロルに逃げろと叫ぶユーリ。カロルは仲間が魔物に襲われようとしている所を目の当たりにする。 「ボクがやらなきゃ……今やらなきゃ… 今やらなくていつやるんだぁ!!」 勇気を奮い立たせ魔物に挑むが手も足も出ない。何度も何度も吹っ飛ばされ、その度に起き上がる。 ついに武器がはじかれ丸腰になってしまうカロル。頼むから逃げてくれと叫ぶ仲間達。 カロルはみんながいるから、後ろにみんながいるから大丈夫とあくまで魔物に立ち向かった。 カロルは遠くに大剣が氷に刺さっているのに気付き、魔物に向かって駆け出した。カロルの姿ユーリ達の死角に消えて、打ちのめされた音がした。 次の瞬間、空高くふっ飛ばされたカロルがユーリ達の目に映る。その手には大剣が握られていた。 「ボクの勝ちだ!」 上空からのカロルの急襲に魔物が怯み、エアルクレーネが制止。その隙に全員抜け出す。皆の力を合わせて魔物を倒す。 戦闘後、気が緩んで意識を失うカロルを気遣うユーリ達。眠るカロルにユーリが「ありがとうな、首領(ボス)」 しばらくして目を覚ましたカロルはドンの言葉を思い出す。「仲間を守ってみろ、そうすれば応えてくれる」その意味が分かった気がすると言う。 それがお前の見つけた答えならきっと正解だ、と励ますユーリ。一方、リタは先のエアルクレーネがエアルの乱れの制御の手がかりにならないかと考ええていた。 帝都の前にハルルを訪れる。カロルが熱を出し、休む場所を捜す。 ハルルは帝都から逃げて来た人の避難先となっていた。だが、避難した人が貴族ばかりなのを気にするユーリ。 ヨーデルと遭遇。ハルルに避難民を受け入れるようはからったのは彼だった。 帝都はエアルが暴走し人が住めない場所になってしまった。そんな場所に下町の人間が取り残されてしまったという。 宿屋に戻るユーリ達。帝都を包み込む程のエアルの暴走、全てアレクセイがエステルに負担をかけているらしい。エステルはもう無事では済んでいないのかもしれないと不安がるリタ。 ユーリは風に当たると言って宿屋を後にする。ついてくるラピード。 ユーリはヨーデルと遭遇する。ヨーデルはエステルの身を心配していた。 エステルは強い力を持っていたため評議会に担ぎだされた。そしてその力は世界の災いとなる。事によっては騎士団はアレクセイだけでなくエステルを討つこともあるかもしれない。 ユーリは帝都に向かう途中エステルのことを思い出す。少し休憩するとラピードに言って、眠りにつく。 目を覚ますとカロル達から攻撃される。勝手に1人で帝都を目指したユーリを責める仲間達。 ラピードがカロル達を連れて来たらしく、カロル達はユーリ1人で帝都に行かせないという。全員で最後まで行こうと決め、再出発した。 最悪の場合エステルを討つことになる、討たねばならないかもしれない。その決断を決めあぐねる仲間達。ユーリは1人覚悟を決める。 375 :テイルズ オブ ヴェスペリア:2009/12/20(日) 21 58 37 ID R1kIgfh10 帝都は異常に成長した植物が蔓延り、下町は覆いつくされていた。 だが城内はエアルが充満しておらず、人が普通に行動できる環境。アレクセイがエステルの力を使ってそう仕向けたらしい。 城の奥には下町の人間が避難していた。ルブラン達が下町の人間を救ったらしい。安堵するユーリ。 ルブラン達はアレクセイ親衛隊が『御剣の階梯(みつるぎのきざはし)』について話していたのを聞いていた。そこにアレクセイがいる。 御剣の階梯の頂上でアレクセイ、エステルと対面する。 アレクセイはエステルを返すと言う。だがエステルは操られていた。ユーリに刃を向ける。 エステルの力は本人の意思では制御できない暴走した状態だった。エステルが襲いかかる。 アレクセイがエステルを術式で拘束し、エステルが苦しむ。アレクセイはエステルの力を使い封印を解くという。海から巨大な建物が浮かび上がる。 その建物こそがミョルゾの伝承にある、世界の災厄を打ち砕いたという究極の魔導器、ザウデ不落宮なのだとアレクセイが高笑いする。 アレクセイはエステルをユーリ達を倒すよう仕向ける。 エステルが我に還った時自分の手で仲間を殺したと知った時の姫のことを思うと心が痛む、と嘲笑して消えた。 ユーリに再度剣を向けるエステル。 「これ以上…誰かを傷つける前に……お願い 殺して」 「今……楽にしてやる」 静かに言い放つユーリに全員が息を呑む。 エステルとユーリが一騎打ちとなる。 「帰って来い エステル!」 道具として死ぬつもりかと説得するユーリに、エステルが剣を落とす。 「わたしは… わたしはまだ人として生きていたい!!」 エステルが叫び、暴走がおさまる。空のエアルの乱れが消え去る。しかし、再度苦しみだすエステル。 リタがエステルを解放しようと解析するが、聖核の役割を果たしていたアレクセイの剣が無いため解放できない。 ユーリは宙の戒典を使うことを提案。皆に逃げるよう言うエステル。だがユーリが必ず助けると説得。エステルは笑顔を見せる。 解放に成功し、エステルの無事を喜ぶ皆。エステルはユーリの腕の中に落ちる。 「……おかえり」 「……ただいま」 ユーリはフレンの部屋でザウデ、アレクセイのことについて話す。ユーリはアレクセイ打倒のため明日ザウデ不落宮に挑むという。 ソディアの報告によりヨーデルに帝国の全権が委ねられる決定が下されたこと、フレンが団長代行と昇格が伝えられる。 ユーリはフレンを祝う。フレンはエステリーゼ救出はユーリのおかげと言うがユーリは細かいことはいい、と部屋を後にする。 それぞれ休んでいる仲間達と話すユーリ。 ジュディスはフェローにザウデについて訊いていた。 ヘルメス式魔導器を壊していた時は色々あることを考えないで済んでいたとユーリに打ち明ける。アレクセイ打倒を誓う。 ラピードが見つけて来た下町の住人の道具の修理を請け負っていたカロル。カロルは自分でもやれることをやっておきたいと言う。 エステルの身体の術式を解析しようと悩むリタ。エステルは帝都から出るとエアルが乱れてしまうらしい。エステルを自由にする方法を模索していた。 城の地下牢でくつろぐレイヴン。1人考え事をしていたらしい。今まで考えずにいた、だから考え直す、エステルからケジメを受けたことを話す。 翌日、フレンと別れ皆と合流する。 リタから宙の戒典を渡される。エステルの制御は上手くいったらしい。また、ジュディスはフェローからの警告を告げる。ザウデに触れてはいけない、と。 だが、エステルの姿はない。リタはエステルはもう戦えないという。エステルの力を抑えるため、レイヴンと同じく生命力を動力にした。 生活する分には問題無い。しかし術技を使えば生命力が削られてしまう。 そこにエステルが現れる。自分も連れて行って欲しいと。 最初はこれで普通に暮らせると思った、しかし皆が世界のために命懸けで戦おうとしてるのに自分だけ何もしないわけにはいかない。一緒に連れて行ってほしい。 ユーリ達はエステルの意志を尊重し、受け入れる。リタは1人で無理しないことを条件に甘受する。 バウルの怪我も癒えたのでバウルに乗ってザウデを目指す。 376 :テイルズ オブ ヴェスペリア:2009/12/20(日) 21 59 26 ID R1kIgfh10 ザウデの警備は厳重だった。侵入経路を考える一行。そこにフェローが現れて囮となってくれる。フェローの力をもってしてもザウデには手も足も出なかった。その隙に低空から到着。 通風路からザウデ内部に侵入し、途中アレクセイの親衛隊を倒しながら進む。そこでイエガーが登場。 イエガーは単身勝負を挑んで来た。ドンの仇を取るというレイヴン。イエガーの胸にもレイヴンと同じく魔導器が埋め込まれていた。イエガーは息を引き取った。 その様子をイエガーの側近ゴーシュとドロワットが見、去って行った。後味の悪さを抱きつつアレクセイを目指す。 途中フレンと合流。相変わらずソディアから敵視されるがここは協力した方がいいと、フレン隊と一緒に行動。アレクセイのもとへ。 アレクセイは元は騎士の鏡とも言える存在だったのに何が貴方を変えたのかと問うフレン.アレクセイは何も変わっていない、やり方を変えただけとせせら笑う。 今の帝国の在り方に不満を持ったアレクセイはザウデという絶対的な力を使い世界を1つにしようとしていた。エアルも始祖の隷長も関係ないアレクセイが覇権を担う世界を創ると。 全員が反発し、勝負を挑むがアレクセイの攻撃がユーリを狙う。フレンがユーリを庇うがフレンが膝をつき、ソディアがユーリを睨む。 アレクセイの足元が動きだし、上昇する。アレクセイのいる足場に飛び乗るユーリ達一行。 ザウデの頂上にてアレクセイとの戦闘に勝利する。そこには巨大な魔核があった。アレクセイが傷つきながらもザウデを発動させてしまう。 空の巨大な何かの塊が出現。それはミョルゾの神話に伝えられていた災厄、星喰みだった。 ザウデとは災厄を打ち砕いたのではなく、封じていた魔導器だった。自分自身の手で世界の破滅を呼び寄せてしまったと狂い笑い、絶望するアレクセイ。 アレクセイはもう駄目だと笑い続ける。もっとも愚かな道化が自分だとは、と自嘲する。その時巨大な魔核が降ってくる。涙を流してアレクセイは魔核に押しつぶされた。 ユーリはかろうじて逃げるが魔核を隔てて皆と別れてしまう。星喰みを眺めるユーリのもとに駆け寄る音。 フレンかと思って振り返った瞬間ユーリは腹を刃で貫かれた。眼前にはソディアの姿。 ユーリはザウデから転落し、海に落ちた。 377 :ゲーム好き名無しさん:2009/12/20(日) 22 01 43 ID R1kIgfh10 以上で2部終了です。 3部は後日投下します。 ミスして368のタイトルを入れ忘れてしまいました、申し訳ないです 369 :TOV:2010/06/10(木) 23 24 41 ID nlvPqiav0 埋めついでにTOV。 2009年12月20日の分の続きから。 ユーリは目覚めたら帝都の自分の部屋にいた。デュークが助けてくれたらしい。 貸していた宙の戒典を回収するために助けたらしく、剣を回収してデュークは素っ気なく立ち去った。 その後を追おうとしたユーリの前にラピードとエステルが現れる。ラピードはユーリがいるとわかっていたらしい。 そのままみんなと再合流すると、リタがエアルを制御する方法を思いついたと言いだした。 そのためにドンが持っていたベリウスの聖核が必要だったのだが、ハリーが盗まれたという名目で貸してくれた。 それを持ってゾフェル氷刃海に行くと、エアルの変換器を作るつもりが、それ以上のものができた。 聖核を経て始祖の隷長が転生した存在、精霊ウンディーネを生み出して、さらにエステルの力も制御してくれた。 精霊はエアルを制御する存在だから、精霊がいれば星喰みをどうにかできるのでは?と新たな希望が生まれた。 ザウデの魔核が本格的に壊れて星喰みが世界中の空を覆うなか、最低限必要な四属性の精霊を生み出す。 ウンディーネの他にフェローがイフリート、グシオスがノーム、クロームがシルフに転生する。 デュークのことを前から知っていたクロームの話によると、デュークが人間嫌いになったのは人魔戦争時に 彼の友であった始祖の隷長エルシフルを帝国が裏切って殺したためであるらしい。 それで人間を信じられなくなったデュークは、人間すべての命を使ってでも星喰みを倒すつもりのようだ。 四属性の精霊が揃ったので、精霊の力を収束する機械を作るためにカプワ・ノールへ行く。 宿屋に泊ったところで大きな振動があり、慌てて外に出てみればアスピオのあたりから変な建造物が現れた。 精霊たちはそれをタルカロンの塔と呼んでいた。デュークはタルカロンの塔で人間の生命力を吸収し、 それをもって星喰みを倒すつもりなのだ。 さらに、そこへユーリを探してソディアたちがやってきた。 フレンがヒピオニア大陸で危ない、という話を聞いてフレンを助けるために向かうことになる。 魔物のあまりな量の多さに、リタが作ったばかりの精霊の力を収束する機械を使わせてもらうことにする。 なんとかリタが作った機械のおかげで魔物を撃退することはできたものの、星喰みに使うにはとても出力が足らなかった。 四属性の精霊だけではなく、世界各地に無数にある魔導器の魔核を精霊にして数で補うしかない。 魔導器がすべて使えなくなるのだから、帝国やギルドの人間に話してこうするしかないと理解を得ることに成功する。 リタが世界中の魔導器の魔核を精霊に転生させるシステムを組んでいる一方、ユーリはフレンと話す。 自分の功績とされていることのほとんどはユーリのやったことだとフレンはいうものの、ユーリはそんなつもりはない。 言葉で上手く伝わらないのでいっちょ戦い、自分たちはお互いに手の届かないところがあり、それを補い合っているのだと 再確認した。 タルカロンに向かい、途中にいたザギを倒し、最上階にいたデュークと対決する。 精霊の力で星喰みを倒せるのだとしても、それは人間に都合のいいように世界を造り変えているわけで、 デュークはそれを何たる傲慢かと非難して結局相いれずに戦うことになる。 なんとかデュークを倒し、精霊の力を星喰みにぶつけたもののあと少し足りない。 エルシフルの望んだものは生きとし生けるものすべての安寧――そのために人は変わっていけるのか、と ユーリたちの行動を見ていたデュークが星喰みを倒すために宙の戒典で助けてくれた。 彼の助力でなんとか星喰みを倒すことができたのだった。おしまい。 10 :ゲーム好き名無しさん:2009/02/05(木) 22 08 11 ID 7PikbEU+0 一月にテイルズオブヴェスペリアの執筆予告をしたものです 途中かけのがあるようですが、初めから投下します 前の人すみません 11 :テイルズ オブ ヴェスペリア◆l1l6Ur354A:2009/02/05(木) 22 18 11 ID 7PikbEU+0 登場人物のあたりは前回の人と同じでいいと思います 第一部から ある日帝都の下町の水道魔導器(アクエ・ブラスティア)が故障してしまう ボロい魔導器しか与えられていない下町だ、毎度のことかと様子を見に行くと 魔導器の魔核が盗まれていた。魔導器は魔核がなければ動かないというのに… ユーリは情報を元に貴族街の「モルディオ」邸へ行くが、不法侵入に家捜し、騎士団との衝突と無茶が祟って捕まってしまう。 生活に必要不可欠な水道魔導器を壊れたままにはしておけない。 隣の牢のうさんくさいおっさんから「モルディオ」は学術閉鎖都市の天才魔導師だという情報を聞き出すと彼は脱獄し、城の外を目指す。 城から街へ抜ける途中、身なりのよい女性が騎士に追われているのに出会った。 ユーリが彼女を助け事情を聞くと、彼女はユーリの親友でもある「フレン」に会いたいと懇願してきた しかしフレンは既に城にはおらず、ユーリをフレンと勘違いをした赤眼の暗殺者に襲われる始末。 確かに異常事態なのは間違いないようだ。 「お願いします!助けてください!今の私にはフレン以外に頼れる人がいないんです。せめてお城の外まででも…」 エステリーゼと名乗るこの女性はどうしてもフレンに直接会って伝えなければならないことがあるという。 ユーリは相棒のラピード(犬)と合流しモルディオを追って学術都市へ、エステルはフレンに会うためハルルの街へ、 方角が同じため彼らは協力し、城を抜けて共に旅をすることになった。 呪いの噂があるという怪しいクオイの森を抜け、もう少しでエステルの目的地ハルルの街に着こうというところで一人の少年が飛び出してきた。 カロル・カペル。魔物討伐を専門にするギルド「魔狩りの剣」に所属する少年。 自称、魔狩りのエースであるカロルは森の出口である魔物を狙っていた。 目的地ハルルの街の結界魔導器は、巨大な樹と絡み合って複雑な構成をしている。 ところがこの街の名物にもなっているこの巨大樹が枯れてしまい、結界魔導器の力が失われて街は魔物に襲われていた。 フレン率いる騎士団が魔物を撃退したが、彼は魔導器の不調を調べるため発った後だった。 カロルはこの樹を治す除毒薬を作るため、素材に必要な魔物を刈ろうとしていた。 ユーリ達がこの方法について探っているとカロルが意外そうに驚いた 「信じてくれるの・・・?」今までの失敗から気を取り直して素材になる魔物を狩り、 薬を完成させて樹の根元に撒くカロル。しかし樹は反応は見せるものの回復しない。 街中が失意に飲まれる中、エステルは花が咲くよう祈る。すると光が発し樹は花を咲かせ結界が回復してしまった。 この力が何なのか、本人すらもわからずただ感激する中で城で襲ってきた赤眼の暗殺者たちを目にする 街の人に迷惑はかけられない。その上フレンは既にこの街にはいない。 強がっては見せるものの一人が嫌らしいカロルを加え、学術都市へと向かう。 12 :テイルズ オブ ヴェスペリア◆l1l6Ur354A:2009/02/05(木) 22 30 59 ID 7PikbEU+0 学術都市は帝国直属の魔導研究機関。許可がないものは立ち入り禁止だった。 犯罪まがいの手口で忍び込み、ようやく会ったリタ・モルディオは魔核泥棒の件はいいがかりだ、自分は無実だと主張する。 彼女にとって魔導器は何よりも大切なもの。自分が魔導器にそんな扱いをするなんてありえない。 論より証拠、と彼女は身の潔白を証明するため窃盗団のいる遺跡へ同行することを提案する。 遺跡に同行すると魔核泥棒の一味を追い詰めることに成功した。下町を襲った泥棒ではなかったが情報を得ることができた。 「港町にいる隻眼の大男が魔核を集めている。下町の魔核もおそらくそこにある。」 泥棒の件で疑ったことをリタに謝罪し、ハルルへ戻ろうとする一向 だが共に戦ううちにリタはエステルが不思議な力を使うことに気付いていた。 (エステルの力は自分の研究の手がかりになるに違いない…) 彼女はエステルの力が治したという大樹を見るという口実をつけ同行を申し出る。 「私、同年代の友達初めてなんです!よろしくお願いします!」 表裏なく喜ぶエステルに戸惑いながらもリタが一緒にいくことに。 ハルルへ戻ると少し前にフレン達が戻ってきて港町へ発ったという。 またしてものすれ違いに、ハルルの村長はフレンからの言付けを渡す。 それは「僕はノール港へ行く。早く追いついて来い」という挑発とユーリの手配書だった… 暗殺者と騎士団というふたつの厄介に追われ、ユーリ達は港町へ。 現時点での目的 ユーリ:魔核泥棒を捕まえるため港へ エステル:フレンに会うため港へ カロル:先に行った魔狩の剣のメンバーに追いつくため港へ ラピード:飼い犬 リタ:エステルの力に興味を持ち同行 丘を越えて港へ行こうとすると、丘では問題が起きていた。 旅人の安全のため設置された結界魔導器を竜に乗った槍使いが壊して飛び去ったという。 仕方なく丘を海の見える迂回路を通ることに。帝国一般人は街から出ることが滅多にないこの世界。 広大な海に感動すると同時に、ユーリ達はそれぞれ自分達のいた世界の狭さを自覚することとなる。 「早く追いついて来い、ね。簡単にいってくれる…。」 13 :テイルズ オブ ヴェスペリア◆l1l6Ur354A:2009/02/05(木) 22 53 06 ID 7PikbEU+0 辿り着いた港では執政官が圧制をしいていて重い雰囲気だった。降り続く雨に船も出ていない。 子供を人質にとられた両親が、税のため魔物を狩りに行こうと躍起になるような場面にまで出会う。 兎にも角にもフレンに会い、エステルはようやく用事を伝えることが出来た。 しかしフレン達は帝国騎士。ユーリが罪を犯したことに対して憤っている様子だった。 加えてフレンの部下ソディアはユーリの罪状について追求する。 ユーリは自分の罪に対し魔核泥棒を捕まえるまで待って欲しいと猶予をもらい、街の事情を調べることに。 どうやらここの執政官「ラゴウ」は重税を課し、住人をいたぶって遊んでいるという。 船を出せないような降り続く雨も執政官の天候を操る魔導器のせいという話しだ。 天候を操る魔導器などありえない。リタは調査したいというが、執政官の屋敷には騎士さえ入れないらしい。 有事特権があれば強制捜査ができるというフレン達 「なるほど、執政官の屋敷に泥棒でも入ってボヤ騒ぎでも起こればいいんだな」 ユーリは屋敷に忍び込むことに決める 屋敷前でユーリが城の牢で会ったうさんくさいおっさん「レイヴン」に出会い、屋敷潜入の協力を持ちかけられる。 協力といいながら彼はユーリ達を囮にして屋敷の中へ、ユーリ達は屋敷の地下へ入れられてしまう。 屋敷の地下には魔物が巣食い、攫われた人間も同じ場所にいれられていた。そこかしこに魔物に食われた骨が散らばる… 地下をさ迷うと巨大な魔導器を見つかった。いくつもの魔導器をつぎはぎにして、確かに天候を操っている。 魔導器の妙な使い方に魔導器を愛するリタが憤慨していると、丘で話しに聞いた竜使いが現れ魔導器を壊して飛び去ってしまう。 強制調査権限を使って乗り込んできたフレン達に後を任せ、逃げたラゴウ執政官を追って船着場から船に飛び乗ると そこにはギルド「紅の絆傭兵団(ブラッド・アライアンス)」が雇われて活動していた。 どうやらこの男が遺跡で聞いた魔核泥棒の親玉である隻眼の大男、紅の絆傭兵団のボス「バルボス」のようだ ここまでユーリを追ってきた赤眼暗殺者の一人、ザギを相手にしている内にラゴウとバルボスは逃亡 沈みゆく船の船室からは少年の声が聞こえてきた 14 :テイルズ オブ ヴェスペリア◆l1l6Ur354A:2009/02/05(木) 23 21 59 ID 7PikbEU+0 少年を助けて隣の港街でフレンとエステルから話を聞くと、彼は次期皇帝候補の1人ヨーデル殿下であるとのこと。 なぜそんな人が…と話しているとそこへラゴウが現れた 街で圧制を敷き国家重要人物まで誘拐していたにも関わらず、ラゴウは堂々と登場し白を切り通す。 結局ラゴウは証拠不十分と権力行使により不問となってしまう。 権力の力はここまで大きいのか。 目の前で死に行く国民も守らず上層でいざこざを起す帝国にユーリが苦言を呈するとフレンと言い合いになってしまった 「そうやって帝国から背を向けて、何か変わったか?」 「何も変わってないのは俺だってわかってるよ…!」 帝国全体を変えないといけないというフレン、目の前の人間を見捨てられないユーリ やり切れない思いを抱えて街を歩いていると、再びうさんくさいおっさんレイヴンに会い「紅の絆傭兵団らしき集団が北の廃都へ行った」と聞く ラゴウの屋敷で騙されたばかりで怪しむものの、他に手がかりもなく、 向かった廃都にいたのは「紅の絆傭兵団」ではなく「魔狩の剣」だった。 カロルはようやく仲間に追いつけたと喜ぶが、魔狩の剣の少女ナンに ハルルから出る際ついてこなかったのは逃げ出したからだと勘違いされ、クビを言い渡されてしまう。 気にかけてた女の子から、「むかしっからいつもそう!臆病者ですぐに逃げ出してどこのギルドも追い出されて…」 と痛いところつかれた上でのクビ宣言 カロルはショックをうけ行き場をなくしてユーリ達についてくる。 廃都の地下にはエアルが充満していて、みるからに凶暴そうな魔物が暴れているという非常事態だった 魔狩の剣が逆結界で魔物を捕らえていたが、またしても竜使いが現れこの結界魔導器を破壊してしまう 暴れる魔物に苦戦していたが、この魔物は落ち着きを取り戻すとエステルをじっと見つめ、立ち去っていった。 街へ戻ろうとすると貴族で編成された騎士隊、キュモール隊が待っていた。 彼らは実は帝国の姫であるエステルを乱暴に取り戻し、賞金首であるユーリを下民扱いし殺すよう命令する。 そこへここまでユーリ達を追っていた騎士隊、シュヴァーン隊が現れて牽制し ユーリ達を捕えエステルを保護したことでその場は収まった 15 :テイルズ オブ ヴェスペリア◆l1l6Ur354A:2009/02/05(木) 23 33 50 ID 7PikbEU+0 連行された先の新興都市ヘリオードで取調べを受けていると騎士団長アレクセイが現れる。 ヨーデルとエステルという二人の皇帝候補の取り計らい、 彼らの救助と護衛という名目でユーリの罪が白紙に戻された。 皇族であるエステルはユーリ達と別れ帝都へ帰るということだ。 この日ヨーデルから聞いた話しでは、今帝国ではエステルとヨーデルどちらを時期皇帝にするかが問題になっている。 エステルは評議会の、ヨーデルは騎士団の後ろ盾を受け、騎士団と評議会がもめている状態だそうだ。 翌日、激しい振動とともに街の結界魔導器が異状を起こし、大量のエアルを発生。 リタが修理を行い魔導器を治すが、高濃度のエアルにやられリタは倒れてしまう。 騒ぎの後カロルが無力な自分に落ち込んでいた。 大人にだってできないことはあるとのユーリの励ましに、カロルは一緒に新しいギルドを作らないかと持ちかける。 「ギルドか…考えておくよ」ギルドというのは下町でくすぶっていた自分では思いつかなかった新しい可能性だった。 部屋ではリタが目を覚ましていた。 自分を看病し続けてつかれて眠っているエステルを見て、自分はエステルにどう思われているか?とユーリに問う 今まで魔導器ばかりで他人など気にしてこなかったリタも、この旅で人との関係というものを学んでいた。 ほどなくエステルが起きだしリタに治癒術を使うと彼女はこう告げる 「もう大丈夫よ、それと治癒術を使うのに魔導器を使うフリはやめていいわ」 エステルの力とは魔導器なしでも治癒術が使える力。 魔導器なしでは術技の使えない世界では相当特異なものだが、リタとユーリはこれを見抜いていた。 そこへ竜使いが現れ一方的に攻撃を仕掛け、去っていく。話はうやむやに流れてしまう。 ユーリたちはこのままギルドの街ダングレストへ行き、紅の絆傭兵団の情報を集めることになった。 帝都へ戻るエステルに挨拶をしていると騎士団長アレクセイが現れ 帝国直属の研究機関の魔導師であるリタに、先日の魔導器の暴走についての調査を依頼する。 似たような異状が起きている大森林に行って貰いたいというのだ。 エステルが自分の力も役にたつはず、同行を嘆願する。まだ旅をしていたいという彼女の密かなわがままでもあった。 騎士団長アレクセイはユーリに護衛を任せることでそれを許可した。 一行はまず、大森林への通り道でもあるギルドの街ダングレストを目指す。 16 :テイルズ オブ ヴェスペリア◆l1l6Ur354A:2009/02/06(金) 00 39 00 ID TKyKA+sA0 ダングレストはギルドの巣窟。帝都に次ぐ規模であり、五大ギルドが総括する「ユニオン」の街。 今はギルド「天を射る矢(アルトスク)」のボス、ホワイトホースが統領(ドン)である。 そして、紅の絆傭兵団も五大ギルドのひとつであった。 情報を得ようとユニオン本部へ向かう途中、魔物の襲来を告げる警鐘が鳴り響いた。 そして突然、結果が消失してしまった。地鳴りのするほどの大量の魔物が直接街に襲いかかる。 応戦していると大柄の屈強な老人が現れ魔物をなぎ倒していった。 この男こそ天を射る矢のボス、この街の元首であるドンだった。 フレン達騎士団も現れ手を貸そうとするが、ドンは「帝国の世話にはならない、自分達の街は自分達で守る」と突っぱねた。 ここは彼に任せ、魔導器のスペシャリスト、リタとともに結界魔導器へ急ぐと赤眼の暗殺者が魔導器の修復を阻止しようと襲ってきた。 彼らを倒し結界魔導器は修理したが、魔物の襲来、暗殺者と不審続きである。 事情を聞こうにもドンは魔物の群れを追っていき、落ち着きを取り戻した街にはいないことがわかる。 この間に帝国から依頼された調査を終わらせるため、大森林へ行くことにした。 そんな彼らの会話をレイヴンが密かに聞いていた。 ケーブ・モック大森林へ付くと確かに新興都市ヘリードと似たようなエアルの異状が起きていた。 そこへレイヴンが現れ同行を願う。 本当の目的を言わない明らかに胡散臭いレイヴンにユーリ達は警戒しつつも、共に奥地へ。 大森林の奥では大量のエアルが放出され、魔物が暴走していた。四方を囲まれ窮地に立たされる一行の前に、白髪の男が現れる。 彼が持っていた剣を掲げると、エアルの異状はおさまり魔物の動きも落ち着きを取り戻した。 レイヴンは彼を知っているようで「デューク」と呼んだ デュークは「エアルクレーネには近づくな」と謎の警告をして去っていく。 エアルクレーネとは世界に点在するエアルの源泉であり、この大森林のエアルの異状もそこから起こっていたものだった。 リタはエアルを鎮めたあの剣の力こそが、自分が研究して捜し求めている「リゾマータの公式」ではないかと推測する リゾマータの公式とは、 エアルの仕組みに自由に干渉することが可能にする世界中の魔導士が追い求めている現代魔導学の頂点 これまで消費する一方だったエアルを、使用し、形を変え、また還元することができるという未知の理論 リタはこの現代魔導学の頂点を追い求めていた。 エステルの力がヒントになるかもしれないとついてきたのもこの公式のためだったのだ 17 :テイルズ オブ ヴェスペリア◆l1l6Ur354A:2009/02/06(金) 00 45 19 ID TKyKA+sA0 大森林の入り口では魔物を追ってきていたドン・ホワイトホースに会った ドンに声を掛けられるレイヴンはどうやら天を射る矢の一員らしかった。 ドンは急用が入り街へ戻るという。ユーリ達の用件もダングレストで聞いてもらえるということで話がついた。 ダングレスト、ユニオン本部へ行くとフレンが来ていた。ドンの急用とは騎士団からの話だったのだ。 フレン達騎士団の用件は、ユニオンと紅の絆傭兵団の盟約破棄、および討伐の協力を仰ぐというもの。 近頃行き過ぎた行動の目立つ紅の絆傭兵団への処置を考えていたドンはこれに乗り気であり、話はうまくまとまりそうに見えた。 しかし、フレンが持ってきたヨーデル殿下からの密書には 「ドン・ホワイトホースの首を差し出せば、(紅の絆傭兵団)バルボスの件に関しユニオンの責任は不問とする」 との記述。 ヨーデル殿下がこんな密書を出すはずがないと訴えるフレンだが、 ドンは憤った様子でフレンを牢へ入れ、帝国との前面戦争を宣言した。 ユーリが1人地下牢へ忍び込みフレンにこの件について聞くと 道中あの赤眼達に襲われ、その時に書状をすりかえられたのではないかという。 騎士団とギルドの衝突を狙う例の執政官ラゴウが仕組んだことだろう。 そこまでわかっているならさっさと取り返して来い、とユーリはフレンの身代わりに牢へ入った。 実はドンも書状が偽者であるということ、黒幕がいるということに気付いていた。 黒幕をおびき出すため、血気盛んなギルドの連中を納得させるため、わざと戦争などと煽ったのだった。 牢へ来たドンはユーリに責任をとって黒幕を探し出せと言い、さらに状況を煽りにいった。 外へでるとエステル達が紅の絆傭兵団を見かけた駆け寄ってくる。 彼らが潜む建物に突入すると、紅の絆傭兵団のバルボスとあの港町の執政官ラゴウがいた。 ユーリ達が踏み込むも外では帝国とギルドの争いの音が聞こえる。 このままでは騎士団とギルドが衝突し、双方が壊滅的な打撃を受けるだろう。 騎士団が壊滅すれば評議会が帝国を支配できる。ドンが死んで主力ギルドが弱体化すれば、紅の絆傭兵団がギルドを支配できる… ラゴウとバルボスはこういった利害関係の内に手を結んでいたのだった。 一発触発の睨み合い続く草原に、フレンが書状を取り戻して駆け馳せた。 魔導器を使い逃げるバルボスを例の魔導器破壊の竜使いが現れ追おうとする。 ユーリは竜使いに足になってくれるよう頼み、仲間をおいてバルボスを追っていった。 18 :テイルズ オブ ヴェスペリア ◇l1l6Ur354A:2009/02/06(金) 02 11 43 ID TKyKA+sA0 ユーリと竜使いはバルボスを追って怪しげな塔につく。 巨大な魔導器で構成されたこの塔、竜使いは一部しか壊すことができず二人は囚われてしまった。 牢の中で改めて竜使いの姿を見ると、彼女はクリティア族の女性だった。 ジュディスと名乗る彼女に魔導器を壊す理由を尋ねると「壊したいから壊しているだけよ」とはぐらかされてしまう 意気投合した二人が一芝居打ち、牢からの脱出すると街からは仲間達がかけつけていた。 共に塔を上りバルボスと戦いに向かう。ただし、リタを含む仲間にはジュディスが魔導器壊しの竜使いだとは隠したまま。 リタにとって魔導器は特別な存在。それを壊すジュディスのことを告げて、今わざわざ事を荒立てる必要はないのだ。 屋上では見たこともない強力な武器を使うバルボス。彼の武器にはユーリが探していた下町の水道魔導器が使われていた。 そこへ急に大森林で会ったデュークが現れバルボスの魔導器を破壊して去っていく。 バルボスと戦い決着をつけたユーリは、ようやく水道魔導器の魔核を取り返すことができた。 自分の負けを悟ったバルボスはユーリは若いころのドンに似ていると話し始める いつか大きな敵を作り世界に食いつぶされる存在だと。 「悔やみ、嘆き、絶望した貴様がやってくるのを先に地獄で待つとしよう…」 言い終えるとバルボスは塔の上から身を投げ暗闇に消えていった。 目的をはたしたジュディスと別れ、ダングレストへ戻るとラゴウが糾弾され、騎士団に連行されていた。 これで帝国も安定し城の中にも安全になる。エステルは迷いながらも今度こそ帝都に帰ると告げる。 しかしその夜、今回もラゴウは評議会の立場を利用し、大した罪には問われなくなったことがわかる。 ラゴウは帝国を混乱に陥れた。人を人とも思わず蹂躙し、大勢の人間を好奇によって殺してきた。 にも関わらずラゴウを法で裁けない帝国の現状。 ユーリがフレンに話を聞きにいくと、フレンは隊長に昇格していた。 隊長になっても蹂躙される人々を助けられないと悔しがるフレンに、ユーリはそのまま上に行けと告げる 「俺も俺のやり方でやるさ…」 そしてユーリは再び悪事を企て密談していたラゴウの元へ行き、一閃の元に殺害した。 19 :テイルズ オブ ヴェスペリア◆l1l6Ur354A:2009/02/06(金) 02 15 19 ID TKyKA+sA0 次の日、リタは各地のエアルクレーネの調査のためにダングレストを去った。 エステルも街を出ようと挨拶をしていると、巨大な魔物が現れ街を襲う。 魔物はエステルに向き合うとこう告げる「忌マワシキ 世界ノ毒ハ 消ス」 騎士団が強力な兵器を持ち出し応戦し、町中は混乱に陥った 魔物を見上げていたジュディスも引っ張るように混乱の街から逃げる一向。 そんな中エステルは帝都へ戻らずにユーリ達と旅を続けたいと言う。自分にはまだ、知らなければならない世界がある。 ユーリもカロルとギルドを作るため帝都にはまだ戻らないと決心。 崩れた橋の向こうで立ち竦むフレンに彼らは一方的に別れを告げ、下町の水道魔導器の魔核を託してダングレストを後にした。 その上空を、巨大な魔物も何故か攻撃を止め、飛び去っていく…。 20 :テイルズ オブ ヴェスペリア:2009/02/06(金) 02 20 53 ID TKyKA+sA0 第一部終了です。今日はここまで。 大きくまとめて三部までで相当長い話ですが、なるべく綺麗に簡潔にまとめるよう努力します 途中でなんですが、語句等疑問があったら補足しますのでどうぞ
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/454.html
競争兵マスターランナー UC 火文明 (3) クリーチャー:ドラゴノイド 1000+ ■スピードアタッカー ■このクリーチャーのパワーは、バトルゾーンにある自分のアーマロイド2体につき、+2000される。 作者:赤烏 アーマロイドの種族デッキにこいつ入れるのかよー……ってなりますね、大抵は。 フレーバーテキスト DMW-01 「龍撃編(トワイライト・ドラゴン) 第1弾」DMW-13 「ビギニング・レゾン」足だけは誰にも負けねえ!! ――競争兵マスターランナー DMWC-13 「デュエリスト・スペシャル1 ロード・オブ・トワイライト」たいていは兵隊どもなんて気にせず真っ先に突っ込んでいってます。 ――競争兵マスターランナー 収録 DMW-01 「龍撃編(トワイライト・ドラゴン) 第1弾」 DMW-13 「ビギニング・レゾン」 DMWC-13 「デュエリスト・スペシャル1 ロード・オブ・トワイライト」77/140 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/6195.html
28 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/09/10(土) 22 55 53.86 ID ??? 立場から外れようとするプレイヤーと言うと、シャドウランで産業スパイする依頼で、依頼人をスパイするはずの企業に売られたことがある。 それで、依頼人を売る信用の置けないランナーとして知られてしまって依頼が来なくなったというエピローグをしたらキレられた。 29 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/09/10(土) 22 58 51.75 ID ??? フリーランスが裏切りを働くのは、今後の心配をしなくていい時限定だろ それでまとまった金を手に入れてあしを洗うとか 31 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/09/10(土) 23 04 33.17 ID ??? 露見しないので自分の信用・評判に傷がつかない時も可 32 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/09/10(土) 23 51 58.45 ID ??? 28 それだけでは状況がよくわからないが、ミスター・ジョンソンは蜂の巣にでもしたのか? 34 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/09/11(日) 01 42 06.21 ID ??? いまでもたまにいるから困るんだよなぁ… 依頼主を売るようなアホな真似はリアルって主張する割には、自分の信頼が地に落ちたら文句言い出す奴 なんの知識を参考にしたら、こうなるのか 37 名前:銀ピカ[@髪の毛を緑アフロにする権利をあげよう] 投稿日:2011/09/11(日) 02 33 01.80 ID ??? 28 依頼人をハメるのは珍しーな! なんか、シャドウランでの困セッションの8割方は、依頼人にハメられるケースな偏見がある。 40 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/09/11(日) 09 59 21.79 ID ??? 4版はそこまでやってないのでよく知らないんだが、 シャドウラン2版のルールには「PCの知名度」みたいなのがあって、 GMから、「君らみたいなランナーは、殆ど名前が売れていないよ。」と教えられ、 PC達は「Mr.ジョンソンを裏切ったら、次かた依頼は誰が持ってくるんだろうか?」という現実を理解してたよ。 大概の「酷い目」は「スマンスマン、次の依頼はちゃんとしたやつだからw」で済まされていた。 41 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/09/11(日) 10 39 29.30 ID ??? 「次なんざなくていい、もうお前とゲームする気はない」 そして始まる阿鼻叫喚 47 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2011/09/11(日) 13 52 50.95 ID ??? 40 4版は悪名のルールとかあるからもっと面倒くさいよ スレ283
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/713.html
登録日:2011/11/05(土) 08 04 43 更新日:2022/09/18 Sun 19 46 39 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 155cm TOL ジェイ テイルズ レジェンディア 忍者 情報屋 男の娘 白石涼子 テイルズ オブ レジェンディアの登場人物 Jay 年齢:16歳 身長:155cm 体重:47kg 3サイズ:77-65-83 CVは白石涼子 「不可視のジェイ」の異名を持つ遺跡船の情報屋で仕事の依頼は手紙のやりとりで行う謎の多い人物。 その正体は身長155cmの16歳の少年で、セネル達を驚かせた。 手紙のやりとりで仕事を受ける理由は「直接会って、子供だとわかれば舐められる」という理由から。 人間の身でありながらモフモフ族の里で暮らし、長年に渡ってラッコ達に囲まれて生きてきた為か恋愛には特に興味はなく、遺跡船の情報はモフモフ族の協力の下、集めているらしい。 物事を一歩退いた観点から冷静に判断する現実主義者の皮肉屋で、狂犬セネルの猪突猛進な言動に冷や水をかける役とパーティ内の参謀役を担当する。 しかし、年相応に負けず嫌いな面もあり、セネルとボートレースで張り合ったり、戦闘終了後のモーゼスの腕立て勝負に文句を言いつつ付き合ったりしている。 「なんで僕まで……」 持って回った言い回しを好み、婉曲的且つ遠回しな表現を使い、直接的な明言は極力避ける。問い掛け、投げ掛けのような問答も多く、時には小馬鹿にしているように映ることも多い。 ちなみに、パーティメンバーからの呼称は『ジェイ(セ、ク、ウ)』、『ジェージェー(ノ)』、『ジェー坊(モ)』、『ジェイちゃん(グ)』。 逆に彼はパーティメンバーを『名前+さん』で呼ぶ。 ドラマCDでは温泉の男湯に服を着たまま入浴したり、山賊の男の象徴にうろたえたり、無理やり女装させられてそれが中々似合ってたりと、 「実は女性であり、性別を偽っているのでは?」と思わされる描写もあった。 メインシナリオのEDで挿入される寝起きカットは完全に女性にしか思えないレベルである。 モーゼスとは最初は犬猿の仲で揉めることも多々あったが、仲間として戦っていく内に奇妙な友情が生まれでもしたのか、後には彼をからかいはするものの、嫌悪を浮かべることはなくなった。 なお、モーゼスやノーマのような乗せやすい人を弄るのは得意だが、押しの強いハリエットや皮肉の通じないグリューネは苦手としており、 上記のドラマCDでも、フェニモールの双子の妹であるテューラに振り回され、無理矢理女装させられた上にケーキバイキングに付き合わされたりしていた。 設定上も、『同年代の女の子は苦手』とのこと。……ヘタレ? 自分の身長も気にしており、シャーリィとの身長差を比べられた時は「自分の方が1cm高い」と主張するほど過敏に反応する。 子供扱いされることを嫌うため、殊更に自分がもう大人であることを主張しようとするが、その様の微笑ましさはハリエット同様、一生懸命背伸びをしている子を見ているような微笑ましさを感じさせる。 以下、ネタバレ 実はジェイは幼い頃に両親に捨てられており、暗殺者集団「忍者」に拾われ、そこのリーダー「ソロン」に忍びの物として育てられた。 ソロンとの師弟関係の間に愛などはなく、ことあるごとに殴られ、余計な事を考える思考を破壊された人形にされていた。 ある時、遺跡船への侵攻作戦が行われ、ジェイは敵の目を引き付ける囮として遺跡船に捨てられてしまう。 しかし、助けもなく死にかけているところをモフモフ族に助けられ、そのままモフモフ族の里で暮らすことになるが、 暮らすことになってすぐのジェイは口を開くこともしない無表情な少年で、「ありがとう」の一言が言えるまで三年の月日を費やした。 彼のキャラクタークエストでは師匠のソロンと再会し、自分の過去と向き合う話になっている。自分が星祭りで書いた「家族が欲しい」という願いを嘲笑うソロンの姿が印象的。 「家族がほしいだと?」 「家族がほしいだとよ?」 「家族がほしいだってよ?」 「お前は笑いの天才か!私を笑い死にさせる作戦か!」 CV 島田敏 ちなみに、ソロンが指揮する暗殺者集団「忍者」は大陸でも恐れられている集団なのだが、ソロン以外はジェイを助けに来たモフモフ族に全滅させられるという情けない最後で終わる。 モフモフ族が凄いのか、忍者達が情けないのか…… ジェイを助けるためにソロンに立ち向かう、モフモフ族の戦士キュッポとソロンが対峙するシーンは、正しくシリアスな笑いをプレイヤーに提供してくれる。 なお、ジェイが忍者なのに道化師のような派手な服装なのは、間違いなく師匠の影響からだと思われる。 戦闘でのジェイ 忍者らしく「苦無」や「飯綱落とし」などの技を使えるが、通常技のリーチが短く、飛び道具系の技を多く覚える為、接近して戦うよりも中距離で戦った方が強いキャラ。 セネル寄りというよりはモーゼス寄りのキャラといった感じ。 外部作品のジェイ レディアントマイソロジー3にホタテ三兄弟と一緒に参戦。 同じ皮肉屋のジェイド相手に口で互角に渡り合ってティアとガイを驚かせた。 他にもすずやしいなに「自分達の仲間なんじゃないか?」と疑われたり、ヒスイをからかったりと絡みが多い。 自分の肌の白さの秘訣を聞かれたときは「赤毛のボサボサ頭を弄ること」と言っている。 秘奥義は「焔大蛇の印」。 「レジェンディア」には秘奥義が存在しないため、セネル同様に本作オリジナルの秘奥義である。 苦無で陣を敷いて焔大蛇を召喚する召喚技。陣を敷くときに印を結んでいるなど細かい。 ちなみに、ホタテ三兄弟はバンエルティア号で店を営んでおり、三匹が集まる光景をチャットは悪夢と呼んでいる。 ショップBGMの過度の視聴にご注意を…洗脳される危険がありまsキュキュキュキュッキュキュキュキュキュキュキュッキューキュキュキュキュキュッキュキュキュキュキュキュ♪ 追記・修正の時期はとっくに終わってるんだ! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 白石さんにピッタリな男の娘キャラって感じたな -- 名無しさん (2016-02-05 01 11 05) くまが出ている 不健康そうで無愛想な奴 -- 名無しさん (2017-04-16 21 16 10) 闘技場?だったかでワンダーパン職人と闘った時、彼の「敵の後ろに駆け抜けながら攻撃する」技でハメたことはなんか覚えてるわ -- 名無しさん (2021-05-28 11 01 04) 経歴といい年齢といい職業といい、彩京の格ゲーの堕落天使のルチオ・ロッシから影響を受けていそうですね。 -- 名無しさん (2021-09-24 22 12 04) 鈴に王家の紋章があるから王族かもしれないって美味しい設定があるけど、大陸編が没になったせいで資料集で語られるだけなんだよね、大陸編追加リメイクされないかなあ -- 名無しさん (2021-09-24 22 43 06) ドラマCDだとまさしく男の娘だったのでみんな聴くといいキュ -- 名無しさん (2022-09-18 19 46 39) 名前 コメント